99 / 311
告白
1
しおりを挟む
運動会の後も就学時健診、学校公開、芸術鑑賞会、校外学習、個人懇談会……と二学期はあれこれ行事が続く。
だが、俺より大変そうなのは深谷先生かもしれない。
児童たちの視力検査などあれこれ続く中、就学時健診の準備をしていて、珍しく廊下を小走りする姿も見た。
俺たちはまた週末だけ一緒に帰って一緒に過ごす日々に戻ったが、そんな先生を目で追ってしまって平日でも気になる。
今までのように下校指導を終えて戻ってくるとお茶を用意して待っていてくれたが、積まれた書類やカゴはどう見ても大変そうだった。
「先生」
「ん?何ですか?」
微笑んでくれるのが少し辛い。
「大丈夫ですか?」
「え?何かマズかったです?」
「そうじゃなくて……」
手を伸ばすと、先生はそこに頬を寄せてくれる。
「心配です」
素直に伝えると、先生はフッと笑った。
「癒やしてくれますか?」
「それはもちろん!」
バッと手を広げて俺はどんなコマンドでも大丈夫だと笑って見せる。でも、
「じゃあ……キスして欲しいです」
まっすぐ見つめて言われたその言葉。
「……え?」
その意味なんて他になくて戸惑う。
今のはコマンドじゃなかった。
ということは……
「コマンドじゃないですよ。……ダメですか?」
確認する前に先生に聞かれた。
切なげな先生の表情にドキッとする。
コマンドじゃないということは……これはプレイではない。
ただキスを……しろと?
だが、俺より大変そうなのは深谷先生かもしれない。
児童たちの視力検査などあれこれ続く中、就学時健診の準備をしていて、珍しく廊下を小走りする姿も見た。
俺たちはまた週末だけ一緒に帰って一緒に過ごす日々に戻ったが、そんな先生を目で追ってしまって平日でも気になる。
今までのように下校指導を終えて戻ってくるとお茶を用意して待っていてくれたが、積まれた書類やカゴはどう見ても大変そうだった。
「先生」
「ん?何ですか?」
微笑んでくれるのが少し辛い。
「大丈夫ですか?」
「え?何かマズかったです?」
「そうじゃなくて……」
手を伸ばすと、先生はそこに頬を寄せてくれる。
「心配です」
素直に伝えると、先生はフッと笑った。
「癒やしてくれますか?」
「それはもちろん!」
バッと手を広げて俺はどんなコマンドでも大丈夫だと笑って見せる。でも、
「じゃあ……キスして欲しいです」
まっすぐ見つめて言われたその言葉。
「……え?」
その意味なんて他になくて戸惑う。
今のはコマンドじゃなかった。
ということは……
「コマンドじゃないですよ。……ダメですか?」
確認する前に先生に聞かれた。
切なげな先生の表情にドキッとする。
コマンドじゃないということは……これはプレイではない。
ただキスを……しろと?
61
あなたにおすすめの小説
守り守られ
ほたる
BL
主治医 望月診療所の双子医師
患者 瀬咲朔
腸疾患・排泄障害・下肢不自由
看護師
ベテラン山添さん
準主人公 成海真幌 腸疾患・排泄障害・てんかん
木島 尚久 真幌の恋人同棲中
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ふたなり治験棟 企画12月31公開
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる