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信じる気持ち
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ガチャ
家を出てすぐ前を歩く豹に声をかけた。
「何であんな嘘を?」
「嘘?俺はお前がいつもしている事したまでだ」
「私が?」
「嘘のお節介で人を助けること」
「なっ…助けるって言ってもあんたは何も助けてないじゃん!まぁ…蓮さんの家に連れてきてくれた事は感謝するけど、豹まで住むなんていい迷惑!」
「俺がいなかったらお前の嘘がバレるぞ?」
「え…もしかして、私の嘘がバレないようにフォローしてくれるって事?」
「…だったら何?」
「…なんでもない」
豹がいなくても私には未来を見る力がある。
だが、その事を豹に言えるわけもないし…
結果、豹も一緒に住むことを納得せざるおえなかった。
*
深夜の24時間やっている大型スーパーにて今日と明日の分の着替えと必需品を買い、空いてないを承知の上で制服屋さんに向かった。
「…んー、やっぱり閉まってるよね」
電気が消されドアが閉まっている状況にどうしようかと悩んでいると突然赤い車が入って来ては店の前で止まると中から30代ぐらいのアジアンテイストな衣装を来た女性が出て来た。
「亜美さん!」
「星那ちゃん!?どうしたの?こんな夜遅くに」
亜美さんは制服屋さんの店長をしており前に助けた事をきっかけに友達として度々仲良くさせてもらっている人である。
「実は…」
家が火事にあい何もかも燃えて無くしてしまった事を伝える。
「大変だったわね…今からならまだ間に合う筈だからサイズが合う在庫探してみるわね!」
「ありがとうございます…!」
亜美さんのご好意により何とかサイズぴったりの制服が見つかり蓮さんによって貰ったお金で制服を買った。
「教材は明日でも買えばいいし、明日の授業の際は誰かに見せてもらおっと…」
*
すっかり時間は24時を回った頃、ようやく蓮さん宅に着きダイニングに入ると既に豹は帰宅をしており手元には蓮さんが作ったと思われるカレーライスがあった。
「なっ…豹!何でもう食べてるんだよ!?」
「腹減ったから」
人が歩き回っている間に呑気に蓮さんと二人で食べていたと思うと妙に怒りがこみ上げた。
「まぁまぁ、せなも食べろ。腹減ってるんだろ?」
「それはそうですけど…」
空腹のお腹を擦りながら目の前のご飯にゴクリと唾を飲み込む。
そう言えば昼から何も食べてなかったな…
昼間に食べたお弁当から何も口にしていないことに気づき更に空腹感が湧いた。
「…じゃあ、お言葉に甘えてスープとサラダ貰います」
カレーライスと一緒に並べられたカボチャスープとシーザーサラダを見つめそう言うと蓮さんから疑問の声が投げかけられた。
「ん?カレーライスはいいのか?」
「夜中にあんまり食べると太るので…」
女子からしたら夜中に食べ物は控えたい気持ちの方が大きい。
「まるで女みたいな口ぶりだな、男なら気にする必要あんまりねぇだろ?」
ギクッ
女という単語に少しばかりギクッとすると、それをフォローするかのように食べていた豹が口を挟む。
「きっとせなは女子力高い系男子なんですよ」
女子力高くて悪かったな!てか中身は女なんだから仕方ないだろ!
面白そうに笑いながら言う豹に半ばムカついたがその言葉に納得したらしい蓮さんはなるほど…と呟く。
「なら仕方ないな、今スープよそうから待ってろ」
「あ、はい」
豹の隣の席に座り渡された箸でサラダをつまんでいる蓮さんにより差し出されたスープを受け取り夜風に当たり冷たくなっていた体に温かなスープを流し込む。
「あったかい…」
「美味いだろ?」
「はい、美味しいです!蓮さん料理出来たんですね…驚きです」
「まぁ、一人暮らし長いからな」
「成人男性の嗜みってやつですね」
というか蓮さんに常識ってあったんだなぁ…
意外な蓮さんの特技に感心していると何かの合図を知らせる音が部屋の奥で聞こえた。
…ピーピーピー
「お、風呂が湧いたか」
「風呂?」
「これ食ったらお前ら先にどっちか入れ。俺は後でいい」
「そんな!居候させて貰ってる身ですし蓮さんが先で構いません」
「いや、俺はこれ飲みたいから後でいい」
蓮さんが取り出したのは赤ワインボトル一本だった。
「家でも飲むんですか…?」
「店で飲み足りなかったからな」
呆れて何も言えないってこういう事を言うんだろうか…
また潰れて二日酔いになる様子を思い浮かべ乾いた笑いを浮かべる。
「じゃあ、お言葉に甘えて先に入ります」
「遠慮なんかするな、もうここはお前らの家だからな!部屋はこの部屋入れて3階に2部屋と2階に4部屋と一階に5部屋あるから3階の部屋の一つを豹、2階の入って2番目の部屋をせなが使え」
「はい、ありがとうございます」
*
食事が終わり寝室となる部屋に荷物を置きに入ると中は四畳半にてシングルベッド一つという部屋だった。
グリーン色の毛布と枕があり生まれて初めてのベッドに半ば興奮していると部屋のドアが叩かれた。
「は~い」
開けるとそこには着替えを片手に持った豹の姿があった。
「お前先に入れ」
「え、でも…」
「お前が先に入って後から蓮さんに先にせなは寝たと言えば女の姿のまま問題なく寝室に行けるだろ」
「それは助かるけど…」
何か癪に障る…
だけど、今は豹の言葉の通りにするしかないよね。
「分かった、そうする」
*
脱衣場の外には見張りとして豹がいる状況にて、中で安心してカツラを取りサラシを外す。
下着どうしよう…一緒に洗濯機に入れればバレちゃうよね?
脱いだ下着をどうしようかと迷っているとそれを察したのか外から豹の声がかかる。
「安心して全部洗濯機入れてていい。俺が後で蓮さんのと分けて回しとく」
「…ありがとう」
豹の言う通りに下着類も含め洗濯機に入れお風呂場に入るとモニター付きがあり、大きなバスタブにシャワー付きのお風呂場に興奮する。
「こんなお風呂初めて!凄い!」
アパートではタイル式の狭いお風呂場に大きなバケツ風呂だった事もあり見たこともないお風呂場に興奮冷めやらなかった。
「スイッチここかな…うわっ!?」
急にシャワーから勢いよくお湯が出て驚きが隠せないまま体や髪を買ったソープで洗いゆっくり湯船に足を入れ浸かる。
チャポン…
「あったかい…」
色々な事があったな…
まだ豹が何者なのか分からないけど嫌いな気持ちもあるけど、どこか豹を信じてる自分がいた。
お風呂から上がり女性ものの下着に身を包み素のまま脱衣場から出ると腕を組み瞼を閉じていた豹が空いたドアに気づき振り向く。
「もういいのか?」
「うん、ありがとう…」
豹は、Tシャツにスエット姿に身を包み髪を下ろした姿を一瞥すると再度せなの顔を見つめ口を開く。
「…違和感ないな」
「えっと、それはどういう意味で…?」
「…」
豹は見事にスルーし無言のまま脱衣場に入るとドアを閉めた。
何なのあの態度!意味不明すぎ!
仕方なく豹の言う通りに寝室に向かいベッドに身を沈め微睡みの中へと落ちていった。
*
星那が睡眠についた頃、早めにお風呂から上がった豹は、蓮のいるダイニングへと向かった。
ガチャ
「蓮さんあの…」
「ん~…もう飲めねぇ…」
ダイニングに入るとソファにワインボトルを抱きしめて酔いつぶれ寝ている蓮の姿があった。
「言わなくてもよさそうだな…」
あまりの状況に無言でドアを閉め3階にある部屋に向かい星那と同じく睡眠に落ちた。
*
チュンチュンチュン…
朝の小鳥の鳴き声に目が覚め時間を確認すると朝の5時半を回っていた。
「早めに出た方がいいよね…」
念の為カツラを被りサラシを巻くと1階に降りダイニングに入る。
「えっ…何これ…?」
*
同時刻、隆二は蓮の家に向かって歩いていた。
「あいつまた酔いつぶれるんだろうな…はぁ…」
蓮のどうしようもない姿を頭に浮かべながら家の前に辿り着きインターホンもなしに中に入るとダイニングから泣き声が聞こえた。
「ん?泣き声?」
ダイニングのドアを開けるとそこには散らかったボロボロのダイニング部屋を泣きながら掃除する星那の姿があった。
「せな!?何でお前が…」
「りゅ…隆二さぁぁぁぁんっ!!」
星那はその場に泣き崩れたのだった。
家を出てすぐ前を歩く豹に声をかけた。
「何であんな嘘を?」
「嘘?俺はお前がいつもしている事したまでだ」
「私が?」
「嘘のお節介で人を助けること」
「なっ…助けるって言ってもあんたは何も助けてないじゃん!まぁ…蓮さんの家に連れてきてくれた事は感謝するけど、豹まで住むなんていい迷惑!」
「俺がいなかったらお前の嘘がバレるぞ?」
「え…もしかして、私の嘘がバレないようにフォローしてくれるって事?」
「…だったら何?」
「…なんでもない」
豹がいなくても私には未来を見る力がある。
だが、その事を豹に言えるわけもないし…
結果、豹も一緒に住むことを納得せざるおえなかった。
*
深夜の24時間やっている大型スーパーにて今日と明日の分の着替えと必需品を買い、空いてないを承知の上で制服屋さんに向かった。
「…んー、やっぱり閉まってるよね」
電気が消されドアが閉まっている状況にどうしようかと悩んでいると突然赤い車が入って来ては店の前で止まると中から30代ぐらいのアジアンテイストな衣装を来た女性が出て来た。
「亜美さん!」
「星那ちゃん!?どうしたの?こんな夜遅くに」
亜美さんは制服屋さんの店長をしており前に助けた事をきっかけに友達として度々仲良くさせてもらっている人である。
「実は…」
家が火事にあい何もかも燃えて無くしてしまった事を伝える。
「大変だったわね…今からならまだ間に合う筈だからサイズが合う在庫探してみるわね!」
「ありがとうございます…!」
亜美さんのご好意により何とかサイズぴったりの制服が見つかり蓮さんによって貰ったお金で制服を買った。
「教材は明日でも買えばいいし、明日の授業の際は誰かに見せてもらおっと…」
*
すっかり時間は24時を回った頃、ようやく蓮さん宅に着きダイニングに入ると既に豹は帰宅をしており手元には蓮さんが作ったと思われるカレーライスがあった。
「なっ…豹!何でもう食べてるんだよ!?」
「腹減ったから」
人が歩き回っている間に呑気に蓮さんと二人で食べていたと思うと妙に怒りがこみ上げた。
「まぁまぁ、せなも食べろ。腹減ってるんだろ?」
「それはそうですけど…」
空腹のお腹を擦りながら目の前のご飯にゴクリと唾を飲み込む。
そう言えば昼から何も食べてなかったな…
昼間に食べたお弁当から何も口にしていないことに気づき更に空腹感が湧いた。
「…じゃあ、お言葉に甘えてスープとサラダ貰います」
カレーライスと一緒に並べられたカボチャスープとシーザーサラダを見つめそう言うと蓮さんから疑問の声が投げかけられた。
「ん?カレーライスはいいのか?」
「夜中にあんまり食べると太るので…」
女子からしたら夜中に食べ物は控えたい気持ちの方が大きい。
「まるで女みたいな口ぶりだな、男なら気にする必要あんまりねぇだろ?」
ギクッ
女という単語に少しばかりギクッとすると、それをフォローするかのように食べていた豹が口を挟む。
「きっとせなは女子力高い系男子なんですよ」
女子力高くて悪かったな!てか中身は女なんだから仕方ないだろ!
面白そうに笑いながら言う豹に半ばムカついたがその言葉に納得したらしい蓮さんはなるほど…と呟く。
「なら仕方ないな、今スープよそうから待ってろ」
「あ、はい」
豹の隣の席に座り渡された箸でサラダをつまんでいる蓮さんにより差し出されたスープを受け取り夜風に当たり冷たくなっていた体に温かなスープを流し込む。
「あったかい…」
「美味いだろ?」
「はい、美味しいです!蓮さん料理出来たんですね…驚きです」
「まぁ、一人暮らし長いからな」
「成人男性の嗜みってやつですね」
というか蓮さんに常識ってあったんだなぁ…
意外な蓮さんの特技に感心していると何かの合図を知らせる音が部屋の奥で聞こえた。
…ピーピーピー
「お、風呂が湧いたか」
「風呂?」
「これ食ったらお前ら先にどっちか入れ。俺は後でいい」
「そんな!居候させて貰ってる身ですし蓮さんが先で構いません」
「いや、俺はこれ飲みたいから後でいい」
蓮さんが取り出したのは赤ワインボトル一本だった。
「家でも飲むんですか…?」
「店で飲み足りなかったからな」
呆れて何も言えないってこういう事を言うんだろうか…
また潰れて二日酔いになる様子を思い浮かべ乾いた笑いを浮かべる。
「じゃあ、お言葉に甘えて先に入ります」
「遠慮なんかするな、もうここはお前らの家だからな!部屋はこの部屋入れて3階に2部屋と2階に4部屋と一階に5部屋あるから3階の部屋の一つを豹、2階の入って2番目の部屋をせなが使え」
「はい、ありがとうございます」
*
食事が終わり寝室となる部屋に荷物を置きに入ると中は四畳半にてシングルベッド一つという部屋だった。
グリーン色の毛布と枕があり生まれて初めてのベッドに半ば興奮していると部屋のドアが叩かれた。
「は~い」
開けるとそこには着替えを片手に持った豹の姿があった。
「お前先に入れ」
「え、でも…」
「お前が先に入って後から蓮さんに先にせなは寝たと言えば女の姿のまま問題なく寝室に行けるだろ」
「それは助かるけど…」
何か癪に障る…
だけど、今は豹の言葉の通りにするしかないよね。
「分かった、そうする」
*
脱衣場の外には見張りとして豹がいる状況にて、中で安心してカツラを取りサラシを外す。
下着どうしよう…一緒に洗濯機に入れればバレちゃうよね?
脱いだ下着をどうしようかと迷っているとそれを察したのか外から豹の声がかかる。
「安心して全部洗濯機入れてていい。俺が後で蓮さんのと分けて回しとく」
「…ありがとう」
豹の言う通りに下着類も含め洗濯機に入れお風呂場に入るとモニター付きがあり、大きなバスタブにシャワー付きのお風呂場に興奮する。
「こんなお風呂初めて!凄い!」
アパートではタイル式の狭いお風呂場に大きなバケツ風呂だった事もあり見たこともないお風呂場に興奮冷めやらなかった。
「スイッチここかな…うわっ!?」
急にシャワーから勢いよくお湯が出て驚きが隠せないまま体や髪を買ったソープで洗いゆっくり湯船に足を入れ浸かる。
チャポン…
「あったかい…」
色々な事があったな…
まだ豹が何者なのか分からないけど嫌いな気持ちもあるけど、どこか豹を信じてる自分がいた。
お風呂から上がり女性ものの下着に身を包み素のまま脱衣場から出ると腕を組み瞼を閉じていた豹が空いたドアに気づき振り向く。
「もういいのか?」
「うん、ありがとう…」
豹は、Tシャツにスエット姿に身を包み髪を下ろした姿を一瞥すると再度せなの顔を見つめ口を開く。
「…違和感ないな」
「えっと、それはどういう意味で…?」
「…」
豹は見事にスルーし無言のまま脱衣場に入るとドアを閉めた。
何なのあの態度!意味不明すぎ!
仕方なく豹の言う通りに寝室に向かいベッドに身を沈め微睡みの中へと落ちていった。
*
星那が睡眠についた頃、早めにお風呂から上がった豹は、蓮のいるダイニングへと向かった。
ガチャ
「蓮さんあの…」
「ん~…もう飲めねぇ…」
ダイニングに入るとソファにワインボトルを抱きしめて酔いつぶれ寝ている蓮の姿があった。
「言わなくてもよさそうだな…」
あまりの状況に無言でドアを閉め3階にある部屋に向かい星那と同じく睡眠に落ちた。
*
チュンチュンチュン…
朝の小鳥の鳴き声に目が覚め時間を確認すると朝の5時半を回っていた。
「早めに出た方がいいよね…」
念の為カツラを被りサラシを巻くと1階に降りダイニングに入る。
「えっ…何これ…?」
*
同時刻、隆二は蓮の家に向かって歩いていた。
「あいつまた酔いつぶれるんだろうな…はぁ…」
蓮のどうしようもない姿を頭に浮かべながら家の前に辿り着きインターホンもなしに中に入るとダイニングから泣き声が聞こえた。
「ん?泣き声?」
ダイニングのドアを開けるとそこには散らかったボロボロのダイニング部屋を泣きながら掃除する星那の姿があった。
「せな!?何でお前が…」
「りゅ…隆二さぁぁぁぁんっ!!」
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