リアルの恋は卒業したのですが猫系エリート商社マンの元カレと駄犬系後輩に迫られて困っています

たまりん

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情でしょうか欲望しょうか?

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「莉子?聞いてる?…どうかした?浮かない顔をしてるけど…」

そう言う翔にはっとした私は首を振った。

「あ、…ううん何でもない、ごめん」

「そっか、ねぇ、この店どう?」

「前から、いつか理子と再会できたら行きたいなって思ってたんだ」

「あ…? あ、う、うん、いいお店だね」

そ未だ慣れない笑みを向ける私とは対照的に、心底嬉しそうに微笑む目の前の極上のイケメン。

(甘い……甘すぎるだろう。この状態は一体なに?)

そう、私は今、目の前で微笑むかつての恋人と付き合っている。

…とは言ってもだ。
これはいわば《お試し期間》と言うやつだ。

あれから私たちは話し合った。

翔は私との距離を埋めたいと言う。

でも私は、この7年時間は容易く埋まるようなものではないと思う。

なにせ、自分自身がこれほどに変貌を遂げてしまったのだ。

そこで提案されたのが、この《お試し期間》である。

すったもんだの押し問答の末、納得してもらうために私は渋々と頷いた。

でもそれは言い訳かもしれない。

もしかしたら、私は知りたかったのかもしれない。
何をと問われれば自分でもその正体はわからない。

ただ私には、あの日から、自分の中で確かに蟠る何かを持ち続けていた。いや、持て余していた。

それが自分の中で消化しきれない、何か薄暗い劣等感のようなものである事から目を背けながら生きてきた。

そんな燻る何かを、その正体を時が経った今なら知れるようなそんな気がして、私は翔の申し出を受け入れた。

目の前で愛しそうに目を細める翔。
昔の私がこれ以上になく手放したくなかった人。

高級レストランでの食事。
大人の笑顔で微笑むかつての恋人。
少し大人になった顔。

それが見知った嘗ての笑顔に重なった瞬間、不覚にも錯覚しそうになる。

これが、これこそが本当の私の未来だったのではないかと。

今までの拗れてきた過去こそが、何かの間違いではなかったのかと…。

「莉子これを君に」

そう言われてそっと手を取られる。
 
次の瞬間、私の左手の薬指には光るリングが輝いていた。

突然の事に目を見開いた私は、次の瞬間即座に言った。

「ちょっ…、翔、何よこれ?今の私、…こんなのもらえないよ!?」

眉を寄せる私の言葉を翔は遮った。

「わかってる… 、でも莉子お願い。もらって欲しいんだ。」

戸惑う瞳をジッと覗き込まれる。

「今は深い意味はなくていいから。でも、今こうして、例え仮だとしても、俺は莉子と一緒にいるんだ。」

「…それに少しでも意味を持たせたいんだ。…ダメか?」

そう言って縋るように私を見つめる翔。

「翔…」

「莉子、出ようか?」

そう言われて、反射的に立ち上がった私にだけ聞こえる事で囁かれた。

「……上に、部屋をとってるんだ」

その言葉に私は目を見開いた。

「えっ…、翔、何言って」

だめだよ、そう言いかけた私の指先を再びつかむ翔に私は黙り込んだ。

それくらいに真剣な表情をしていたのだ。

「お願い、莉子」

「だって…」

「2人きりになりたいんだ、話がしたい」

なぜか私はそれを拒むことができなかった。

※ ※ ※

「莉子…」

翔に促されてホテルの部屋に入った瞬間、後ろから抱きしめられた。
熱い吐息が耳元をくすぐるように囁く。

「ちょっ、翔だめだよ…」

突然の行動に驚いた私はその手を離そうと身構えた。それでも翔はいっそう力を込めるように逃さないとばかりに私を抱きしめた。

かつてを思い出す匂いに包まれる。
翔の香り。

懐かしくて、怖くなった。

「ダメ…」

強張る身体を更にキツく抱きしめられる。

「どうして…」

その束縛から逃れるように身を捩り懸命に首を横に振る。

「だって…、私たち…」

恋人じゃない。
そう続けようとした言葉はかき消された。

「恋人だろ…たとえ仮でも」

縋るような瞳に息を呑む。

「そ、そうだけど…」

腰に回された手に一層の力が込められる。

「なぁ、莉子……なんでだめ? 」

溜め息のような切ない吐息が耳を擽る。

「…俺は莉子が好き。莉子がもう一度俺を好きになるのに何がダメ?…何が邪魔?」

そう言われて私は眉を寄せた。

(何が…邪魔?)

そう言われて初めて考えたのかもしれない。

恋をしなかったのは、あの別れにより恋に夢を見ることができなかったから。

でも、それでは……
辛かった過去は過去として、そこには様々な理由があった。

そして私は決して愛されていなかった訳ではないのだとしたら、今のこの状況を私はどう捉えればいいというのだろうか。

翔が言うように、私たちが別れたのが誤解によるものならば、今、私に縋るように延ばされたこの手を振り解く理由が私には存在するのだろうか。

(分からない……)

「……莉子、好きだよ」

首筋にはわされる唇。
切なげな吐息。

余裕など感じられない腕の力。

「莉子、お願い…俺を見て…」

流されそうだった。
でも、私の中でそうなってはいけない何かがあった。

「や…、やっぱり、ダメだよ」

そうかすれた声を出す私に、ピクリと体を震わせた翔は問いかけた。

「なんで?…どうして俺じゃだめなの?」

(………翔じゃ、だめ? )

その言葉に再び心が騒めくのを感じた。

翔じゃ、ダメな理由?

心に浮かびそうになる何かに、あえて逆らうように私は首を振った。

(………そうだ)

とにかくこの状況なんとかしなければならない。
この時私はそう思い意を決した。

「翔……。私、言わなきゃいけないことがある!」

そして私は真っすぐに翔の顔を見上げた。
翔はどこか怯えたように私の続きを待っている。

「……私は、私はね、翔、多分もう、翔が知ってる昔の私じゃない!だから、無理だと思うの」

そう口にした私に、翔は痛そうに顔を歪めた。

「………それは、どういう意味?誰か好きな男がいるの?」

薄暗さを帯びた問いかけに私は小さく首を振った。

「違う!そうじゃないの、でもね…」

「違うのか…」

そう否定した瞬間、翔はホッとしたように力を抜いた。

でもこれから続く私の言葉を聞いたらこの表情はどう変わるだろうか?

心の中で自嘲した。

そこに浮かぶのは失望か、それとも蔑みか……

(そう、だって今の私はあの頃の私じゃないから)

一度俯いた私は再び翔とまっすぐに瞳を合わせた。

(もういい、取り繕ったって私は私なのだ…)

「私ね、…だめなんだよ。」

「だから、何が?」

心配するように私を覗き込む翔に顔が引き攣る。
だけど一瞬の沈黙の後、私は口を開いた。

「もう私ね、を好きになれないと思うんだ…」


(言った…。言ってしまった。)

「…………え?」

怪訝な顔をした翔に、もう一度私ははっきりと言った。

(蔑むなら、そうすればいい…、もう私は翔とは別の世界の住人なんだから…)

「だから、私はもう現実の人を好きになれない!」

「ちょ、ちょっと待って、それって?」

明らかに戸惑う翔にとどめを刺すように私は静かに続けた。

「だから……妄想の中でしか、誰かを好きになれないの、あれからずっとそうなの」

その言葉に目を見開く翔。

「莉子、それって…」

もう嫌だった。

私はやり切れない思いをぶつけるように声を荒らげた。

「あれから、誰ともうまくいかなかったの!」

歪んだ顔で叫ぶように言った。

「私、もうねきっと現実の人を愛せないんだよ!なんだよ?だから誰とも、だからきっと翔とだって
…」

(上手くいく訳なんてない!)

そう言おうとした言葉は突然に遮られた。

唇を翔の唇で塞がれて、さっきよりも強く抱きしめられていた。

驚愕に見開かれた私の顔などお構いなしに、強く優しく私の唇を貪る翔。

(な…?ちょ……?ちょっと待って…… )

なぜこうなっているのかがわからなかった。

ようやく唇を離した翔は何故か嬉しそうに顔を綻ばせた。

「……莉子も俺を忘れないでいてくれたんだね、だから俺以外の人間を愛することができなかったんだ」

その言葉で目を見開いた。

「よかった…」

「……へっ?」

(なに、…それ?)

「だってそうだろ?俺と別れてから誰も愛せなくなった。それってさ、莉子が俺以外の誰も好きになれないってことだよね?」

(そ……そうなのか?いや、やっぱりちょっと待って)

「ちょ、何勝手に決めつけ…」

押しのけようとした身体に再び抱きしめられた。

「ごめんね莉子、寂しい思いをさせて」

その言葉の違和感に心がざわついた。

(寂しかった?……これまでの私が??)

「ちょ… 、だから違う、勝手に決めつけないで、私はね、私は寂しくなんてなかったんだから!」

これは、これだけは譲れない私の本心だと思うのだ。

《私は寂しくなかった。》

どれだけリアルで寂しい女だと思われていたとしても…。

この数年間、私の心は充実していた。
自分の事なのだ。
それくらいは分かる。

毎日笑った。
心は穏やかだった。

きっと数々の妄想と僅かなリアルの結びつきが私を満たしてくれていたのだ。

「寂しくなんかないの、今のままでいいの…」

そういって後ずさる私に、一瞬迷ったふうな素振りを見せた翔は歩み寄った。

「莉子は、……妄想が好きなんだよね? じゃあ、こうしない?」

何故か獲物を前にしたような翔の瞳に不穏なものを感じるのは気のせいだろうか?

それに続く言葉に私は驚愕した。

を使いなよ、莉子…」

「へっ……?」

「俺の身体は莉子の物だから…、莉子は俺の身体を使えばいい…。」

「ちょ、待って、一体何言ってんの?」

「だから、使いなよ、俺の身体を…」

絶句する私を妖艶に見つめる目の前の男。

「腐女子、なんだよね?」

「うっ…」

「大丈夫。そういう人がいるって知識くらいはあるから…、俺はそんなことじゃ莉子を嫌いになんてならないよ」

「嘘…?」

「ふっ、嘘じゃないよ」

「てことは莉子は、何が好きなのかな?」

「な、なにって…」

「アニメのキャラクター?小説のヒーロー?ゲームの押しキャラ?それとも人外とか、もしかして男同志のヤツとか?」

(……はい、全部大好物でございます)

戸惑う私に翔は続ける。

「いいよ…、俺」

「は…?」

「莉子が望むなら、なんにだってなるよ…」

「へっ…?」

「もう、後悔したくないから…」

ジッと私を見つめる妖艶な瞳。
まるでドラマのワンシーンのようだ……。

(って、そうじゃなくて……しっかりしろ!わたし!!)

「ちょっ…ちょっと待って、落ち着こう、しょーくん?なんかおかしいよ?この流れ?」

(これは、…リアルですよ?)

「おかしくない。莉子、俺、受け止めるよ。…どんな莉子でも、どんな妄想でも、好きなだけ俺を使えばいい。」

無茶苦茶な事を言ってるのに、まるで高貴な猫のように妖艶に煌めく瞳に背中がゾクリとした。

ここまでの男の色気がかつての翔にあっただろうか?

そう、私の押しキャラの一人は、人型をとれる豹族のダンピョールさまだ!

豹の姿で無敵を誇るダンピョールさまも、人型になった時は麗しい細マッチョで涼しげな瞳と薄く笑う唇がファンの女の子たちの心を虜にして止まないのだ。

ゴクリ…

私は喉を鳴らした。

(似ていなくもない…、いや、似てる…)

そして、私はよくも悪くもこの男の身体を知っているのだ…。

夜の激しさも、高みに登る気持ち良さも…。

「……好きに、していいの?」

心が揺らいだ。

ぼそりと呟いた心の声が実際に発せられたのに気付いた私は、シマッタと思い口を自分の手で塞いだ。

だが、その時には既に遅かった。

頬を撫でるように両手で包まれて上目遣いに私をとらえる瞳。

(これは。反則だよ?翔くん……)

「いいよ、俺のこと、莉子の好きにして?」

そして、チュッと口付けられた。

「でも、…いつかはさ、本当の俺の事だけ感じてくれるよね?」

そう言って私は下からお姫様のように抱き寄せられた
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