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アドバイス
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目を覚ましたのは見たこともない場所で、
「航生さんっ!?」
俺の手を握っていたらしい先生に顔を覗き込まれて慌てて飛び起きる。
だが、すぐに目眩を感じて崩れ落ちた。
「無理しないで下さい」
先生に支えられながら背中を擦られてゆっくり呼吸を整える。
落ち着くいつもの先生の匂い。
「大丈夫ですか?」
頷くと、ギュッと抱き締められた。
「……ここ、は?」
「僕の部屋です」
顔を上げて周りを見ようとすると、更に強い力で抱き締められる。
「先生?」
その手が震えているのがわかって声を掛けても、先生は首を横に振って離してくれない。だが、
「……と、冬弥、くん?」
名前で呼んでみると、先生は少し体を離して俺と顔を合わせてくれた。
少し照れ臭そうな、でも、嬉しそうなその顔。
響弥さんと話していて、“先生”と呼ぶ度に感じたもどかしさも、この顔を見ると晴れていく気がする。
「キスしていいですか?」
言われて首を横に振ると、先生の眉が寄った。
笑ってその首の後ろに腕を回すと、じっと先生を見つめる。
「……コマンドが欲しい」
少し顔を近づけて言うと、先生もフッと表情を緩めた。
「じゃあ……“Kiss”」
優しいグレアを感じながらその唇に重ねる。
離れようとするのをまた引き戻されて今度は深くしっかりとキスをした。
「航生さんっ!?」
俺の手を握っていたらしい先生に顔を覗き込まれて慌てて飛び起きる。
だが、すぐに目眩を感じて崩れ落ちた。
「無理しないで下さい」
先生に支えられながら背中を擦られてゆっくり呼吸を整える。
落ち着くいつもの先生の匂い。
「大丈夫ですか?」
頷くと、ギュッと抱き締められた。
「……ここ、は?」
「僕の部屋です」
顔を上げて周りを見ようとすると、更に強い力で抱き締められる。
「先生?」
その手が震えているのがわかって声を掛けても、先生は首を横に振って離してくれない。だが、
「……と、冬弥、くん?」
名前で呼んでみると、先生は少し体を離して俺と顔を合わせてくれた。
少し照れ臭そうな、でも、嬉しそうなその顔。
響弥さんと話していて、“先生”と呼ぶ度に感じたもどかしさも、この顔を見ると晴れていく気がする。
「キスしていいですか?」
言われて首を横に振ると、先生の眉が寄った。
笑ってその首の後ろに腕を回すと、じっと先生を見つめる。
「……コマンドが欲しい」
少し顔を近づけて言うと、先生もフッと表情を緩めた。
「じゃあ……“Kiss”」
優しいグレアを感じながらその唇に重ねる。
離れようとするのをまた引き戻されて今度は深くしっかりとキスをした。
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