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毒杯
【自作】凶兆も吉兆🐦🔥 ⚠️放火は犯罪です⚠️
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名無しキッズの母は、父の沢山いる愛人の一人。
名無しキッズは、父の沢山いる愛人子供の一人。
木端役人である父からは、認知すら危うい。
将来は良くて下人。悪くて途中で口減らし。
「ウーン、そんな変わらなくね😆?」
名無しキッズは、考えた。
名無しキッズは、母とは仲良し。
名無しキッズは、何でも上手にこなした。
母の話し相手、母の涙を拭う、母由来の要らないものの後始末を、
24時間365日休みなくこなすのだ。
お陰で名無しキッズは、
相手の機嫌を読み取って、先回りするのが得意になった。
しかし、母の世話など楽しくもなんともない。
古代ヤングケアラーである名無しキッズにとって、
母の気まぐれで口減らしを免れたーー
唯一生きている弟が、
娯楽であり、生きる張り合いの、すべてだった。
✶
名無しキッズの世話にーー
ちゃんと反応が返ってきた、幼児の弟はもう居ない。
新生児の妹には、義務感しか感じられない。
妹は毎日泣き喚く。
母はウンザリだ、捨てて来いと命じる。
「そうだ😆! 使える俺が消えれば、
母さんは妹を可愛がるしかなくなる♪」
名無しキッズは、再び思いつく。
先日、迷惑がられながら見て回った、
日照り続きで……もはや、
備蓄を年貢に放出する他ない里民の家々。
「里倉を燃やそう😆!
蓄える場所が無ければ、年貢も取れない。
放火は重罪だし、ちょうどいい♪」
✶
名無しキッズは、母が怖いと言って、
父・木端役人の屋敷に入り浸った。
山に捨てるほど、
沢山いる愛人子供の一員に混じり、
夜中の散歩は欠かさず行った。
名無しキッズは、犯罪機会を虎視眈々と伺う。
見張りの気が緩む時間、
台所からくすねた火打ち石、
日照り続きで空気はカラカラ、
里倉の木も乾燥しきっている。
あとは、被害を最小限に食い止めるために、
風のない真夜中を待つだけだ。
✶
――うわあ火が、火がーっ
――はよう消せ、ええい水はまだか、急がぬか
――日照り続きで雨水どころか井戸もからっからじゃあ、死にとうない
――待て、逃げるでない。戻らねば妻子もろとも罰するぞ
「父上、もはや手遅れです😆。延焼を防ぐため、他の里倉も打ち壊しましょう✨️」
放火犯キッズは、最小限の放火で、最大の減税を達成した。
放火犯キッズは、父からの覚えがめでたくなった。
✶
「おかしい。こんなはずでは……🙂」
父は謎の失火を、賄賂と里いちばんの美人贈呈で誤魔化した。
美人は、差し出された先で、
父の上位者に不正を告発した。
「ふん、誰ぞ火をつけたとでも言うか。
次は下手人をひっ捕らえて差し出すか」
父の上位者・代吏(だいり)は、きっと公正明大に違いない!
だって偉い人なのだから。
放火犯キッズは、進んで自首。
✶
「代吏、その心配は無用でございます😆。
火をつけたのは私ですから」
父は唖然呆然。なんかいろいろ言ってきたが、
放火犯キッズの脳内は、自首成功で頭がいっぱい。まったく耳に届かない。
代吏は、放火犯キッズを尋問する。
「自首とは感心だが、証拠はあるのか」
「火事現場で一人だけ冷静でした😆。
放火理由は、山で旱鬼(かんき)を見たからです!
実際、こんにちに至るまで日照り続きなので、
これはいよいよ旱魃が起きると確信しました✨️」
放火犯キッズは目を輝かせながら、なおも話し続ける。
父はもはや絶句した。
「まだ払えるからといって、
種籾以外も納税すれば、備蓄が尽きてしまいます。
飢饉を見越して減税すべきです。
しかし、父上のお立場でそれは難しい。
私は考えました。それなら不可抗力の状態を作れば良いのだと。
旱鬼(かんき)が出たのは警告です。
どんな災いでもーー
備えて対処すれば未然に防げると思えば、
むしろありがたい😆、
凶兆もまた吉兆となります🐦🔥」
【小説イメージMV】
使用曲
修羅薔薇 てにをは様 作詞作曲 2024/6/25 youtubeに公開
スマホゲーム『#コンパス 戦闘摂理解析システム』のキャラクター、鬼ヶ式うら のテーマソング。
https://youtube.com/shorts/201zBtxjEUU?si=Agbcjq8ZRE4UmooQ
名無しキッズは、父の沢山いる愛人子供の一人。
木端役人である父からは、認知すら危うい。
将来は良くて下人。悪くて途中で口減らし。
「ウーン、そんな変わらなくね😆?」
名無しキッズは、考えた。
名無しキッズは、母とは仲良し。
名無しキッズは、何でも上手にこなした。
母の話し相手、母の涙を拭う、母由来の要らないものの後始末を、
24時間365日休みなくこなすのだ。
お陰で名無しキッズは、
相手の機嫌を読み取って、先回りするのが得意になった。
しかし、母の世話など楽しくもなんともない。
古代ヤングケアラーである名無しキッズにとって、
母の気まぐれで口減らしを免れたーー
唯一生きている弟が、
娯楽であり、生きる張り合いの、すべてだった。
✶
名無しキッズの世話にーー
ちゃんと反応が返ってきた、幼児の弟はもう居ない。
新生児の妹には、義務感しか感じられない。
妹は毎日泣き喚く。
母はウンザリだ、捨てて来いと命じる。
「そうだ😆! 使える俺が消えれば、
母さんは妹を可愛がるしかなくなる♪」
名無しキッズは、再び思いつく。
先日、迷惑がられながら見て回った、
日照り続きで……もはや、
備蓄を年貢に放出する他ない里民の家々。
「里倉を燃やそう😆!
蓄える場所が無ければ、年貢も取れない。
放火は重罪だし、ちょうどいい♪」
✶
名無しキッズは、母が怖いと言って、
父・木端役人の屋敷に入り浸った。
山に捨てるほど、
沢山いる愛人子供の一員に混じり、
夜中の散歩は欠かさず行った。
名無しキッズは、犯罪機会を虎視眈々と伺う。
見張りの気が緩む時間、
台所からくすねた火打ち石、
日照り続きで空気はカラカラ、
里倉の木も乾燥しきっている。
あとは、被害を最小限に食い止めるために、
風のない真夜中を待つだけだ。
✶
――うわあ火が、火がーっ
――はよう消せ、ええい水はまだか、急がぬか
――日照り続きで雨水どころか井戸もからっからじゃあ、死にとうない
――待て、逃げるでない。戻らねば妻子もろとも罰するぞ
「父上、もはや手遅れです😆。延焼を防ぐため、他の里倉も打ち壊しましょう✨️」
放火犯キッズは、最小限の放火で、最大の減税を達成した。
放火犯キッズは、父からの覚えがめでたくなった。
✶
「おかしい。こんなはずでは……🙂」
父は謎の失火を、賄賂と里いちばんの美人贈呈で誤魔化した。
美人は、差し出された先で、
父の上位者に不正を告発した。
「ふん、誰ぞ火をつけたとでも言うか。
次は下手人をひっ捕らえて差し出すか」
父の上位者・代吏(だいり)は、きっと公正明大に違いない!
だって偉い人なのだから。
放火犯キッズは、進んで自首。
✶
「代吏、その心配は無用でございます😆。
火をつけたのは私ですから」
父は唖然呆然。なんかいろいろ言ってきたが、
放火犯キッズの脳内は、自首成功で頭がいっぱい。まったく耳に届かない。
代吏は、放火犯キッズを尋問する。
「自首とは感心だが、証拠はあるのか」
「火事現場で一人だけ冷静でした😆。
放火理由は、山で旱鬼(かんき)を見たからです!
実際、こんにちに至るまで日照り続きなので、
これはいよいよ旱魃が起きると確信しました✨️」
放火犯キッズは目を輝かせながら、なおも話し続ける。
父はもはや絶句した。
「まだ払えるからといって、
種籾以外も納税すれば、備蓄が尽きてしまいます。
飢饉を見越して減税すべきです。
しかし、父上のお立場でそれは難しい。
私は考えました。それなら不可抗力の状態を作れば良いのだと。
旱鬼(かんき)が出たのは警告です。
どんな災いでもーー
備えて対処すれば未然に防げると思えば、
むしろありがたい😆、
凶兆もまた吉兆となります🐦🔥」
【小説イメージMV】
使用曲
修羅薔薇 てにをは様 作詞作曲 2024/6/25 youtubeに公開
スマホゲーム『#コンパス 戦闘摂理解析システム』のキャラクター、鬼ヶ式うら のテーマソング。
https://youtube.com/shorts/201zBtxjEUU?si=Agbcjq8ZRE4UmooQ
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