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サブドロップ
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「やっぱり?でも、パートナーだったのなら今日のは……って、周防先生!!真っ青じゃないっ!!」
ホッとしたような真野先生だが、すぐにその顔を歪める。
「はい。だから、ケアをしたくて……」
深谷先生が俺の腰に手を当てて口を開くと、
「すぐに帰りなさい!!」
「は?」
遮るように勢いよく言われて俺たちはポカンと口を開けた。
「今日はもういいわよ!どうせこれから主任会で長くなるだろうし、三森くんのことだって先生たち二人が健康じゃないと始まらないわ!」
「いや、でも……」
あまりにもの勢いに先生もうまく言葉を繋げないらしい。
「あんな苦しむ三森くんを前にして私は何もできなかった。ダイナミクスの知識は増やせてもやはり先生たちの力は必要なのよ!」
俺と先生の手を掴んで真野先生は俺たちの手を合わせた。
「フォローならいくらでもするから!あなたたちが倒れないで!!」
「……わかりました」
俺の上に乗せられていた先生の手が俺の手を握る。
「えっ!?」
俺はまだうまく対応できないでいるのに抱き寄せられて慌てると、先生はにこっと笑顔を見せた。
「先生の荷物取ってくるんで、待っていて下さいね?」
「はぁっ!?」
近くのイスに座らされて声を裏返す。
「いいからとっとと帰りなさいね!」
真野先生にもウインクされて、あっという間に準備された俺は先生の車に乗せられて家に連れ帰られた。
ホッとしたような真野先生だが、すぐにその顔を歪める。
「はい。だから、ケアをしたくて……」
深谷先生が俺の腰に手を当てて口を開くと、
「すぐに帰りなさい!!」
「は?」
遮るように勢いよく言われて俺たちはポカンと口を開けた。
「今日はもういいわよ!どうせこれから主任会で長くなるだろうし、三森くんのことだって先生たち二人が健康じゃないと始まらないわ!」
「いや、でも……」
あまりにもの勢いに先生もうまく言葉を繋げないらしい。
「あんな苦しむ三森くんを前にして私は何もできなかった。ダイナミクスの知識は増やせてもやはり先生たちの力は必要なのよ!」
俺と先生の手を掴んで真野先生は俺たちの手を合わせた。
「フォローならいくらでもするから!あなたたちが倒れないで!!」
「……わかりました」
俺の上に乗せられていた先生の手が俺の手を握る。
「えっ!?」
俺はまだうまく対応できないでいるのに抱き寄せられて慌てると、先生はにこっと笑顔を見せた。
「先生の荷物取ってくるんで、待っていて下さいね?」
「はぁっ!?」
近くのイスに座らされて声を裏返す。
「いいからとっとと帰りなさいね!」
真野先生にもウインクされて、あっという間に準備された俺は先生の車に乗せられて家に連れ帰られた。
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