わがまま放題の悪役令息はイケメンの王に溺愛される

★俺が

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　リューラの過剰労働を気にしていたロットルはすぐに部屋に戻れるようにしてくれた。
　ドアを閉めるのも待てないようなリューラに俺が抱き抱えられると、ロットルは笑いながら部屋から出て行く。
　リューラは俺をベッドに落とす勢いですぐに覆い被さってきた。
　あの襲撃からリューラがずっと気を張ってきたのはわかる。
　自分の欲は抑えてただ国のためにと集中してあれこれ動いてきたのも。
　犠牲になった医師団やその家族を思って俺とも軽いキス以上はしなかった。
　日中共に仕事を熟しても夜は部屋も別で、甘えることは言っても欲は抑え込んで手は出してこなかったリューラ。
　でも、あれからすぐにマニエルが急ぎで先に戻ってきて、まとまった話合いの報告をし、完璧過ぎる条約の事項も明かされた。
　一部の軍師たちは医療施設を回っているようだが、それを報告したマニエルは明日、リティナと共にサフィナの様子を見舞うことにもなった。
　やっと一段落で、明日リューラはそれを国民たちにも知らせる。
　本当ならそれを終えるまでリューラは俺に触れるつもりはなかったんだろう。
　でも、そんな疲れた顔で民衆の前に立って欲しくはない。
　こんな時だからこそ、今夜くらい少し緊張を解いて欲しかった。

「加減できないよ？」

　噛みつくようなキスをしてリューラが俺を見下ろす。
　余裕のないその顔に俺は手を伸ばして胸に抱き寄せた。

「んなヤワじゃねぇから……思いっきり来い」

　しばらくシていないのは俺もだが、ただ受け止めてやりたかった。