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絆
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理久さんもお茶を口にしてふぅっと息を整える。
そして、ゆっくりと立ち上がった。
「じゃあ、深谷くん……これを確認してくれる?」
カラカラと運んできた台車には白い布が掛けてあって、そこには黒いケースが置かれている。
先生も立ち上がると台車を挟んで理久さんの前に立って、理久さんはケースを持ち上げた。
あの中身はカラーだと思うとまた心臓が跳ね上がる。
俺も……とも思うが、呼ばれてもいないし、そもそも足が竦んでしまっていた。
大丈夫……そう思う一方でやはり不安もなしにはならない。
「触ってもいいですか?」
「うん。むしろ、ちゃんと持って確認して」
二人の会話が聞こえてハッとする。
そして、シャラッとカラーではあまり聞かない音を聞いて不思議にも思った。
「うん……僕は好きです。この色も持った感じも……何より航生さんに似合いそうですし……早く着けてあげたいですね」
俺からは先生の背中でカラーは見えなくて想像するしかない。
「着けてみてくれるならサイズもしっかり合わせるよ?どうする?」
理久さんに聞かれて先生が振り返った。
その手にある黒い革とシルバーのチェーンが施されたカラーを目にしてドキドキする。
「航生さん、着けてみませんか?」
いつもなら着けてみるかを問うだろうに……少し先生の思いも感じて嬉しくなった。
頷くと、先生は一旦ケースにカラーを戻してこっちまで戻って来る。
そして、手を伸ばして俺を立たせてくれた。
そして、ゆっくりと立ち上がった。
「じゃあ、深谷くん……これを確認してくれる?」
カラカラと運んできた台車には白い布が掛けてあって、そこには黒いケースが置かれている。
先生も立ち上がると台車を挟んで理久さんの前に立って、理久さんはケースを持ち上げた。
あの中身はカラーだと思うとまた心臓が跳ね上がる。
俺も……とも思うが、呼ばれてもいないし、そもそも足が竦んでしまっていた。
大丈夫……そう思う一方でやはり不安もなしにはならない。
「触ってもいいですか?」
「うん。むしろ、ちゃんと持って確認して」
二人の会話が聞こえてハッとする。
そして、シャラッとカラーではあまり聞かない音を聞いて不思議にも思った。
「うん……僕は好きです。この色も持った感じも……何より航生さんに似合いそうですし……早く着けてあげたいですね」
俺からは先生の背中でカラーは見えなくて想像するしかない。
「着けてみてくれるならサイズもしっかり合わせるよ?どうする?」
理久さんに聞かれて先生が振り返った。
その手にある黒い革とシルバーのチェーンが施されたカラーを目にしてドキドキする。
「航生さん、着けてみませんか?」
いつもなら着けてみるかを問うだろうに……少し先生の思いも感じて嬉しくなった。
頷くと、先生は一旦ケースにカラーを戻してこっちまで戻って来る。
そして、手を伸ばして俺を立たせてくれた。
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