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祝福
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村の女連中がすぐにサフィナの身なりを整えに行って、俺たちはオリバーに支度をさせる。
「指輪は?」
「用意してあります」
少し緊張気味のオリバーが胸ポケットを確認するのを見て俺はハンカチを差し出した。
「これは……?」
「リオッター公爵夫人のハンカチだ。後でサフィナに渡してやってくれ」
手渡すと、オリバーはしっかりとそのハンカチを握る。
「あのドレスが“Something Old ”、指輪が“Something New ”、そのハンカチがSomething Borrowed 」
言いながら俺はハロルドが作ってくれたブーケを見せた。
サフィナをイメージした赤い花をメインにした花が多いが、緑の葉が多くの散らされているのはオリバーのこの目の色に合わせてだろう。
「仕上げに……」
青いリボンを手渡すと、オリバーは深々と頭を下げた。
「Something Blue ってことでできたら結んでから入場してくれ」
花嫁が身に着けると幸せになるという四つのアイテム。
赤に青いリボンは合わないかもしれない。
でも、俺に思い付いたのはこんなものしかなかった。
“青”は純潔や清らかさを表す色とされ、幸運をもたらすと言われているようだが、正直、サフィナのイメージとはかけ離れていて迷っていた。
宝石も考えたが俺がアクセサリーを渡すのは違う気がしたし、“青”はリューラのイメージでもあって、サファイアだけは選べなかった。
だが、俺もサフィナの友人としてその幸せを願ってはいる。
それを柔らかいパステルブルーに込めることにした。
「指輪は?」
「用意してあります」
少し緊張気味のオリバーが胸ポケットを確認するのを見て俺はハンカチを差し出した。
「これは……?」
「リオッター公爵夫人のハンカチだ。後でサフィナに渡してやってくれ」
手渡すと、オリバーはしっかりとそのハンカチを握る。
「あのドレスが“Something Old ”、指輪が“Something New ”、そのハンカチがSomething Borrowed 」
言いながら俺はハロルドが作ってくれたブーケを見せた。
サフィナをイメージした赤い花をメインにした花が多いが、緑の葉が多くの散らされているのはオリバーのこの目の色に合わせてだろう。
「仕上げに……」
青いリボンを手渡すと、オリバーは深々と頭を下げた。
「Something Blue ってことでできたら結んでから入場してくれ」
花嫁が身に着けると幸せになるという四つのアイテム。
赤に青いリボンは合わないかもしれない。
でも、俺に思い付いたのはこんなものしかなかった。
“青”は純潔や清らかさを表す色とされ、幸運をもたらすと言われているようだが、正直、サフィナのイメージとはかけ離れていて迷っていた。
宝石も考えたが俺がアクセサリーを渡すのは違う気がしたし、“青”はリューラのイメージでもあって、サファイアだけは選べなかった。
だが、俺もサフィナの友人としてその幸せを願ってはいる。
それを柔らかいパステルブルーに込めることにした。
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