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噂のベリー
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放課後、学校が終わりいつものようにお店に向かい店内に入ると後輩ホストの二割が何やら青ざめた顔で掃除をしていた。
「どうしたんだ?お前ら」
「せなさん…そ、それが大変なんです!」
「ん?」
「実は今日ベリーさんが…」
*
ガチャ
「あれ?せなはいないのか?」
隆二は休憩室に入り辺りを見渡しと探していた星那の姿を探した。
「…そこに居ます」
「は?」
休憩室に居た豹の指し示す方は掃除ロッカーだった。
「俺が来た時には用具だけ出されてロッカーの鍵がかかってて、中からせなの声がしました」
「あー、もしかして…ベリーの事か?」
「ベリーってなんすか?」
「豹はまだ知らなかったな。ベリーはメイドカフェをいくつも経営してるオーナー何だが中身は男で見た目は女みたくゴスロリの格好をしてうちの店を贔屓にしてもらってるお得意様なんだ」
「なるほど…じゃあ、何でこいつは閉じこもってるんですか?」
豹はロッカーに入った星那を見つつ隆二に問いかける。
「それが…ベリーは可愛い顔や姿の男が好きで、せなの奴は店に入りたての頃すぐに目をつけられて餌食になったことがあってな…」
「餌食?」
「体は売ることはなかったが、抱きしめられたりベタベタ触られたりキスされたり…色々な」
「あー、なるほど…」
「他の可愛い顔したホストもベリーの餌食になってるから、今日来るって聞かされて青ざめてるはずだろうな…まぁ、豹は狙われないから心配するな」
星那と違い塩顔の豹はベリーの好む顔ではない事に隆二は笑顔で笑いかける。
「俺は別にどうでもいいんですが、こいつが出てこない限り後輩ホストが休むっていい出すので…」
ドンドンッ
「俺も休む!」
ロッカーを叩きながら叫ぶ星那の声が聞こえ隆二は裏の手を出すことにした。
「せな、もしベリーの相手してくれるなら今月の給料2倍にするがどうする?」
「に、2倍じゃ無理です!」
んー、もう一息か…
「じゃあ、蓮に3倍とかけ合うがどうする?」
「さ、3倍!?ん~…わ、分かりました。やります…」
キー…
星那は迷った末、給料3倍という誘惑に呆気なく負けロッカーのドアを開けた。
「ありがとう、せな。帰ったら甘いスイーツでも作ってやるから、機嫌直せ…な?」
コクと頷く星那の頭を撫でると手の感触にふいに笑う星那の顔に目を奪われる。
たまに思うが…せなは、男にしとくのは勿体ないな。
「隆二さん?どうしたんすか?」
「…いや、なんでもない」
撫でていた手を離し、なんでもないように笑顔を見せた。
「どうしたんだ?お前ら」
「せなさん…そ、それが大変なんです!」
「ん?」
「実は今日ベリーさんが…」
*
ガチャ
「あれ?せなはいないのか?」
隆二は休憩室に入り辺りを見渡しと探していた星那の姿を探した。
「…そこに居ます」
「は?」
休憩室に居た豹の指し示す方は掃除ロッカーだった。
「俺が来た時には用具だけ出されてロッカーの鍵がかかってて、中からせなの声がしました」
「あー、もしかして…ベリーの事か?」
「ベリーってなんすか?」
「豹はまだ知らなかったな。ベリーはメイドカフェをいくつも経営してるオーナー何だが中身は男で見た目は女みたくゴスロリの格好をしてうちの店を贔屓にしてもらってるお得意様なんだ」
「なるほど…じゃあ、何でこいつは閉じこもってるんですか?」
豹はロッカーに入った星那を見つつ隆二に問いかける。
「それが…ベリーは可愛い顔や姿の男が好きで、せなの奴は店に入りたての頃すぐに目をつけられて餌食になったことがあってな…」
「餌食?」
「体は売ることはなかったが、抱きしめられたりベタベタ触られたりキスされたり…色々な」
「あー、なるほど…」
「他の可愛い顔したホストもベリーの餌食になってるから、今日来るって聞かされて青ざめてるはずだろうな…まぁ、豹は狙われないから心配するな」
星那と違い塩顔の豹はベリーの好む顔ではない事に隆二は笑顔で笑いかける。
「俺は別にどうでもいいんですが、こいつが出てこない限り後輩ホストが休むっていい出すので…」
ドンドンッ
「俺も休む!」
ロッカーを叩きながら叫ぶ星那の声が聞こえ隆二は裏の手を出すことにした。
「せな、もしベリーの相手してくれるなら今月の給料2倍にするがどうする?」
「に、2倍じゃ無理です!」
んー、もう一息か…
「じゃあ、蓮に3倍とかけ合うがどうする?」
「さ、3倍!?ん~…わ、分かりました。やります…」
キー…
星那は迷った末、給料3倍という誘惑に呆気なく負けロッカーのドアを開けた。
「ありがとう、せな。帰ったら甘いスイーツでも作ってやるから、機嫌直せ…な?」
コクと頷く星那の頭を撫でると手の感触にふいに笑う星那の顔に目を奪われる。
たまに思うが…せなは、男にしとくのは勿体ないな。
「隆二さん?どうしたんすか?」
「…いや、なんでもない」
撫でていた手を離し、なんでもないように笑顔を見せた。
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