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なっちゃんが言わないなら
しおりを挟む「ねぇ、なっちゃん決めた?」
「何を。」
「後1週間で修学旅行じゃん。班決めたの?」
「班って決めれんの?」
「先生言ってたよ。」
「まじか、聞いてなかったわ。」
もうすぐ修学旅行、行き先は京都。うちにとっちゃあ旅行というか、里帰りやな。
だからか、あんま乗り気じゃない。
「班なぁ、真帆は誰と組むん?」
「なっちゃんと組もうと思ってたけど……だめかな?」
「ええに決まってるやん。遠慮したらあかんよ。」
「良かった。後2人だね。」
「2人…。」
「なっちゃんって他に一緒に行きたい人いるの。」
おる…けど内緒の関係やし、これ以上近付いたら、バレそうな気がする。
「うーん、今んとこおらんかなぁ。」
んなもん嘘に決まってるやろ。
「なっちゃんが決めないなら、最近私が気になる人に話しかけてくるね。」
しまった、悠香と同じ班がええって言えばよかった。
まぁ隠してるし、言えないけどな。
真帆が戻ってきた。
「なっちゃんお待たせ。笹野さんと西野さん誘ったよ。」
えっ…。悠香やと。
悠香:「吉原さんよろしくね。」
愛生:「よろしく!」
「西野さん、笹野さんよろしくな!楽しみやわ。」
悠香と一緒の班はめっちゃ嬉しい。
ってゆうか、ええの?
顔は平然としとったけど、心の中では悠香と一緒にまわれる嬉しさとバレたらどうしようって不安とまさか真帆の仲良くしたいのが悠香ちゃうやろなって嫉妬でぐちゃぐちゃやった。
「それでね、自由行動の時間どこに行くか迷うから集まって決めたいから。なっちゃんいい所ある?」
「そやなぁ…。みんなが良ければやけど、ウチん家来る?」
あっ、悠香喜んどる。分かりやすいなぁ。
愛生:「吉原さんの家でいいの?」
笹野さんは遠慮しとるみたいやな。
「もちろん、今1人で暮らしてるし気にせんでええよ。」
悠香:「吉原さんって1人暮らしだったんだ。」
「そうやで、なかなか言う機会無かったから、知ってるやつおらんよ。意外やろ。」
真帆:「今までよく生きてこれたねぇ。」
「失礼なやっちゃ。」
そんなわけで、うちの家で自由行動の行く場所を決める事になった。
さっきまで、里帰りみたいでつまらないやろなぁって思ってたんやけど、修学旅行がめっちゃ楽しみになった瞬間やった。
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