実は私たち付き合ってるんです!

ゆう

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ご褒美②

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さぁ、どうしよう。


悠香はニコニコして、うちを見とる。


必死に考えた。


1、「あーん」してもらう。

やってほしいけど恥ずいなこれ。下手したら悠香のオカンにもバレるかもしれん。



2、ギューって悠香を抱き締める。

これやりたい。でも今汗だくやねん、このまま抱き締めたら「夏希って汗臭いんだね。」って言われてアウトや。




3、キスする

うん、妥当。でもご褒美って言われるとそうじゃないねんなぁ。


頭の中で選択肢がいっぱいでとるけど、ネガティヴな自問自答してしまう。



あぁ、なんてヘタレなんだろうか。



「夏希?」

「ん?どないしたん?」




気が付いたら悠香が目の前まで来ていた。




「たくさん迷ってるなぁって思って。」


「なかなか決めれなくてな。」


「ゆっくり考えて。待ってるから。」


言葉は優しいのに、はよ決めてくれって言わんばかりの顔をしてる。
こりゃあ待たせたらあかんな。



「んじゃあ、悠香ここ座ってや。」



うちは胡座をかいて太腿をポンポンっと叩いた。



「ここ?私重いよ。」

「ええから、ええから。」




のそのそとうちと向き合うように太腿の上に乗る。
 


悠香って軽いんやな。




「汗臭いやろうけど、ちょっとだけ我慢してくれへん?」



ギュッーと抱き締める。うちより小さくて細くていい匂いがする。




「汗臭くないよ。石鹸の良い匂いがする。」


「石鹸?制汗剤か。」



分からんと思うけど、うちの匂いなんかより、悠香の方がいい匂いするんやで。


うちなんか、悠香の匂いが好きで匂うたんびにニヤニヤしてる気がするし。


うちってほんまに変態やな。





「なぁ、悠香からしてほしいな。」


「するって何を?」


「ん~、分からんかぁ。まぁ、悠香からするの珍しいしな。」


「あっ!!」



気がついたとたん、悠香の顔は真っ赤。


「この状態で…?」


「そや。逃げられんようにしっかり悠香を抱き締めてるから。逃げても無駄やで。」


「うぅ、恥ずかしいよ。」


「大丈夫。誰もおらんから…。」


「……うん。」


久々に悠香からキスしてくれたけど、パッとすぐに口を離した。



「やっぱり、私からは恥ずかしい。」


「えぇ、もう終わりなん?」


「うん、ダメ?」


「ダメやないけど、うちは寂しいな。」


「それじゃあ、夏希からして。私そっちの方がいい。」


「しゃあないなぁ。」


悠香は目をつぶって待っていてくれている。


そんな顔をして、待つのはズルい。



「もう、可愛ええなぁ。大好きや。」


顔をもう一度近付けたけど…





コンッコンッ

「ご飯できたわ、降りてらっしゃい。」


2人でびっくりして、ウチからのキスは未遂に終わった。
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