男装ホストは未来を見る

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「にゃんにゃん♪」

「はい!もう一回!」

「にゃんにゃんにゃ~ん♪」

猫耳の日である今日はメイドカフェのバイトにて只今猫語の練習中である星那は井川 万理ことまりりんの元で必死に特訓していた。

井川さんってやっぱり学校の時とギャップあり過ぎ…

井川ことまりりんの厳しい指導や明るい性格に学校でのギャップをひしひしと感じていた。

「う~ん…いまいち萌えがかけるわねぇ」

「はぁ…はぁ…萌え?」

ここ一時間ぐらい猫語の練習をしているおかげでさすがに息を切らしていると中々上手く”にゃんにゃん♪”が言えない状況にまりりんさんは頭を悩ませていた。

「う~ん…やっぱりここは好きな人を思い浮かべながらやるのが一番ね!」

「へ?す、すすす好きな人!?い、いません!そんな人いませんから!」

「ふ~ん…じゃあ気になる人は?」

「気になる人!?」

困ったな…気になる人なんていないし、だからと言ってこのまま否定した所で話が逸れるわけでもないし…

「えっと…まりりんさんはいないんですか?好きな人とか気になる人」

「え!?わ、私は…」

まりりんさんは、太田くんかな?

太田くんの名前が出るのを期待していたが思わぬ名前がまりりんの口から出た。

「私はカナトくんかな…!」

「カ、カナトくん?」

誰だそれ?そんな男の名前まりりんさんの口から聞いたことないぞ…

疑問系のハテナマークでいっぱいの頭にまりりんは衝撃な言葉を発した。

「私、今は…花吹雪のホストのカナタくんにぞっこんなの!」

「ほ、ほほホスト!?」

まさかまりりんさんからホストの名前が出るなんて…それに花吹雪なんて言ったらうちの『Star』のライバル店だし…

「写真みる?えっとね…」

まりりんは携帯を取り出しカナタというホストの写真を星那に向ける。

「かっこいいでしょ?」

「う、うん…」

本当にホストだ…

写真には派手なスーツ姿の金髪の男に抱きつかれるまりりんさんの姿だった。

「でもカナタくんには中々会えなくて…だからこうやってバイトしてお金作ってるんだぁ」

「そうなんですか…」

ホストの指名料や食べ物・飲み物にはお金がかかり中でもお酒類に関してはかなりの高値がつくだろう…年齢を誤魔化して高校生としてホスト店に行くとなると普通のバイトじゃまず払うのは無理だろう。

ホストとして働いてる私が言うのもあれだけど、ホストに依存していい事なんてそうそうない…夢と現実を分かってくれてばいいんだけど…







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