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許さないと言われても
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「リューラ様、サライド様、とりあえずお部屋に……」
「ただの公爵家の者が陛下のそんなプライベートにお邪魔することはできません」
ロットルの提案を途中で遮ると、またリューラは眉を寄せてキュッと唇を噛む。
「それなら、私も同席致しますので、執務室ならよろしいですか?」
そんな中、ロットルはすぐに切り替えて俺をしっかり見た。
普段オロオロしていることも多いがこういうところはやはり頭も切れるしデキる男だと思う。
まっすぐ背筋を伸ばして案内されて、俺が歩き出そうとすると渋々リューラも離れて共に廊下を歩いた。
「大丈夫ですよ。お茶を……なんて席を外したりしませんので」
微笑むロットルに扉を開けて促されて、肩を竦めつつ中に入る。
リューラの立派な装飾の施された大きな机とソファーセット、見事な本棚はいつもと変わらない。
リューラは執務机の方を見つつソファーに腰を下ろした。
じっとこっちを見られて俺は立ったまま姿勢を正す。
「座らないの?」
「長居は致しませんので」
手を伸ばされてもその手を取るわけにはいかない。
「俺がこっち来てって言っても?」
「近過ぎるのは誤解を受けま……」
目を逸らそうとしたタイミングで腕を引かれてバランスが崩れる。
「ちょっ!!」
抱き寄せられて慌てると、そのまま顎を固定されて唇が触れた。
「ただの公爵家の者が陛下のそんなプライベートにお邪魔することはできません」
ロットルの提案を途中で遮ると、またリューラは眉を寄せてキュッと唇を噛む。
「それなら、私も同席致しますので、執務室ならよろしいですか?」
そんな中、ロットルはすぐに切り替えて俺をしっかり見た。
普段オロオロしていることも多いがこういうところはやはり頭も切れるしデキる男だと思う。
まっすぐ背筋を伸ばして案内されて、俺が歩き出そうとすると渋々リューラも離れて共に廊下を歩いた。
「大丈夫ですよ。お茶を……なんて席を外したりしませんので」
微笑むロットルに扉を開けて促されて、肩を竦めつつ中に入る。
リューラの立派な装飾の施された大きな机とソファーセット、見事な本棚はいつもと変わらない。
リューラは執務机の方を見つつソファーに腰を下ろした。
じっとこっちを見られて俺は立ったまま姿勢を正す。
「座らないの?」
「長居は致しませんので」
手を伸ばされてもその手を取るわけにはいかない。
「俺がこっち来てって言っても?」
「近過ぎるのは誤解を受けま……」
目を逸らそうとしたタイミングで腕を引かれてバランスが崩れる。
「ちょっ!!」
抱き寄せられて慌てると、そのまま顎を固定されて唇が触れた。
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