わがまま放題の悪役令息はイケメンの王に溺愛される

水ノ瀬 あおい

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★解そう?

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「サラ?大丈夫?」

 体を揺すられて目を覚ます。
 起き上がるとそこはいつものリューラの部屋だった。
 心配そうに覗き込んでくるリューラをじっと見る。

「ん?どうした?」

 不思議そうにされて俺はリューラの袖を引っ張った。
 近付いてきたリューラを抱き締めてその胸に顔を埋める。
 トクトクと聞こえる心音。
 意外と厚い胸板と香るいつもの爽やかな香り。
 顔を上げると、リューラはそっとキスをして微笑んだ。
 でも、それだけでは物足りない。
 離れていく唇に近付くとリューラはもう一度キスをしてくれた。
 角度を変えながら少し口を開くと、リューラは俺の後頭部に手を添えてくれる。
 入れてくれた舌に俺は自ら舌を合わせて絡ませた。

「ふ……んっ……」

 唾液を混ぜて飲み込みながらまた深く絡ませ合う。
 この気持ち良さの先……。
 離れながら繋がっていた唾液の糸が切れると、俺はじっとリューラを見上げた。

「…………もっと……する、か?」
「え?」

 驚くリューラの前で上を脱ぐと、リューラはゴクンと喉を動かす。

「いい、の?」

 その声が少し震えていて笑ってしまった。
 しかし、グーと俺の腹が鳴って今度はリューラに笑われる。

「朝も食べていないでしょう?一緒にお昼を食べよう?」

 肩にシャツを掛けられてちょっとガッカリした。
 俺なりに踏み出したつもりなのに……。

「で、仕事も早く片付けるから夜……もっとさせて」

 耳元で言われてパッと耳を塞ぐ。
 にっこり笑うその目に確かな情欲を感じてドキッとした。
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