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キスの理由
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「雪っ!何ボケっとしてんだ、早く食わせろ」
「…」
「雪、てめぇ俺の命令を無視するとはいい度胸だな…」
「うひゃ!?ひゃめてくだひゃいよぅ」
金城は膝に乗ってウインナーをフォークで刺したままぼーっとしている雪の頬を摘む。
「俺が何度も食わせろっていってんのにお前がボケっとして動かねぇからだろうがっ!」
「うっ…すみまへぇん…」
雪は頬を摘まれたまま素直に謝るとようやく手に持っているウインナーを金城の口に入れた。
「何かあったのか?お前がボケっとしてるのはいつもの事だが今日のお前はどこかうわの空っていうなんていうか…」
「心配してくれてるんですか?」
「ばっ…調子に乗んなっ!」
バシッ
「痛っ!?」
金城は耳を赤くしながらも雪のおでこにデコピンする。
「ふふっ 心配してくれて嬉しいです」
「だがら、違うといっているだろっ!」
さらに、からかう雪に対して金城はますます顔を赤らめる。
「実はその…」
「?なんだはっきり言ってみろ」
「金城先輩は友達関係の女の子にその…きっきすしたいと思いますかっ!?…」
俯きながらも顔を真っ赤にして聞いてくる雪に金城はさらりと答えた。
「ないな。友達は友達だ。だが、それがもの凄く俺の好みで絶世の美女だったら話は別だが…」
ニヤつかせながらそういう金城に雪は肩を落とす。
「金城先輩に聞いたのが間違いでした…」
雪は冷めた目で金城を見ると続きとばかりに食事を金城の口に運ぶ。
「…お前も別だ」
そう呟かれた声は未だにどこかうわの空の雪には聞こえなかった。
金城会長のメイドのバイトが終わった後、学校でもうわの空は続いた。
理由は昨日の高宮くんのキスだった。
別に唇じゃないしセーフといえばセーフだが恋愛から遠ざかっていた雪にとって突然のキスににどうしていいか分からず戸惑いで頭の中がぐちゃぐちゃだった。
はぁ…あれからまた、高宮くんと連絡取りずらくなったし…どうしよう
私は携帯画面に映る高宮くんアドレスを見ながらため息をついた。
「あれ?相浦さん?」
廊下を歩いていると後ろから声がかかり振り返ると奥薗先輩がプリントの山を抱えて立っていた。
「あ、なぎちゃん先輩っ!っ…す、すみませんつい…」
立川先輩のようについ言ってしまった事に咄嗟に口を抑えると恐る恐る奥薗先輩の顔をみる。
「ふふっ 大丈夫ですよ。なぎちゃん先輩と言われるのは正直のところ嬉しいですし…」
「えっと、じゃあなぎちゃん先輩で…」
私はお言葉に甘えてなぎちゃん先輩で通す事にした。
「ところで、深いため息でもしてどうしたのですか?ため息なんかすると幸せが逃げますよ」
「ちょと、色々あって頭ぐちゃぐちゃで…」
「悩み事ですか…相浦さん今お時間よろしいですか?」
「え?は、はいっ…」
「では、少し外に出ましょうか…花園苑で甘いお菓子と美味しい紅茶を一緒にしませんか?」
急に投げかけられた提案に私は少し悩んで首を縦にふった。
「では、少々お待ちを…マイセットを持って来ますので」
「マイセット?」
そう言い残しそのまま廊下の方へと姿を消すと数分後プリントの代わりに大きな鞄を抱えて奥薗先輩が戻ってきた。
「お待たせしました。では、行きましょうか?」
「え、はいっ…」
その鞄の中身が気になりつつも奥薗先輩についていった。
昼休みの花園苑には誰もいなく静かで穏やかな空気が漂っていた。
「んー、確かこの当たりにあったのですが…あ、ありましたっ!よかった…」
奥薗先輩は花園苑の中にあるベンチ付近を何やらあさぐると花柄の風呂敷で包まれたケーキスタンドを取り出した。
「これに、デザート飾れば立派なお茶会です♪」
楽しそうに準備を始める奥薗先輩が可愛いくてついクスリと小さく笑った。
「あ、ようやく笑いましたね…」
「え?」
「ずっと心ここにあらずだったので…」
「あ、まぁ確かにそうですね…クスッ」
私も奥薗先輩と一緒に楽しく準備をしつつ穏やかに流れる空気に心が落ち着いた。
「よし!完璧ですね」
ケーキスタンドには奥薗先輩が持参したメープル味のスコーンとミニ瓶に入った手作りのイチゴジャムを添えて並べた。
ティーカップには同じく奥薗先輩が持参した水筒に入っていたアールグレイを入れ一緒に頂く。
「美味しいっ!」
「お口にあって、よかったです。」
手作りとは思えないほどの美味に少しづつ口に含みながら味を味わう。
「ところで、相浦さんの悩み事とはどんな事なんですか?よかったら、役に立てるか分かりませんが私話して頂けないでしょうか?」
「っ…えっと、なんといえばいいか分からないんですけど…」
私は口ごもりながらも心配そうに聞いてくれる奥薗先輩に聞いて見る事にした。
「あ、あのっ!奥薗先輩は友達にきっきききすとか出来ますか!?」
「えっと、それは…ここにですか?」
奥薗先輩は人差し指を自分の唇に当てる。
「いっ、いえっ!その、頬に…」
「外国の方なら挨拶としてする人もいますし、しますが日本の方なら好意を持つ人にしかしません」
「えっ、好意ですか?」
「女性はどうか分かりませんが、男性側の意見ですと少なからず好意を持っている相手にしかしたいとは思いませんね」
好意って、高宮くんが私に!?
いや、ないないない!
私みたいなモブキャラにイケメンが好意なんて奇跡としかいえないよ。
でも、じゃあ何でキスなんか…
「相浦さんはどなたかにキスでもされたのですか?」
「い、いえっ!私じゃなくて、その…友達が」
「そうでしたか、相浦さんだと思っていましたので…失礼しました」
「い、いえ…あの、その友達の話なんですが…友達だと思っていた相手に急にき、きすされてどうしていいか分からなくてその時はその場から逃げてしまったらしいんですけどその後、その友達とどう接していいか分からないらしいんですけど…どうしたらいいのでしょうか?」
俯きながら奥薗先輩に話し質問すると奥薗先輩は真剣に頷きながらゆっくりと口を開いた。
「普段通りが一番ですかね…それで、キスした相手がその事を帳消しにしてほしくないのなら彼自らそういうと思いますし、普段通りにする事でキスした相手も安心すると思いますよ。相浦さ…その友達が逃げてしまった事に少なからず後悔はしてると思いますので…ま、私の意見に変わりはないのですが」
「いえっ!助かりました、ありがとうございます」
普段通りかぁ…
でも、あんな事された後に普段通りなんて難しいよ…
「それに、その友達がキスした彼とまた話したいと思っているならそれが一番得策ですかね…」
高宮くんとまた話したいか…
でも、このまま会うこともなく話すこともなくなるなんて…嫌
「私…あ、えっと友達にそう伝えます!多分、友達もキスした相手とこのままなのは嫌だと思いますし難しいけど普段通りにしてみま…すると思います!なぎちゃん先輩、お話を聞いて頂いでありがとうございました」
「いえいえ、またため息のつくようなお悩みがあればいつでもどうぞ。私でよければ役に立てるか分かりませんがアドバイスしますので…」
「はいっ!」
私は何となく心のつかえが取れたような気がした。
今日、高宮くんにメールしてみようっ!
”普段通り”に…
そう決意し、目の前のスコーンに手を伸ばし口に頬張る。
すると、それを穏やか目で見ていた奥薗先輩の指先が私の口元に触れた。
「っ…」
「おやおや、こんなところに付けて食いしん坊さんですね?ふふっ」
奥薗先輩は私に向かって小さく笑う。
なぎちゃん先輩って穏やかで落ち着くお姉さんみたいなのに急に男なんだと思ってしまう…
本当に男なのだが雪の中では普段の奥薗はお姉さんみたいに見えた。
「…」
「雪、てめぇ俺の命令を無視するとはいい度胸だな…」
「うひゃ!?ひゃめてくだひゃいよぅ」
金城は膝に乗ってウインナーをフォークで刺したままぼーっとしている雪の頬を摘む。
「俺が何度も食わせろっていってんのにお前がボケっとして動かねぇからだろうがっ!」
「うっ…すみまへぇん…」
雪は頬を摘まれたまま素直に謝るとようやく手に持っているウインナーを金城の口に入れた。
「何かあったのか?お前がボケっとしてるのはいつもの事だが今日のお前はどこかうわの空っていうなんていうか…」
「心配してくれてるんですか?」
「ばっ…調子に乗んなっ!」
バシッ
「痛っ!?」
金城は耳を赤くしながらも雪のおでこにデコピンする。
「ふふっ 心配してくれて嬉しいです」
「だがら、違うといっているだろっ!」
さらに、からかう雪に対して金城はますます顔を赤らめる。
「実はその…」
「?なんだはっきり言ってみろ」
「金城先輩は友達関係の女の子にその…きっきすしたいと思いますかっ!?…」
俯きながらも顔を真っ赤にして聞いてくる雪に金城はさらりと答えた。
「ないな。友達は友達だ。だが、それがもの凄く俺の好みで絶世の美女だったら話は別だが…」
ニヤつかせながらそういう金城に雪は肩を落とす。
「金城先輩に聞いたのが間違いでした…」
雪は冷めた目で金城を見ると続きとばかりに食事を金城の口に運ぶ。
「…お前も別だ」
そう呟かれた声は未だにどこかうわの空の雪には聞こえなかった。
金城会長のメイドのバイトが終わった後、学校でもうわの空は続いた。
理由は昨日の高宮くんのキスだった。
別に唇じゃないしセーフといえばセーフだが恋愛から遠ざかっていた雪にとって突然のキスににどうしていいか分からず戸惑いで頭の中がぐちゃぐちゃだった。
はぁ…あれからまた、高宮くんと連絡取りずらくなったし…どうしよう
私は携帯画面に映る高宮くんアドレスを見ながらため息をついた。
「あれ?相浦さん?」
廊下を歩いていると後ろから声がかかり振り返ると奥薗先輩がプリントの山を抱えて立っていた。
「あ、なぎちゃん先輩っ!っ…す、すみませんつい…」
立川先輩のようについ言ってしまった事に咄嗟に口を抑えると恐る恐る奥薗先輩の顔をみる。
「ふふっ 大丈夫ですよ。なぎちゃん先輩と言われるのは正直のところ嬉しいですし…」
「えっと、じゃあなぎちゃん先輩で…」
私はお言葉に甘えてなぎちゃん先輩で通す事にした。
「ところで、深いため息でもしてどうしたのですか?ため息なんかすると幸せが逃げますよ」
「ちょと、色々あって頭ぐちゃぐちゃで…」
「悩み事ですか…相浦さん今お時間よろしいですか?」
「え?は、はいっ…」
「では、少し外に出ましょうか…花園苑で甘いお菓子と美味しい紅茶を一緒にしませんか?」
急に投げかけられた提案に私は少し悩んで首を縦にふった。
「では、少々お待ちを…マイセットを持って来ますので」
「マイセット?」
そう言い残しそのまま廊下の方へと姿を消すと数分後プリントの代わりに大きな鞄を抱えて奥薗先輩が戻ってきた。
「お待たせしました。では、行きましょうか?」
「え、はいっ…」
その鞄の中身が気になりつつも奥薗先輩についていった。
昼休みの花園苑には誰もいなく静かで穏やかな空気が漂っていた。
「んー、確かこの当たりにあったのですが…あ、ありましたっ!よかった…」
奥薗先輩は花園苑の中にあるベンチ付近を何やらあさぐると花柄の風呂敷で包まれたケーキスタンドを取り出した。
「これに、デザート飾れば立派なお茶会です♪」
楽しそうに準備を始める奥薗先輩が可愛いくてついクスリと小さく笑った。
「あ、ようやく笑いましたね…」
「え?」
「ずっと心ここにあらずだったので…」
「あ、まぁ確かにそうですね…クスッ」
私も奥薗先輩と一緒に楽しく準備をしつつ穏やかに流れる空気に心が落ち着いた。
「よし!完璧ですね」
ケーキスタンドには奥薗先輩が持参したメープル味のスコーンとミニ瓶に入った手作りのイチゴジャムを添えて並べた。
ティーカップには同じく奥薗先輩が持参した水筒に入っていたアールグレイを入れ一緒に頂く。
「美味しいっ!」
「お口にあって、よかったです。」
手作りとは思えないほどの美味に少しづつ口に含みながら味を味わう。
「ところで、相浦さんの悩み事とはどんな事なんですか?よかったら、役に立てるか分かりませんが私話して頂けないでしょうか?」
「っ…えっと、なんといえばいいか分からないんですけど…」
私は口ごもりながらも心配そうに聞いてくれる奥薗先輩に聞いて見る事にした。
「あ、あのっ!奥薗先輩は友達にきっきききすとか出来ますか!?」
「えっと、それは…ここにですか?」
奥薗先輩は人差し指を自分の唇に当てる。
「いっ、いえっ!その、頬に…」
「外国の方なら挨拶としてする人もいますし、しますが日本の方なら好意を持つ人にしかしません」
「えっ、好意ですか?」
「女性はどうか分かりませんが、男性側の意見ですと少なからず好意を持っている相手にしかしたいとは思いませんね」
好意って、高宮くんが私に!?
いや、ないないない!
私みたいなモブキャラにイケメンが好意なんて奇跡としかいえないよ。
でも、じゃあ何でキスなんか…
「相浦さんはどなたかにキスでもされたのですか?」
「い、いえっ!私じゃなくて、その…友達が」
「そうでしたか、相浦さんだと思っていましたので…失礼しました」
「い、いえ…あの、その友達の話なんですが…友達だと思っていた相手に急にき、きすされてどうしていいか分からなくてその時はその場から逃げてしまったらしいんですけどその後、その友達とどう接していいか分からないらしいんですけど…どうしたらいいのでしょうか?」
俯きながら奥薗先輩に話し質問すると奥薗先輩は真剣に頷きながらゆっくりと口を開いた。
「普段通りが一番ですかね…それで、キスした相手がその事を帳消しにしてほしくないのなら彼自らそういうと思いますし、普段通りにする事でキスした相手も安心すると思いますよ。相浦さ…その友達が逃げてしまった事に少なからず後悔はしてると思いますので…ま、私の意見に変わりはないのですが」
「いえっ!助かりました、ありがとうございます」
普段通りかぁ…
でも、あんな事された後に普段通りなんて難しいよ…
「それに、その友達がキスした彼とまた話したいと思っているならそれが一番得策ですかね…」
高宮くんとまた話したいか…
でも、このまま会うこともなく話すこともなくなるなんて…嫌
「私…あ、えっと友達にそう伝えます!多分、友達もキスした相手とこのままなのは嫌だと思いますし難しいけど普段通りにしてみま…すると思います!なぎちゃん先輩、お話を聞いて頂いでありがとうございました」
「いえいえ、またため息のつくようなお悩みがあればいつでもどうぞ。私でよければ役に立てるか分かりませんがアドバイスしますので…」
「はいっ!」
私は何となく心のつかえが取れたような気がした。
今日、高宮くんにメールしてみようっ!
”普段通り”に…
そう決意し、目の前のスコーンに手を伸ばし口に頬張る。
すると、それを穏やか目で見ていた奥薗先輩の指先が私の口元に触れた。
「っ…」
「おやおや、こんなところに付けて食いしん坊さんですね?ふふっ」
奥薗先輩は私に向かって小さく笑う。
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