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どんぐりの背比べ
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「はっ…はくしゅんっ!」
「ちょっと、星那大丈夫?風邪?」
心配そうに覗き込む理沙に笑顔を見せなんでもないように振るまう。
「大丈夫大丈夫!昨日ちょっと水浴びちゃただけだから」
「水!?何でそんな…」
「えっと…仕事で?」
「何で疑問形なのよ」
「うっ…あ!そうそう今日の体力測定、理沙の事応援するからね!」
「え!?星那応援出来るの!?」
「今日は特別に藤クラと一緒らしいよ。まひるが言ってた」
「やった~~!!絶対見ててよね!」
「もちろん!」
ふぅ…何とか話それてよかった…
理沙の鋭い勘に危うく昨日の事件がバレそうになり焦ったがまひるの情報のおかげで助かった事に今いないまひるに感謝する。
昨日あれからびしょ濡れのままアパートに帰宅するとその姿に驚いた大家さんにガミガミとお説教を食らわせられ、その後ゆっくりと湯船に浸かり体を温めたもののまだ春の夜に一度冷えた体は風邪気味になり今に至る。
「あ!あれ宮端くんじゃない?」
理沙の指さす方向を見ると昨日の事もあり今日は男女の軍団がいない校門にマスク姿の豹が入って行くのが見えた。
あいつも風邪気味?
ふとした疑問が過ぎったが別に声をかけようとは思わなかったのでただ見ているだけにとどめていたのだがそれは理沙によって打ち砕かれた。
パシッ
「挨拶しに行こう!」
「え!?ちょっ待っ…」
腕を捕まれ豹のもとにそのまま理沙と一緒に走っていくと靴箱に手をかける寸前だった豹と目が合った。
「お、おはよう…」
「…おはよう」
素っ気ない返事を豹は他所に手をかけていた靴箱を開くと同時に大量のラブレターが溢れ出した。
バサバザバサッ…
「ぷふっ!モテるのも大変ですね~転校生」
その様子に若干嫌味たっぷりに言うと豹のすぐ隣にある靴箱に手をかける。
バサバザバサバサバザバサッ…
開けた瞬間、豹とは比べ物にならない程のラブレターが溢れ落ちた。
「…お前ほどじゃねぇよ、詐欺師」
「なっ…」
ムカついて反論しようとしたが既に踵を返して教室に入っていく豹に言い返せずに終わった。
*
体育測定の時間になり体操服に着替えるため男女で教室を分けて着替えていると途上にて妙にウキウキな様子の理沙がいた。
「理沙、今日は一段と嬉しそうだね」
「嬉しいに決まってるじゃん!理沙と同じ体育だし応援してもらえるしそれに、一緒のリボンで髪型出来るんだよ~~!!もう幸せすぎてやばい!」
「そんな大袈裟な…あはは」
髪留めを忘れた私に理沙がいつも付けているリボンの色違いで青いリボンを使いポニーテールにしてくれている理沙に嬉しいがあまりの嬉しそうな顔に乾いた笑いを浮かべる。
「…よし!出来た!」
「ありがとう、理沙」
ぎゅぅ~と後ろから抱きつかれ苦笑いを浮かべつつ内心嬉しさを募らせているとそれを見た周りの女子達が私も!と抱き締めてほしさに押し寄せた。
「ちょっ…星那大丈夫?」
「む、無理…苦しっ…」
埋もれる体に必死に片手だけを伸ばし動くがその努力も虚しく体育測定前にして力尽きた。
*
「星那大丈夫?」
「うん…何とかね…」
どっと疲れた様に肩を落としつつ体育館に続く廊下を歩いていると、同じく体操服姿の豹とまひるが目に入った。
「あの二人が一緒にいるなんて珍しいね…」
理沙がポツリと漏らすとこちらに気づいたまひるが豹を半ば強引に引っ張り近づく。
「お!今から女子も体力測定か?」
「まぁね。まひるが豹くんと一緒なんて珍しいじゃん」
「それがさ~、豹と同じ体育でびっくりしてよ~!転校生だしまだ友達いないみてぇだから早速友達志願した所なんだよ!」
「ふ~ん…で、結果友達になれたの?」
「あははは…玉砕」
あからさまに残念そうなまひるに仕方ないと豹に向き直る。
「いいじゃん!友達なってあげなよ?」
「…ダルい」
何だその理由は!
すかさず豹の右足を蹴ると豹は急に来た痛みに方目を瞑る。
「っ…」
「あんたまひるみたいな馬鹿と友達なんなかったら一生友達出来ないわよ!」
「星那…それフォローになってない」
せなの助けてるのか分からない言葉に豹の言葉より悲しそうな顔をするまひるにすかさず理沙が突っ込む。
「はぁ…めんどくせぇ…」
そう言うと豹はまひるに向き直りダルそうに口を開く。
「まひる…だっけ?いいよ友達」
「えっ!?やった~~!!よろしくな豹!!」
飛び跳ねてガッツポーズをとるまひるに小さく豹が呟く。
「…馬鹿」
その言葉はまひる本人には届いておらず理沙と星那はその言葉に苦笑いを浮かべたのであった。
「ちょっと、星那大丈夫?風邪?」
心配そうに覗き込む理沙に笑顔を見せなんでもないように振るまう。
「大丈夫大丈夫!昨日ちょっと水浴びちゃただけだから」
「水!?何でそんな…」
「えっと…仕事で?」
「何で疑問形なのよ」
「うっ…あ!そうそう今日の体力測定、理沙の事応援するからね!」
「え!?星那応援出来るの!?」
「今日は特別に藤クラと一緒らしいよ。まひるが言ってた」
「やった~~!!絶対見ててよね!」
「もちろん!」
ふぅ…何とか話それてよかった…
理沙の鋭い勘に危うく昨日の事件がバレそうになり焦ったがまひるの情報のおかげで助かった事に今いないまひるに感謝する。
昨日あれからびしょ濡れのままアパートに帰宅するとその姿に驚いた大家さんにガミガミとお説教を食らわせられ、その後ゆっくりと湯船に浸かり体を温めたもののまだ春の夜に一度冷えた体は風邪気味になり今に至る。
「あ!あれ宮端くんじゃない?」
理沙の指さす方向を見ると昨日の事もあり今日は男女の軍団がいない校門にマスク姿の豹が入って行くのが見えた。
あいつも風邪気味?
ふとした疑問が過ぎったが別に声をかけようとは思わなかったのでただ見ているだけにとどめていたのだがそれは理沙によって打ち砕かれた。
パシッ
「挨拶しに行こう!」
「え!?ちょっ待っ…」
腕を捕まれ豹のもとにそのまま理沙と一緒に走っていくと靴箱に手をかける寸前だった豹と目が合った。
「お、おはよう…」
「…おはよう」
素っ気ない返事を豹は他所に手をかけていた靴箱を開くと同時に大量のラブレターが溢れ出した。
バサバザバサッ…
「ぷふっ!モテるのも大変ですね~転校生」
その様子に若干嫌味たっぷりに言うと豹のすぐ隣にある靴箱に手をかける。
バサバザバサバサバザバサッ…
開けた瞬間、豹とは比べ物にならない程のラブレターが溢れ落ちた。
「…お前ほどじゃねぇよ、詐欺師」
「なっ…」
ムカついて反論しようとしたが既に踵を返して教室に入っていく豹に言い返せずに終わった。
*
体育測定の時間になり体操服に着替えるため男女で教室を分けて着替えていると途上にて妙にウキウキな様子の理沙がいた。
「理沙、今日は一段と嬉しそうだね」
「嬉しいに決まってるじゃん!理沙と同じ体育だし応援してもらえるしそれに、一緒のリボンで髪型出来るんだよ~~!!もう幸せすぎてやばい!」
「そんな大袈裟な…あはは」
髪留めを忘れた私に理沙がいつも付けているリボンの色違いで青いリボンを使いポニーテールにしてくれている理沙に嬉しいがあまりの嬉しそうな顔に乾いた笑いを浮かべる。
「…よし!出来た!」
「ありがとう、理沙」
ぎゅぅ~と後ろから抱きつかれ苦笑いを浮かべつつ内心嬉しさを募らせているとそれを見た周りの女子達が私も!と抱き締めてほしさに押し寄せた。
「ちょっ…星那大丈夫?」
「む、無理…苦しっ…」
埋もれる体に必死に片手だけを伸ばし動くがその努力も虚しく体育測定前にして力尽きた。
*
「星那大丈夫?」
「うん…何とかね…」
どっと疲れた様に肩を落としつつ体育館に続く廊下を歩いていると、同じく体操服姿の豹とまひるが目に入った。
「あの二人が一緒にいるなんて珍しいね…」
理沙がポツリと漏らすとこちらに気づいたまひるが豹を半ば強引に引っ張り近づく。
「お!今から女子も体力測定か?」
「まぁね。まひるが豹くんと一緒なんて珍しいじゃん」
「それがさ~、豹と同じ体育でびっくりしてよ~!転校生だしまだ友達いないみてぇだから早速友達志願した所なんだよ!」
「ふ~ん…で、結果友達になれたの?」
「あははは…玉砕」
あからさまに残念そうなまひるに仕方ないと豹に向き直る。
「いいじゃん!友達なってあげなよ?」
「…ダルい」
何だその理由は!
すかさず豹の右足を蹴ると豹は急に来た痛みに方目を瞑る。
「っ…」
「あんたまひるみたいな馬鹿と友達なんなかったら一生友達出来ないわよ!」
「星那…それフォローになってない」
せなの助けてるのか分からない言葉に豹の言葉より悲しそうな顔をするまひるにすかさず理沙が突っ込む。
「はぁ…めんどくせぇ…」
そう言うと豹はまひるに向き直りダルそうに口を開く。
「まひる…だっけ?いいよ友達」
「えっ!?やった~~!!よろしくな豹!!」
飛び跳ねてガッツポーズをとるまひるに小さく豹が呟く。
「…馬鹿」
その言葉はまひる本人には届いておらず理沙と星那はその言葉に苦笑いを浮かべたのであった。
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