わがまま放題の悪役令息はイケメンの王に溺愛される

★リボンを着けて

5

「コレも……外す？」

　リューラが首元のリボンに触れるのを見てその手を握る。

「プレゼント……ってして欲しかったんじゃねぇのか？」
「え、してくれるの？」

　元々自分が言ったくせに少し赤くなるリューラが何かかわいく見えた。
　しかも、さっきまでは余裕でいたくせに。

「……バーカ」

　俺まで照れくさくなってきてその肩に手を伸ばす。
　引き寄せて胸が触れ合うと、リューラの体温を直接感じてホッとした。

「うーぅ……もう、サラ……ヤバい」

　体重を掛けられて呻くと、リューラは少し体を起こしてこっちを見てくる。

「俺なんかずっとヤベぇわ」

　フイッと顔を背けると、リューラは俺の耳に口を付けてきた。

「……本当だ……下の口、かなりヒクついてて当てただけで指喰われそう」

　吐息を混ぜて言うのはワザとだろう。
　本当にピタリと押し当てられて自分でも後ろがヒクつくのを感じてしまった。

「っ、口って言うなら……喰うのはお前じゃなくて俺だろうが」

　首の後ろに腕を回して隠れるように言うと、

「そうだね」

　リューラはくすくすと笑う。

「なら……コレ、全部喰べてくれる？」

　腹に熱い塊が押し当てられてその硬さにドキドキした。
　グッと指を押し込まれて、それだけでは足りないと感じてしまう。
　あの俺の中をギチギチに埋めてくる圧迫感が欲しい。
　苦しくて勝手に涙が溢れるほどなのに幸せで何もかもわからなくなるくらい狂わされるアレが。

「も……いいから……早、く」

　手を伸ばして張り出した亀頭に触れる。
　立派なコレが……

「……欲しい」

　呟いて見つめた。