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放火魔
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「はぁ~~~…」
パシッ
「いっ…」
休憩所の机の上にて伸びていたら途上から誰かの鉄拳が振り下ろされた。
「な~にダルそうにしてんだよ!」
その鉄拳と声の主はまぎれもなくバカ明のものだった。
反抗とばかりにあからさまに嫌そうに顔を上げ見上げる。
「今日運動しすぎて体痛くて伸びてたんだ!」
「運動?ジムにでも行ったのか?」
「まぁ、そんなもん。それより、今日から豹をお前のアシに入れるからよろしく」
「はぁ!?何で俺…つか、お前が指導役なんだからお前のとこ入れてやれよ!」
「俺にアシなんていたら接待出来ないの知ってるだろ!それにナンバースリーの言う事を聞くのはナンバーフォーとしては当たり前なんじゃないのか?」
「くっ…絶対お前引きずり下ろす!」
「はいはい、気長待ってるから頑張れ~。まぁ、超えるのは無理だろうけど…」
「てめぇ…」
バタンッ
明の怒りが更に悪化し今にでも殴り掛かりそうな瞬間、休憩所のドアが開けられ入って来たのはナンバーツーの隆二さんだった。
「ま~たやってるのかお前ら…」
腕を組み星那と明を見比べる隆二の怖い顔にすかさず姿勢を正す。
「別に!た、ただのじゃれあいです!な?せな」
「うんうん!ただじゃれあってただけです!」
焦って明と同じように嘘をつくと半ば半信半疑な視線を続ける隆二さんに唾を飲む。
「ん~…まぁ、せながそこまで言うなら信じるが次俺が考えてるような事が起きたら…分かるよね?」
ブンブンと何度も首を縦に振り頷くとやっと隆二の表情が怖い顔からいつもの優しい顔に戻った。
「ならよし!次に…せな!」
「は、はい!」
急に名前を呼ばれ体がびくつく。
「今日から早くシフト終わって帰るか、もしくは遅くなるようなら誰か一緒に家近くまで送ってもらえ」
「え?何でですか?」
「ここ最近不審な男が建物に火をつけてる事件が多発してるらしくてな」
「え、でも何でせなだけなんすか?」
明が疑問に思って乗り出し質問すると隆二は星那の顔をじーと見つめた。
「あ、あの…?」
「お前は女に間違えられやすいからな」
「は?」
そりゃあ本当は女なんだから間違えられても当然だが…
「でもこいつ正真正銘男すっよ?それに放火魔なら女には興味ないんじゃ…」
うんうん!明の言う通りだ!
明の珍しい助け舟に何度も首を縦にふると隆二は苦虫を噛み潰したような顔で更に言葉を付け足す。
「中身が男でも女に間違えられやすいのは本当だし、放火魔が火をつけてるところを偶然見たとなれば女なら真っ先に襲うだろ?」
「た、確かに…」
いやいやいや、何納得してんだ明!
女顔という事を何気に肯定した明に怒鳴りたくなったが、これ以上何か口を出せばボロが出そうなので思いとどまった。
「せな、お前俺と一緒に帰るか?」
「いいよ、明は妹さんいるだろ?早く帰ってやれ」
「そりゃあそうだが…」
バタンッ
タイミングよくドアが開き入って来たのは若干遅刻気味の豹だった。
「あ!豹がいるじゃねーか!」
「”は?”」
急にアホな事を言い出した明に、星那を含め豹まで唖然とした声を漏らす。
ガシッ
「お前暇だろ?それにせなから教えて貰ってんだからいいよな?」
「は?だから何を…」
状況も話も分からない豹はただただ唖然とし明に肩を揺すぶられる。
「豹、よかったらシフト終わったらせなを家まで送ってくれないかな?最近、放火魔の事件が多発していて心配なんだ」
「……」
豹は隆二の言葉に星那に向き直り約一分間見つめると何かを悟ったかのように再度隆二に向き直る。
「…分かりました、いいですよ」
「本当か!?よかった…な?せな」
「は、はい…」
最悪だ…
パシッ
「いっ…」
休憩所の机の上にて伸びていたら途上から誰かの鉄拳が振り下ろされた。
「な~にダルそうにしてんだよ!」
その鉄拳と声の主はまぎれもなくバカ明のものだった。
反抗とばかりにあからさまに嫌そうに顔を上げ見上げる。
「今日運動しすぎて体痛くて伸びてたんだ!」
「運動?ジムにでも行ったのか?」
「まぁ、そんなもん。それより、今日から豹をお前のアシに入れるからよろしく」
「はぁ!?何で俺…つか、お前が指導役なんだからお前のとこ入れてやれよ!」
「俺にアシなんていたら接待出来ないの知ってるだろ!それにナンバースリーの言う事を聞くのはナンバーフォーとしては当たり前なんじゃないのか?」
「くっ…絶対お前引きずり下ろす!」
「はいはい、気長待ってるから頑張れ~。まぁ、超えるのは無理だろうけど…」
「てめぇ…」
バタンッ
明の怒りが更に悪化し今にでも殴り掛かりそうな瞬間、休憩所のドアが開けられ入って来たのはナンバーツーの隆二さんだった。
「ま~たやってるのかお前ら…」
腕を組み星那と明を見比べる隆二の怖い顔にすかさず姿勢を正す。
「別に!た、ただのじゃれあいです!な?せな」
「うんうん!ただじゃれあってただけです!」
焦って明と同じように嘘をつくと半ば半信半疑な視線を続ける隆二さんに唾を飲む。
「ん~…まぁ、せながそこまで言うなら信じるが次俺が考えてるような事が起きたら…分かるよね?」
ブンブンと何度も首を縦に振り頷くとやっと隆二の表情が怖い顔からいつもの優しい顔に戻った。
「ならよし!次に…せな!」
「は、はい!」
急に名前を呼ばれ体がびくつく。
「今日から早くシフト終わって帰るか、もしくは遅くなるようなら誰か一緒に家近くまで送ってもらえ」
「え?何でですか?」
「ここ最近不審な男が建物に火をつけてる事件が多発してるらしくてな」
「え、でも何でせなだけなんすか?」
明が疑問に思って乗り出し質問すると隆二は星那の顔をじーと見つめた。
「あ、あの…?」
「お前は女に間違えられやすいからな」
「は?」
そりゃあ本当は女なんだから間違えられても当然だが…
「でもこいつ正真正銘男すっよ?それに放火魔なら女には興味ないんじゃ…」
うんうん!明の言う通りだ!
明の珍しい助け舟に何度も首を縦にふると隆二は苦虫を噛み潰したような顔で更に言葉を付け足す。
「中身が男でも女に間違えられやすいのは本当だし、放火魔が火をつけてるところを偶然見たとなれば女なら真っ先に襲うだろ?」
「た、確かに…」
いやいやいや、何納得してんだ明!
女顔という事を何気に肯定した明に怒鳴りたくなったが、これ以上何か口を出せばボロが出そうなので思いとどまった。
「せな、お前俺と一緒に帰るか?」
「いいよ、明は妹さんいるだろ?早く帰ってやれ」
「そりゃあそうだが…」
バタンッ
タイミングよくドアが開き入って来たのは若干遅刻気味の豹だった。
「あ!豹がいるじゃねーか!」
「”は?”」
急にアホな事を言い出した明に、星那を含め豹まで唖然とした声を漏らす。
ガシッ
「お前暇だろ?それにせなから教えて貰ってんだからいいよな?」
「は?だから何を…」
状況も話も分からない豹はただただ唖然とし明に肩を揺すぶられる。
「豹、よかったらシフト終わったらせなを家まで送ってくれないかな?最近、放火魔の事件が多発していて心配なんだ」
「……」
豹は隆二の言葉に星那に向き直り約一分間見つめると何かを悟ったかのように再度隆二に向き直る。
「…分かりました、いいですよ」
「本当か!?よかった…な?せな」
「は、はい…」
最悪だ…
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