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少女を追って
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息が…腕が…
恐怖と一緒に抱き締める豹の腕の力と耳元にかかる吐息に神経が麻痺しそうになる。
「…誰もいないな」
声と共に足音が遠ざかっていくとゆっくりと豹の胸の中から解放された。
「ぷはぁ…警備員いたんだね」
懐中電灯の光が教室に当てられた時点で足音の主は警備員だと分かった。
「ま、学校だから一人ぐらいいてもおかしくないだろ」
「そうだね、警備員に見つからないように次行こ…」
顔を見せないまま教室を出ようとすると起き上がった豹に声をかけられ足が止まる。
「おい、宿題を取りに来たんじゃなかったのか?」
ギクッ
もうここまで来たら宿題取りに来たなんて押して言えるわけないしなぁ…ん~…
「えっと…本当はその…そう!朝起きた消しゴムが消えたって話あるじゃない?また盗難とかなるかもって思って、それの犯人を探したくて…!」
くっ…思いついた限りに適当に言ったけど、やっぱ苦しいかな?
恐る恐る豹の顔色を伺うと肩を落としため息をつく。
「はぁ…もう何でもいいから終わらせて帰るぞ」
「えっ…いいの?」
「何が?」
「その、最後まで付き合ってくれるのいいのかなぁと思って…」
「めんどくさいしダルいし、何でもいいから早く終わらせたいだけ」
「そう…だよね…」
そんな豹らしい理由だが、最後まで付き合ってくれるという事に嬉しい気持ちになった。
「…ありがとう」
小さく言ったお礼の言葉は多分豹には聞こえていないと思うけど、逆にそれならいいなと思った。
*
次に比留間くんのクラスに入り比留間くんの席を探す。
「…あ、見つけた!」
机内を片っ端から探していると比留間と書かれた一冊の教科書を見つけその席が比留間くんのものだと気づいた。
「でも、何も取られてはなさそう…」
「骨折り損か?」
「多分…」
特に得られる情報がなく仕方なく教室を出ようとすると、ふとまひるの席が目に入った。
まひるの机内ってちょっと気になるかも…
好奇心でまひるの机内を覗くと分厚い一冊の保険の教科書にもう一冊なにか挟まっていた。
何だろう…?
何気なく開くと中には水着姿の女性が載っているアダルト雑誌があった。
よし、見なかった事にしよ…。
無言で閉じ直し元に戻そうとすると、その様子を疑問に思ったのか豹の手が教科書を取り上げた。
「ちょっ…」
「何だ、ただのえろ本か」
「わざわざ声に出していわんでいい!」
ドスッ!
真顔でそういう豹の足をとっさに蹴るとその拍子に持っていた教科書が落ち雑誌が露わになった。
「いてぇ…そんなもん男なら皆持ってるもんなんだから声に出すぐらい気にする事ねぇだろ」
「一応女子の前で言うのは間違ってるでしょ!」
そう反論しつつ特に動揺することも無く教科書を元に戻す。
「女子って…普通の女子なら男のえろ本なんかみたら動揺するもんじゃないか?」
「日頃ホストのバイトしてたらそこら辺に当たり前にアダルト雑誌なんてゴロゴロあるし、皆普通に堂々と読んでるの見てたら嫌でも動揺しなくなるよ」
「あー、確かに…」
豹は休憩室や更衣室の状況を思い出したのか納得というように頷く。
そりゃあ、働き始めの頃はそういうの動揺しまくりだったけど三年も働いてれば嫌でも慣れるよね…あはは
ドンッ!
だんだんと普通の女子でなくなっていっている事に今更ながら心の中で乾いた笑いを浮かべていると勢いよくドアが閉まる音がし振り返ると女子生徒と思われる影が廊下の窓を横切った。
「豹!その子追いかけてっ!」
ガタッ!
慌てたせいで机が少しずれたが今は気にしてる時間もなく急いで横切った女子生徒の影を追いかける。
恐怖と一緒に抱き締める豹の腕の力と耳元にかかる吐息に神経が麻痺しそうになる。
「…誰もいないな」
声と共に足音が遠ざかっていくとゆっくりと豹の胸の中から解放された。
「ぷはぁ…警備員いたんだね」
懐中電灯の光が教室に当てられた時点で足音の主は警備員だと分かった。
「ま、学校だから一人ぐらいいてもおかしくないだろ」
「そうだね、警備員に見つからないように次行こ…」
顔を見せないまま教室を出ようとすると起き上がった豹に声をかけられ足が止まる。
「おい、宿題を取りに来たんじゃなかったのか?」
ギクッ
もうここまで来たら宿題取りに来たなんて押して言えるわけないしなぁ…ん~…
「えっと…本当はその…そう!朝起きた消しゴムが消えたって話あるじゃない?また盗難とかなるかもって思って、それの犯人を探したくて…!」
くっ…思いついた限りに適当に言ったけど、やっぱ苦しいかな?
恐る恐る豹の顔色を伺うと肩を落としため息をつく。
「はぁ…もう何でもいいから終わらせて帰るぞ」
「えっ…いいの?」
「何が?」
「その、最後まで付き合ってくれるのいいのかなぁと思って…」
「めんどくさいしダルいし、何でもいいから早く終わらせたいだけ」
「そう…だよね…」
そんな豹らしい理由だが、最後まで付き合ってくれるという事に嬉しい気持ちになった。
「…ありがとう」
小さく言ったお礼の言葉は多分豹には聞こえていないと思うけど、逆にそれならいいなと思った。
*
次に比留間くんのクラスに入り比留間くんの席を探す。
「…あ、見つけた!」
机内を片っ端から探していると比留間と書かれた一冊の教科書を見つけその席が比留間くんのものだと気づいた。
「でも、何も取られてはなさそう…」
「骨折り損か?」
「多分…」
特に得られる情報がなく仕方なく教室を出ようとすると、ふとまひるの席が目に入った。
まひるの机内ってちょっと気になるかも…
好奇心でまひるの机内を覗くと分厚い一冊の保険の教科書にもう一冊なにか挟まっていた。
何だろう…?
何気なく開くと中には水着姿の女性が載っているアダルト雑誌があった。
よし、見なかった事にしよ…。
無言で閉じ直し元に戻そうとすると、その様子を疑問に思ったのか豹の手が教科書を取り上げた。
「ちょっ…」
「何だ、ただのえろ本か」
「わざわざ声に出していわんでいい!」
ドスッ!
真顔でそういう豹の足をとっさに蹴るとその拍子に持っていた教科書が落ち雑誌が露わになった。
「いてぇ…そんなもん男なら皆持ってるもんなんだから声に出すぐらい気にする事ねぇだろ」
「一応女子の前で言うのは間違ってるでしょ!」
そう反論しつつ特に動揺することも無く教科書を元に戻す。
「女子って…普通の女子なら男のえろ本なんかみたら動揺するもんじゃないか?」
「日頃ホストのバイトしてたらそこら辺に当たり前にアダルト雑誌なんてゴロゴロあるし、皆普通に堂々と読んでるの見てたら嫌でも動揺しなくなるよ」
「あー、確かに…」
豹は休憩室や更衣室の状況を思い出したのか納得というように頷く。
そりゃあ、働き始めの頃はそういうの動揺しまくりだったけど三年も働いてれば嫌でも慣れるよね…あはは
ドンッ!
だんだんと普通の女子でなくなっていっている事に今更ながら心の中で乾いた笑いを浮かべていると勢いよくドアが閉まる音がし振り返ると女子生徒と思われる影が廊下の窓を横切った。
「豹!その子追いかけてっ!」
ガタッ!
慌てたせいで机が少しずれたが今は気にしてる時間もなく急いで横切った女子生徒の影を追いかける。
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