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1年
しおりを挟む付き合って1年経ちました。
1年記念に夏希の家でのんびりしてます。
「まさか、もう1年経つとは。こんなに続くなんて思ってなかったよ。」
「何言っとるん?1年どころか、一生悠香を離すつもり無いんやけど。」
「ありがとう。嬉しい。」
「そういえば、その箱何入ってるん?」
「ケーキ!」
「おっ、食べよ食べよ。」
箱からチョコレケーキを取り出した。
「口に合うか分からないけど…食べてくれる?」
「もしかして、悠香の手作り?」
「うん…。」
「めっちゃ嬉しいわ。」
夏希はいそいそとケーキを取り分けていく。
「いただきます。」
フォークに刺すとケーキは夏希の口の中に入っていった。
「うん、めっちゃ美味しいわ。」
「ありがとう。頑張って作ったの。」
「お腹空いてるから、悠香の分のケーキも貰ってええ?」
「うん?いいけど、そんなにお腹空いてるの?」
「朝食べてないからなぁ。んじゃあ遠慮なく貰うわ。」
「ねぇ?」
「どうしたん?」
「4月以降、夏希に告白する人増えていくと思うんだけど、次告白されたら恋人いるって言って欲しいの。」
「ええの?悠香の名前は言ってええ?」
「秘密で、全員が全員愛生ちゃんみたいに理解してくれる人いないと思うの。もちろん、信頼できる人には話していこうかなって思うの。それに恥ずかしいし。」
「ええよ。その代わりやけど、前あげたペアリングをつけてほしい。ネックレスにしてもええから。聞かれたら、恋人から貰ったって言って欲しい。」
「悠香はモテるんやから。マーキングみたいなもんやな。」
「私モテないよ。」
「分からんだけやで。愛生とうちが悠香に近づかせない様にしとるんや。」
「えっ、そうなの?」
「そうそう。やから付けといてや。」
「うん。分かった。」
「悠香、紅茶を飲む?それともジュース?」
「紅茶がいいな。」
「んじゃあ、紅茶淹れてくるから待っといて。」
夏希が台所に向かった。
(そういえば、味見してないんだよね。)
気になって夏希のお皿の上にあるケーキを少しつまみ食いした。
に…苦い!
甘いチョコ使ったはずなのに、ビターチョコレート使ったちゃった…?
「お待たせぇってどうしたん?」
「夏希、ケーキ苦かったよね。間違ってビターチョコ使ったかも。」
「美味しかったで、また作ってや。」
「苦くなかったの?」
「うん、全然。そういや、悠香は苦いの苦手やったな。」
「うん。」
「目ぇ瞑って。」
「うん?」
夏希は優しくキスしてくれた。
すると、口の中にコロンと何が入ってきた。
それは私の好きな苺の飴だった。
「やっぱり、悠香にはこれやな。」
「うん!これだね。でもその渡し方恥ずかしいんだよ。」
付き合って1年のキスはやっぱり甘かった。
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