実は私たち付き合ってるんです!

ゆう

文字の大きさ
38 / 40

10月9日

しおりを挟む

「もう、夏希の事知らない。大嫌い!」

「ゆ、悠香待って。」

うちは愕然とした。悠香に大嫌いって言われた事がこんなにも辛いものだなんて。




これは、1時間前に遡る。




今日はこの世で最も大好きな悠香の誕生日。

悠香にプレゼントを渡す為バイトしてお金を溜めてプレゼントも買った。


後は渡すだけ。


「悠香、いらっしゃい。」

「夏希の家に行くのも久々だよ。」

「ゆっくりしていってや。」


「ねぇ、お願いがあるの?」

「何や?」

「私、夏希と喧嘩してみたい。」

「へ?」

頭が真っ白になった。

いやいや、ありえへんやろ。

「な…何で?」

「修学旅行の時、怒ってる夏希を目の前で見て、そういえば私達喧嘩した事無かったなぁって思って。それに、喧嘩するほど仲がいいって言葉もあるし。」

「確かにそうとも言えるけど、うち、喧嘩する気全くないわ。だって泣いてるとこなんか見たくないし。」

「でも10分だけでもいいから。」

「それでも嫌なもんは嫌や。」

「もう、夏希の事知らない。大嫌い!」

「ゆ、悠香待って。」

悠香は立ち上がると家を出てしまった。

駄目や辛すぎる。立ち直れそうにない。

もし、別れ話になったらって考えると血の気が引いていくのが分かる。

だって、まだプレゼント渡してないしおめでとうも言ってないんや。

取り敢えず落ち着け。

手に持った携帯で電話をかけてもでる様子がなかった。

プレゼントを持って家を飛び出した。

家の近くにある公園のベンチに悠香は座ってた。

安堵の溜息をついた。

悠香がうちを見ると涙を流した。

「何泣いとんの?」

「夏希、私の事嫌いになっちゃった?」

持ってたハンカチで涙を拭う。

「アホ、うちが悠香の事嫌いになるわけ無いやろ。」

「だって私、大嫌いって思ってない事言っちゃったし。」

「確かにあれは傷付いたけどな…。」

「ごめんなさい。」

「いいんや、うちが意固地になったから悪いんや。」

「あっそうや、はいプレゼント。」

「プレゼント?」

「悠香誕生日おめでとう。」

「あっ今日私の誕生日だった。忘れてた。」

「自分の誕生日は覚えときや。」

「うん。開けていい?」

「もちろん。」

悠香は包装を開けて中を見た。

「えっ?これって。」


「ペアリングや安もんでごめんな。」

「そんな事ないよ。とっても嬉しいありがとう。」

「付けるから手出して。」

悠香の左手薬指に指輪をはめた。

ぴったりで良かった。

「よし、誕生日祝い直したいから、ウチの家に戻ろか。」

「うん!」

手を繋いで家まで戻った。


さっきショック受けた分たくさんイチャイチャしたるから、覚悟しぃや!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

壊れていく音を聞きながら

夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。 妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪 何気ない日常のひと幕が、 思いもよらない“ひび”を生んでいく。 母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。 誰も気づきがないまま、 家族のかたちが静かに崩れていく――。 壊れていく音を聞きながら、 それでも誰かを思うことはできるのか。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

幼馴染

ざっく
恋愛
私にはすごくよくできた幼馴染がいる。格好良くて優しくて。だけど、彼らはもう一人の幼馴染の女の子に夢中なのだ。私だって、もう彼らの世話をさせられるのはうんざりした。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

処理中です...