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告白
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考えただけで一気に体温が上がる気がする。
やけに恥ずかしくなってきて、手を離した俺はクルッと先生に背を向けた。
「……先生?」
先生も何かを感じたのだろうか?
でも、声を掛けられても振り向けない。
好きだと言われて、俺も好きだと自覚するなんて。
いや、お互いに好きだということは……?
「何で逃げるんですか?」
後ろから抱き寄せられてまた更に体温が上がる。
ドキドキし過ぎて、心臓が飛び出しそうだ。
こんな小学生みたいな反応、恥ずかし過ぎる。
でも、どうにもできなくて、アレコレ考え過ぎて混乱してしまった俺は動けなかった。
「……真っ赤」
回り込んできた先生が頬に触れてきて慌てて腕で顔を隠す。
「何で?見せて下さいよ」
「……嫌、です」
「見たいです」
笑いながらその手を退けられた。
ぐぬぬ、と堪えていると、先生はフッと笑う。
「先生も……僕のこと好き、ですよね?」
外した俺の手を持ち上げて先生が甲に唇をつけた。
チュッと音を立てて離れていくのを見てドキドキは最高潮。しかも、
「……自惚れてます?」
上目遣いで見られてもう限界だった。
「な、な……あ……わ……」
自分でも何を言っているのかわからない。
恥ずかしいのか、嬉しいのか、焦っているのか、何なのか?
「落ち着いて」
先生が俺を引き寄せて背中を擦ってくれる。
こんなピタリとくっついたら俺の心音が!!
慌てるが、
「聞こえます?僕もかなりドキドキしてます」
確かに激しい音を感じて、俺はフッと強張っていたその力を抜いた。
やけに恥ずかしくなってきて、手を離した俺はクルッと先生に背を向けた。
「……先生?」
先生も何かを感じたのだろうか?
でも、声を掛けられても振り向けない。
好きだと言われて、俺も好きだと自覚するなんて。
いや、お互いに好きだということは……?
「何で逃げるんですか?」
後ろから抱き寄せられてまた更に体温が上がる。
ドキドキし過ぎて、心臓が飛び出しそうだ。
こんな小学生みたいな反応、恥ずかし過ぎる。
でも、どうにもできなくて、アレコレ考え過ぎて混乱してしまった俺は動けなかった。
「……真っ赤」
回り込んできた先生が頬に触れてきて慌てて腕で顔を隠す。
「何で?見せて下さいよ」
「……嫌、です」
「見たいです」
笑いながらその手を退けられた。
ぐぬぬ、と堪えていると、先生はフッと笑う。
「先生も……僕のこと好き、ですよね?」
外した俺の手を持ち上げて先生が甲に唇をつけた。
チュッと音を立てて離れていくのを見てドキドキは最高潮。しかも、
「……自惚れてます?」
上目遣いで見られてもう限界だった。
「な、な……あ……わ……」
自分でも何を言っているのかわからない。
恥ずかしいのか、嬉しいのか、焦っているのか、何なのか?
「落ち着いて」
先生が俺を引き寄せて背中を擦ってくれる。
こんなピタリとくっついたら俺の心音が!!
慌てるが、
「聞こえます?僕もかなりドキドキしてます」
確かに激しい音を感じて、俺はフッと強張っていたその力を抜いた。
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