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始まり
暴政。
しおりを挟む月元160年 13月10日
パラーシャ・キョウ
今日のキョウはいつもよりにぎやかのであった。
「おめでとうございます。ドゥール王子様これはわたくしからの贈り物でございます。」
百姓たちはパラーシャの第一王子ドゥールの誕生日のために贈り物を捧げてきた。
「は?なんだこれは?」ドゥール王子は百姓から受け取った贈り物の中身の取り出して言った。
「わたくしの子供がドゥール王子様のために作った人形でございます!」
百姓は嬉しいそうに言った。
「は?こんなもんいらんし。」と言って捨てた。
「そ、そんな!それはわたくしの娘が一生懸命作ったものなのに!」
「あぁ、うざい。だから日の子は嫌いんなんだよ。」とその百姓の腕にある記号を指した。
「………」
「日の子ってなにが悪いだ!あんな暴政のせいで我々は何の収穫もないくせにこんな日にオメェみたいなクソタレ王子に贈り物なんて虫良すぎだろか!」百姓は立ち上がってドゥール王子を指してそう言った。
「何だと!?」
「そうだ!そうだ!」
「そうだ!」
「クソタレ王子死ね!」
後ろで並んでた日の子の百姓たちが騒ぎ始めた。
「うるさい!てめぇら日の子全員殺すぞ!」
「………」
「もう消えろ、てめぇら全員消えろ!」
そうしたら百姓たちは立ち去った。
「くそ、せっかく16歳の誕生日なのに、なんてことだ。」
「それは兄様がそんなことするからでしょ」
陰から三人が出てきた。
そこにいたのは
次男・スバドー
三男・ビーマ
四男・クラ
「ひどかったな兄様。」
「本当だよ。」ビーマとクラ同時に言った。
「オメェら双子本当に気持ちな同時に喋るなビーマとクラよ。」ドゥール王子は背を向けて呟いた。
「そう言えば、パーンは?」
「知らない、朝から見てないよ。」ビーマとクラが。
「だから、同時に喋るな!なんだよアイツ、この兄の誕生日なのに来ないのかよ、王子なのに毎日王城外に、たっく。」
パラーシャ・キョウ城外
「パーン王子!今日もうちの店来てください!」
「また、今度行きますね!今日はお兄ちゃんの誕生日なんだ!」
この走って王城に向かってる少年は第五の王子パーンだ。
「よし!ここ曲がれば、王城の前に着く。早くこれをお兄ちゃんに渡さなきゃ!」パーンの手には花で出来た花環が。
ガツン
「い、いたたたた。」パーンは誰かと曲がり角でぶつかった。
「いたいなぁ、あ、なんだパーン王子様ではありませんか。」パーンの目の前にはボロい服を着た少年だった。
「やめてよ、カルナその呼び方、僕は王子なんてじゃないわ。」パーンは落ちた花環を拾った。
「とんでもないわ、敬意を払わないとドゥール王子みたいに怒られるぞ。」カルナは笑って言った。
「お兄ちゃんまたキレたのか、毎年キレるからな。」パーンも笑って言った。
「年々ひどくなってるよな、今年日の子全員殺すとか言ってたぞ。」
「きっと父上がずっと日の子は汚らしいの概念で洗脳したからだ。」
「だからお前は左手に手袋してんのか。その太陽の記号を隠すために。」
「父上見るたび機嫌悪くなるから、隠したんだよな。でもカルナも気をつけた方がいいよね。」
「だって、カルナも月と太陽の子だからな。」
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