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絆
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試着を終えたタイミングで荒木さんも表の店での接客を終えて部屋に顔を出してくれた。
「如何でしたか?」
「やはり理久さんの作るものは間違いないです」
先生の言葉を聞いて嬉しそうに荒木さんを見上げる理久さん。
そんな理久さんに優しく微笑みかける姿を見て、この二人は理想かもしれない、と思った。
「これから使い込んで二人の絆が深まりますように」
そんな二人に見送られて俺たちは店を後にする。
先生は部屋を出る時からずっと手を繋いでいてくれて、車が停めてあるところまで少し歩くが俺も離せなかった。
まだフワフワしているような感覚と少し身体に熱が籠もっているような感じ。
今はカラーは外したのに着けてもらったあの心地良さが消えなくて、とても一人だけで歩ける気はしなかったからだ。
「よかったみたいですね」
キュッと少し手に力を込められて先生の方を向くと、先生はにっこりと笑う。
「似合っていましたし……何より理久さんにも見せたくないと思うくらいかわいかったです」
「へっ!?」
そんなことを言われたら一気に顔に熱が集まって火が出る気がした。
嬉しいと恥ずかしいの混在でうまく先生の顔を見ることができない。
「ね、航生さん」
それでも先生はふふっと笑って声を弾ませる。
「今日は帰ったらすぐ食事にして一緒にお風呂に入りましょうね?」
「う……いやっ!!準備……」
「僕がするんで」
頷きかけたのを慌てて遠慮しようとしたのに、むしろ言葉を被せられてしまった。
「如何でしたか?」
「やはり理久さんの作るものは間違いないです」
先生の言葉を聞いて嬉しそうに荒木さんを見上げる理久さん。
そんな理久さんに優しく微笑みかける姿を見て、この二人は理想かもしれない、と思った。
「これから使い込んで二人の絆が深まりますように」
そんな二人に見送られて俺たちは店を後にする。
先生は部屋を出る時からずっと手を繋いでいてくれて、車が停めてあるところまで少し歩くが俺も離せなかった。
まだフワフワしているような感覚と少し身体に熱が籠もっているような感じ。
今はカラーは外したのに着けてもらったあの心地良さが消えなくて、とても一人だけで歩ける気はしなかったからだ。
「よかったみたいですね」
キュッと少し手に力を込められて先生の方を向くと、先生はにっこりと笑う。
「似合っていましたし……何より理久さんにも見せたくないと思うくらいかわいかったです」
「へっ!?」
そんなことを言われたら一気に顔に熱が集まって火が出る気がした。
嬉しいと恥ずかしいの混在でうまく先生の顔を見ることができない。
「ね、航生さん」
それでも先生はふふっと笑って声を弾ませる。
「今日は帰ったらすぐ食事にして一緒にお風呂に入りましょうね?」
「う……いやっ!!準備……」
「僕がするんで」
頷きかけたのを慌てて遠慮しようとしたのに、むしろ言葉を被せられてしまった。
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