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兄妹談話
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カランッ…
「せなくん今からですか?」
雨の中歩いて店に着くと通りかかった瑞穂さんの姿があった。
「うん、今日は少し遅れて入れてたからね」
「あのよかったら後で休憩室に夏限定の新作かき氷を持っていくので試食お願いできますか?」
「え!?かき氷!?是非是非!」
毎年この季節になるとかき氷が出るから食べるの楽しみにしてるんだよね~!あ~、早く食べたい!
「よかったです!じゃあまた後で…」
瑞穂さんと別れて更衣室で着替えを済ませ休憩室に入ると何やら明の騒がしい声がした。
ガチャ…
「だからお兄ちゃんは絶対許さねーからな!」
電話しながら叫ぶ明にその相手が誰かすぐに察した。
あー…ひのちゃんか
「絶対山登りなんて許さねー!お兄ちゃんの許可なく行く事も不可だ!」
ビクッ
山登りって…理沙情報流すの早すぎっ!
いつの間にかひのちゃんに話がいってる事に驚いているとすぐ側でスイーツ雑誌を読む豹を見つけた。
ま、まさか…
そっと背後から雑誌を覗き込むと視線の先には理沙がいっていた『翔星』の抹茶のアップルパイの特集が載っていた。
やっぱり…
既に豹やまひるに寧々ちゃんまで情報がいってる事に確信しその流した張本人である理沙に呆れた笑いを零す。
「ねぇ…もしかして豹も行くの?山登り」
「…うん」
雑誌から視線を離さないまま答える豹に理沙の計算通りにいってることにさすがとしかいいようがなかった。
まさか豹まで行く事になるなんて…
一方、未だに反対の言葉を電話越しに叫ぶ明に最初は乗り気ではなかった星那でさえ必死に粘るひのちゃんの味方になりたいと思っていた。
「どうせ一緒に行くっていう女の先輩なんて信用出来るか疑わしいし…」
女の先輩って私なんだけど…
こめかみに怒りが湧き必死に抑え込む。
「一緒に同行する男共だってどうせ頼りにならねぇ弱っちい男共に決まってら!」
その言葉に雑誌を閉じ明の所に向かおうとした豹をすかさず抑え込む。
「抑えて豹…!」
「そんなろくでもねぇ人しかいねぇのにお前を山になんか行かせてたまるかよ!」
ガタンッ!
あまりの怒りしか湧かない言葉に目の前のテーブルを勢いよく蹴り飛ばす。
「せ、せな…?」
突然の事に明は携帯を離し唖然としているとそのまま真っ直ぐ睨みをきかせた顔で星那が至近距離に迫りネクタイごと胸ぐらを掴まれた。
「…黙って聞いてりゃ好き放題いやがって」
「お、おい…」
後ろで唖然としている豹の呟きが漏れたが今はまったくといっていいほど誰の言葉も頭の中に入らなかった。
「実際に会ってもねぇ奴の事を勝手に信用ならねぇとか頼りにならねぇとかろくでもねぇとか好き勝手に言ってんじゃねーよ!アアん?」
完全にガンを飛ばすヤンキーみたいな言葉に明は何も言えず固まる。
「てめぇが妹大事なのは分かるけどよぉ…それと同じようにてめぇの妹はその先輩達が大事なんだよ!そんな妹の気持ちを勝手に無視して我がだけ通そうなんざ馬鹿みてぇな真似してんな!妹の我儘一つ叶えねぇならいつか口すら聞かれなくなるのがオチだろうよ!」
「す、すみませんでした…」
「謝る相手が違ぇつーの!」
その言葉に慌てて携帯を耳元に寄せ必死に謝る明に怒りの熱が冷めたのか掴んでいた胸ぐらを離した。
ピッ…
「こ、これでよろしいでしょうか?」
完全に敬語状態の明にニッコリと笑顔で笑いかける。
「たっく…最初からそうしてればいいんだよ」
「は、はい…」
星那のその恐怖に満ちた笑顔は永久に明の中に焼き付かれる事となったのだった。
「せなくん今からですか?」
雨の中歩いて店に着くと通りかかった瑞穂さんの姿があった。
「うん、今日は少し遅れて入れてたからね」
「あのよかったら後で休憩室に夏限定の新作かき氷を持っていくので試食お願いできますか?」
「え!?かき氷!?是非是非!」
毎年この季節になるとかき氷が出るから食べるの楽しみにしてるんだよね~!あ~、早く食べたい!
「よかったです!じゃあまた後で…」
瑞穂さんと別れて更衣室で着替えを済ませ休憩室に入ると何やら明の騒がしい声がした。
ガチャ…
「だからお兄ちゃんは絶対許さねーからな!」
電話しながら叫ぶ明にその相手が誰かすぐに察した。
あー…ひのちゃんか
「絶対山登りなんて許さねー!お兄ちゃんの許可なく行く事も不可だ!」
ビクッ
山登りって…理沙情報流すの早すぎっ!
いつの間にかひのちゃんに話がいってる事に驚いているとすぐ側でスイーツ雑誌を読む豹を見つけた。
ま、まさか…
そっと背後から雑誌を覗き込むと視線の先には理沙がいっていた『翔星』の抹茶のアップルパイの特集が載っていた。
やっぱり…
既に豹やまひるに寧々ちゃんまで情報がいってる事に確信しその流した張本人である理沙に呆れた笑いを零す。
「ねぇ…もしかして豹も行くの?山登り」
「…うん」
雑誌から視線を離さないまま答える豹に理沙の計算通りにいってることにさすがとしかいいようがなかった。
まさか豹まで行く事になるなんて…
一方、未だに反対の言葉を電話越しに叫ぶ明に最初は乗り気ではなかった星那でさえ必死に粘るひのちゃんの味方になりたいと思っていた。
「どうせ一緒に行くっていう女の先輩なんて信用出来るか疑わしいし…」
女の先輩って私なんだけど…
こめかみに怒りが湧き必死に抑え込む。
「一緒に同行する男共だってどうせ頼りにならねぇ弱っちい男共に決まってら!」
その言葉に雑誌を閉じ明の所に向かおうとした豹をすかさず抑え込む。
「抑えて豹…!」
「そんなろくでもねぇ人しかいねぇのにお前を山になんか行かせてたまるかよ!」
ガタンッ!
あまりの怒りしか湧かない言葉に目の前のテーブルを勢いよく蹴り飛ばす。
「せ、せな…?」
突然の事に明は携帯を離し唖然としているとそのまま真っ直ぐ睨みをきかせた顔で星那が至近距離に迫りネクタイごと胸ぐらを掴まれた。
「…黙って聞いてりゃ好き放題いやがって」
「お、おい…」
後ろで唖然としている豹の呟きが漏れたが今はまったくといっていいほど誰の言葉も頭の中に入らなかった。
「実際に会ってもねぇ奴の事を勝手に信用ならねぇとか頼りにならねぇとかろくでもねぇとか好き勝手に言ってんじゃねーよ!アアん?」
完全にガンを飛ばすヤンキーみたいな言葉に明は何も言えず固まる。
「てめぇが妹大事なのは分かるけどよぉ…それと同じようにてめぇの妹はその先輩達が大事なんだよ!そんな妹の気持ちを勝手に無視して我がだけ通そうなんざ馬鹿みてぇな真似してんな!妹の我儘一つ叶えねぇならいつか口すら聞かれなくなるのがオチだろうよ!」
「す、すみませんでした…」
「謝る相手が違ぇつーの!」
その言葉に慌てて携帯を耳元に寄せ必死に謝る明に怒りの熱が冷めたのか掴んでいた胸ぐらを離した。
ピッ…
「こ、これでよろしいでしょうか?」
完全に敬語状態の明にニッコリと笑顔で笑いかける。
「たっく…最初からそうしてればいいんだよ」
「は、はい…」
星那のその恐怖に満ちた笑顔は永久に明の中に焼き付かれる事となったのだった。
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