わがまま放題の悪役令息はイケメンの王に溺愛される

★リボンを着けて

3

　あと少し……もう少しだけ刺激をくれたらイけるのに。

「こうすれば……」

　左手は動かしてくれないままなのに根元に違和感を感じて目を向ける。
　楽しそうなリューラは俺の張り詰めた屹立の根元にもリボンを結んでいた。

「なっ!!」

　あれは俺がうまく結べなくて箱だけを縛るようになったのを誤魔化すように足りなかった蝶結び分を後から足したリボンだ。
　こんな首と屹立にもリボンをされるなんて……しかも、下のは色んな意味でキツい。

「濡れてるのが染みてヤラしいね♡」

　色の変わったそこをなぞられてカッと全身が熱くなる。
　そんな俺の反応を楽しむように、リューラは人差し指の腹で今度は俺の先端だけをクルクルとなぞった。

「くっ……ぅっ」

　ビクンと跳ねてしまうのに、根元はしっかりとリボンが結ばれていて達することができない。
　出口を失った欲は堰き止められてその場で膨れ上がる。

「すっごい血管浮き出てるよ」

　それを更になぞられて歯を食いしばった。
　そこに全ての神経が集中したかのように敏感になって、ヤバい。
　俺はとっくに限界で“出したい！”それしかなくなった。

「あ"っ……も……リュー、ラっ」

　リューラにしがみついていた手を下に伸ばしてリボンを解こうとする。
　だが、焦ったからか、それは更にキツく固結びにしてしまったらしく解けない。

「あーあ、イキたいの？」

　笑いながら爪で軽く引っ掻かれて何もわからなくなる。

「っ、ぁ……イキたい」

　一度口にしてしまうともう止まらなかった。