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プロポーズ
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リューラに連れて来られたのは皆が集まっている広場に繋がる扉の前。
扉を開けてリューラが再び姿を見せただけで大歓声で、俺は後ろに引いていようと思ったのにリューラに手を引かれてしまった。
こんな場所に俺が共に並んでいるなんておかしいのに野次は飛んでこないことに少し驚く。
「お祝いの準備はできておりますよ!」
一部から拍手と共に聞こえてきてそっちを見ると、手を振っていたのはあの婦人と宝飾店の店主だった。
「やっぱり!?」
「そうなんだー!」
と色めく声も聞こえてくる。だが、
「男同士だぞ?」
「そうするとお世継ぎはどうなるんだ!?」
少しずつ心配の声もあがり始めた。
それでもリューラは俺の腰を引き寄せて微笑む。
「リューラ……」
「大丈夫」
力強く言うと、パッと前を向いた。
いつものように完全には静まっていない気もする。
「私はこの一年……いえ、先王である父を亡くしてからずっと……気を張り詰めてきたんだと思います」
それでもリューラが口を開くと、民衆は皆口を閉じてリューラを見つめた。
「折れそうな時、挫けて立ち上がれないような時……力になってくれたのがこのサライドです」
「おい、俺は何も……」
「いつも……頑張って来れたのはサラに認められたかったから……」
リューラはこっちを向いてそっと俺の頬に触れる。
そして、片膝を付いてこっちを見上げた。
「ずっと好きだったよ。だから、俺と結婚して欲しい」
そうして差し出されたのは赤に金の刺繍が施された箱。
パカッとその蓋を開けられると、そこにはさっきお互いの指に着けたのと同じように二つのリングが並んでいた。
扉を開けてリューラが再び姿を見せただけで大歓声で、俺は後ろに引いていようと思ったのにリューラに手を引かれてしまった。
こんな場所に俺が共に並んでいるなんておかしいのに野次は飛んでこないことに少し驚く。
「お祝いの準備はできておりますよ!」
一部から拍手と共に聞こえてきてそっちを見ると、手を振っていたのはあの婦人と宝飾店の店主だった。
「やっぱり!?」
「そうなんだー!」
と色めく声も聞こえてくる。だが、
「男同士だぞ?」
「そうするとお世継ぎはどうなるんだ!?」
少しずつ心配の声もあがり始めた。
それでもリューラは俺の腰を引き寄せて微笑む。
「リューラ……」
「大丈夫」
力強く言うと、パッと前を向いた。
いつものように完全には静まっていない気もする。
「私はこの一年……いえ、先王である父を亡くしてからずっと……気を張り詰めてきたんだと思います」
それでもリューラが口を開くと、民衆は皆口を閉じてリューラを見つめた。
「折れそうな時、挫けて立ち上がれないような時……力になってくれたのがこのサライドです」
「おい、俺は何も……」
「いつも……頑張って来れたのはサラに認められたかったから……」
リューラはこっちを向いてそっと俺の頬に触れる。
そして、片膝を付いてこっちを見上げた。
「ずっと好きだったよ。だから、俺と結婚して欲しい」
そうして差し出されたのは赤に金の刺繍が施された箱。
パカッとその蓋を開けられると、そこにはさっきお互いの指に着けたのと同じように二つのリングが並んでいた。
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