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「いつまでそうしてるの?」
奥の寝室、もちろんこっちだってベッドだけでなくふっかふかの布団までバッチリ整えられている。
今日は月がかなり明るくて、カーテンを開けてそのまま窓も開けたリューラ。
「ほら、こっち……」
手を差し出されて、ドアの前で立ち止まっていた俺はそろりと足を踏み出した。
「……美しいねぇ」
村の南側、その先に広がる湖には明かりは一つもない。
だが、綺麗な月が湖にも映っていて更に明るく周りを幻想的に見せている気がする。
湖の周りに咲く淡いピンクの花が風に揺れて、湖面の月もゆらゆらと揺れた。
「父さんたちはこれを独り占めしてきたのかもねぇ」
「は?」
呟きに反応すると、リューラは俺の腰を抱き寄せて微笑む。
「この湖は父さんとシーバスが隠れて逢引していた場所だよ」
「え?」
「日記に書いてあった」
先王もまさかこんなじっくりと読まれるとは思っていなかっただろうに。
それは少し同情もする。
「シーバスにも見せてやりたいね」
「父さんもここに宿ができることを知ってるけどな?」
どさくさに紛れて首筋にキスをされて、すぐ近くにあるその頬に触れた。
体の向きを変えて向き合うと、腰に手を回されてその腕の中に閉じ込められる。
「……ね、サラから……キスして?」
躊躇うが、強請るようなその顔に近付いてそっと唇を触れさせた。
嬉しそうに笑うリューラにそのまま抱き上げられてふわりとベッドに降ろされる。
月明かりだけで見るリューラの顔はいつも以上に美しく見えた。
奥の寝室、もちろんこっちだってベッドだけでなくふっかふかの布団までバッチリ整えられている。
今日は月がかなり明るくて、カーテンを開けてそのまま窓も開けたリューラ。
「ほら、こっち……」
手を差し出されて、ドアの前で立ち止まっていた俺はそろりと足を踏み出した。
「……美しいねぇ」
村の南側、その先に広がる湖には明かりは一つもない。
だが、綺麗な月が湖にも映っていて更に明るく周りを幻想的に見せている気がする。
湖の周りに咲く淡いピンクの花が風に揺れて、湖面の月もゆらゆらと揺れた。
「父さんたちはこれを独り占めしてきたのかもねぇ」
「は?」
呟きに反応すると、リューラは俺の腰を抱き寄せて微笑む。
「この湖は父さんとシーバスが隠れて逢引していた場所だよ」
「え?」
「日記に書いてあった」
先王もまさかこんなじっくりと読まれるとは思っていなかっただろうに。
それは少し同情もする。
「シーバスにも見せてやりたいね」
「父さんもここに宿ができることを知ってるけどな?」
どさくさに紛れて首筋にキスをされて、すぐ近くにあるその頬に触れた。
体の向きを変えて向き合うと、腰に手を回されてその腕の中に閉じ込められる。
「……ね、サラから……キスして?」
躊躇うが、強請るようなその顔に近付いてそっと唇を触れさせた。
嬉しそうに笑うリューラにそのまま抱き上げられてふわりとベッドに降ろされる。
月明かりだけで見るリューラの顔はいつも以上に美しく見えた。
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