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第5話「花火とすれ違い」
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夕暮れの空は、蒸したような茜色だった。
地面から熱が立ち上り、セミの声が遠くで震える。
尚吾は、浴衣姿の人々が行き交う参道をゆっくり歩いていた。
右手にはコンビニの袋。冷えたペットボトルと、手持ちの線香花火が入っている。
今日は、瑠璃とふたりで花火大会を見る約束だった。
「六時に、橋のたもとで」
そう言って笑った彼女の顔が、尚吾の頭の中で何度も繰り返された。
時計を見る。もう六時二十分を過ぎている。
「……遅いな」
列に並ぶ屋台の明かりがぼんやりと滲んで、浴衣の背中をすり抜けるようにして通り過ぎていく。すれ違うたびに、見知らぬ人の香水や、焼きそばの匂いが混じって漂った。
瑠璃は、こういう場所があまり得意じゃなかった。
人混みも、喧噪も、視線も――だからこそ、約束した時、彼女は「行ってみたい」と言ったのだと思う。
尚吾はスマートフォンを取り出した。
メッセージアプリには、既読のつかない一文だけが残っている。
>「着いたよ。橋のとこ、待ってる」
(なにかあったのか)
胸の奥に、不安がじわじわと広がる。
信じたい。でも、ただの“寝坊”や“忘れてた”ではない気がしていた。
結局、花火が打ち上がるまで、瑠璃は来なかった。
群青の空に白と紅の光が広がり、歓声が上がるたびに、尚吾はひとりで立っていた。
人々の頭越しに見る花火は、どこか別の世界の出来事のように感じられた。目の前にあっても、遠かった。音も色も、心のなかで空っぽに響く。
(もし、すぐ近くにいて、でも来られなかったとしたら)
そんな思考が巡る。
瑠璃は、どうしてここに来なかったのだろう。
線香花火をするつもりだった。
浴衣姿の彼女を見たかった。
夜風の中、ふたりで並んで花火を見上げたかった。
たったそれだけの願いだったのに、それが叶わなかったことで、尚吾はどうしようもない空白を胸に抱えていた。
翌日の午後、尚吾は街の図書館で勉強道具を広げながらも、ほとんどページが進まなかった。
メッセージは、いまだ既読がつかないままだった。
電話も繋がらない。通話音の後、留守番サービスへ切り替わる声が無機質に響く。
その時、ぽん、とスマホが震えた。
《ごめん、返せなくて。いろいろあって》
それだけの短い文章に、尚吾の心臓が跳ねる。
だが、“いろいろ”の中身が問題だった。
(何があった? どうして来られなかった?)
返そうとした指が、一瞬止まった。
慎重になりすぎて、結局「会って話せる?」の一文に落ち着いた。
翌日の放課後。
学校の裏庭のベンチで、ふたりは再会した。
瑠璃は制服のまま、髪を結び直した様子もなく、少し疲れた顔をしていた。
「花火、行けなくてごめん」
「うん……心配した」
尚吾は真正面から言った。怒りも、疑いも混じっていなかった。
ただ、純粋に――彼女を想っていた。
「人混みの中で、ちょっと……知り合いの男子に追いかけられて。逃げてたら、時間も場所もわかんなくなって、それで……」
「知り合い?」
「中学の時の同級生。前にも偶然会って、でもしつこくて……」
瑠璃は下を向いたまま、声を濁した。
名前は出さなかった。何があったのかも、詳細は語らなかった。
だが尚吾には、すべてを追及しない方が良いと直感的にわかった。
「……ごめん。俺、何も知らなくて」
「違うの。尚吾のせいじゃない」
そう言って瑠璃は、尚吾の手にそっと触れた。
その指の冷たさに、心臓がひやりとした。
「俺がいるから。何かあったら、ちゃんと言って」
そう伝えた言葉は、彼の中では真実だった。
だが、それが本当に届いたのか――尚吾にはわからなかった。
瑠璃の手は、ほんの少しだけ震えていた。
尚吾はその微かな揺れを感じ取りながら、握り返すでもなく、ただそっと触れていた。強く握れば壊れてしまいそうだった。言葉を重ねれば、逆に遠ざけてしまいそうで。
「花火……すごくきれいだったよ」
自分でもなぜそれを言ったのかわからなかった。
慰めか、後悔か、それとも“あの場所に君がいたら”という、心の声か。
瑠璃はそれには答えず、ふいに立ち上がった。
「……じゃあ、また明日」
尚吾もゆっくりと立ち上がる。
「うん。また明日」
それだけの言葉が、必要以上に重く響いた。
夕方の風は少し涼しく、風鈴のように小さな音を運んでいた。遠く、誰かのチャイムが鳴った気がする。
その日の夜、尚吾はリビングで牛乳を飲みながら、机でレシートをまとめていた父・達彦の背中をぼんやりと見ていた。陽子は食器を洗っている。
「ねえ、お母さん」
「ん?」
「瑠璃、最近どう思う?」
陽子はスポンジの動きを止めた。
「どう、って?」
「なんか……前より元気なくない?」
数秒の間。
洗い場の水音だけが続いた。
「……そうね、実は私もそう思ってた」
「今日も、ちょっといつもと違う感じだった」
「ふたりでなにかあったの?」
「いや……それはないと思う。ただ……」
尚吾は言葉を選びながら、あの夜のことを思い出す。
来なかった理由。知り合いの男子。逃げた、と言っていた彼女の表情。
「あの子ね、何かあってもひとりで抱え込むところあるのよ。お母さんとしても、最近ちょっと心配なの。お父さんも昨日、ぽろっと言ってたわ。“最近、あの子元気がないな”って」
尚吾は、父のそんな言葉を聞いたことがなかった。
静かで冗談の少ない父が、ふいにそんな感想を漏らすということ――それは、周囲の誰よりも鋭い“観察”だったのかもしれない。
夜、尚吾は机に向かい、交換ノートを開いた。
最後のページに、自分の書いたメッセージがそのまま残っていた。
>「俺がいるから。何かあったら、ちゃんと言って」
ページをめくると、そこに瑠璃の返事が綴られていた。
>「ありがとう。でも……全部を話せるわけじゃないんだと思う。
>言えないことがあるのは、信じてないからじゃなくて、
>守ってるつもりで黙ることもあるってこと、知っててくれると嬉しい」
尚吾は、文字の一行一行を指でなぞった。
この言葉が、自分を遠ざけているのか、それとも近づけてくれているのか――判断がつかなかった。
(俺は、何も知らないんだ)
瑠璃の心の奥にあるもの、そこに触れようとすると、ふわりと遠ざかる。
“全部を話せるわけじゃない”。
ならば自分はどうすればよかったのか。
あの夜、花火をひとりで見た時間。そこで起きていたかもしれない“何か”を、どうにかできたのだろうか――そんな問いが、尚吾の胸に沈殿していく。
翌朝、登校中の電車の中で、尚吾はふと気づく。
ふたりの間には“距離”はない。瑠璃は隣にいて、笑って、話してくれる。だが、“間”はあるのだ。
微かな沈黙。視線の揺らぎ。口を開く前の、ほんの数秒。
言葉にはならないその“間”が、今のふたりのあいだにある。
瑠璃が何かから逃げていることも。尚吾が、それを追いかけきれずにいることも。
そして、その“間”の奥には、まだ誰も知らない何かが潜んでいる。
地面から熱が立ち上り、セミの声が遠くで震える。
尚吾は、浴衣姿の人々が行き交う参道をゆっくり歩いていた。
右手にはコンビニの袋。冷えたペットボトルと、手持ちの線香花火が入っている。
今日は、瑠璃とふたりで花火大会を見る約束だった。
「六時に、橋のたもとで」
そう言って笑った彼女の顔が、尚吾の頭の中で何度も繰り返された。
時計を見る。もう六時二十分を過ぎている。
「……遅いな」
列に並ぶ屋台の明かりがぼんやりと滲んで、浴衣の背中をすり抜けるようにして通り過ぎていく。すれ違うたびに、見知らぬ人の香水や、焼きそばの匂いが混じって漂った。
瑠璃は、こういう場所があまり得意じゃなかった。
人混みも、喧噪も、視線も――だからこそ、約束した時、彼女は「行ってみたい」と言ったのだと思う。
尚吾はスマートフォンを取り出した。
メッセージアプリには、既読のつかない一文だけが残っている。
>「着いたよ。橋のとこ、待ってる」
(なにかあったのか)
胸の奥に、不安がじわじわと広がる。
信じたい。でも、ただの“寝坊”や“忘れてた”ではない気がしていた。
結局、花火が打ち上がるまで、瑠璃は来なかった。
群青の空に白と紅の光が広がり、歓声が上がるたびに、尚吾はひとりで立っていた。
人々の頭越しに見る花火は、どこか別の世界の出来事のように感じられた。目の前にあっても、遠かった。音も色も、心のなかで空っぽに響く。
(もし、すぐ近くにいて、でも来られなかったとしたら)
そんな思考が巡る。
瑠璃は、どうしてここに来なかったのだろう。
線香花火をするつもりだった。
浴衣姿の彼女を見たかった。
夜風の中、ふたりで並んで花火を見上げたかった。
たったそれだけの願いだったのに、それが叶わなかったことで、尚吾はどうしようもない空白を胸に抱えていた。
翌日の午後、尚吾は街の図書館で勉強道具を広げながらも、ほとんどページが進まなかった。
メッセージは、いまだ既読がつかないままだった。
電話も繋がらない。通話音の後、留守番サービスへ切り替わる声が無機質に響く。
その時、ぽん、とスマホが震えた。
《ごめん、返せなくて。いろいろあって》
それだけの短い文章に、尚吾の心臓が跳ねる。
だが、“いろいろ”の中身が問題だった。
(何があった? どうして来られなかった?)
返そうとした指が、一瞬止まった。
慎重になりすぎて、結局「会って話せる?」の一文に落ち着いた。
翌日の放課後。
学校の裏庭のベンチで、ふたりは再会した。
瑠璃は制服のまま、髪を結び直した様子もなく、少し疲れた顔をしていた。
「花火、行けなくてごめん」
「うん……心配した」
尚吾は真正面から言った。怒りも、疑いも混じっていなかった。
ただ、純粋に――彼女を想っていた。
「人混みの中で、ちょっと……知り合いの男子に追いかけられて。逃げてたら、時間も場所もわかんなくなって、それで……」
「知り合い?」
「中学の時の同級生。前にも偶然会って、でもしつこくて……」
瑠璃は下を向いたまま、声を濁した。
名前は出さなかった。何があったのかも、詳細は語らなかった。
だが尚吾には、すべてを追及しない方が良いと直感的にわかった。
「……ごめん。俺、何も知らなくて」
「違うの。尚吾のせいじゃない」
そう言って瑠璃は、尚吾の手にそっと触れた。
その指の冷たさに、心臓がひやりとした。
「俺がいるから。何かあったら、ちゃんと言って」
そう伝えた言葉は、彼の中では真実だった。
だが、それが本当に届いたのか――尚吾にはわからなかった。
瑠璃の手は、ほんの少しだけ震えていた。
尚吾はその微かな揺れを感じ取りながら、握り返すでもなく、ただそっと触れていた。強く握れば壊れてしまいそうだった。言葉を重ねれば、逆に遠ざけてしまいそうで。
「花火……すごくきれいだったよ」
自分でもなぜそれを言ったのかわからなかった。
慰めか、後悔か、それとも“あの場所に君がいたら”という、心の声か。
瑠璃はそれには答えず、ふいに立ち上がった。
「……じゃあ、また明日」
尚吾もゆっくりと立ち上がる。
「うん。また明日」
それだけの言葉が、必要以上に重く響いた。
夕方の風は少し涼しく、風鈴のように小さな音を運んでいた。遠く、誰かのチャイムが鳴った気がする。
その日の夜、尚吾はリビングで牛乳を飲みながら、机でレシートをまとめていた父・達彦の背中をぼんやりと見ていた。陽子は食器を洗っている。
「ねえ、お母さん」
「ん?」
「瑠璃、最近どう思う?」
陽子はスポンジの動きを止めた。
「どう、って?」
「なんか……前より元気なくない?」
数秒の間。
洗い場の水音だけが続いた。
「……そうね、実は私もそう思ってた」
「今日も、ちょっといつもと違う感じだった」
「ふたりでなにかあったの?」
「いや……それはないと思う。ただ……」
尚吾は言葉を選びながら、あの夜のことを思い出す。
来なかった理由。知り合いの男子。逃げた、と言っていた彼女の表情。
「あの子ね、何かあってもひとりで抱え込むところあるのよ。お母さんとしても、最近ちょっと心配なの。お父さんも昨日、ぽろっと言ってたわ。“最近、あの子元気がないな”って」
尚吾は、父のそんな言葉を聞いたことがなかった。
静かで冗談の少ない父が、ふいにそんな感想を漏らすということ――それは、周囲の誰よりも鋭い“観察”だったのかもしれない。
夜、尚吾は机に向かい、交換ノートを開いた。
最後のページに、自分の書いたメッセージがそのまま残っていた。
>「俺がいるから。何かあったら、ちゃんと言って」
ページをめくると、そこに瑠璃の返事が綴られていた。
>「ありがとう。でも……全部を話せるわけじゃないんだと思う。
>言えないことがあるのは、信じてないからじゃなくて、
>守ってるつもりで黙ることもあるってこと、知っててくれると嬉しい」
尚吾は、文字の一行一行を指でなぞった。
この言葉が、自分を遠ざけているのか、それとも近づけてくれているのか――判断がつかなかった。
(俺は、何も知らないんだ)
瑠璃の心の奥にあるもの、そこに触れようとすると、ふわりと遠ざかる。
“全部を話せるわけじゃない”。
ならば自分はどうすればよかったのか。
あの夜、花火をひとりで見た時間。そこで起きていたかもしれない“何か”を、どうにかできたのだろうか――そんな問いが、尚吾の胸に沈殿していく。
翌朝、登校中の電車の中で、尚吾はふと気づく。
ふたりの間には“距離”はない。瑠璃は隣にいて、笑って、話してくれる。だが、“間”はあるのだ。
微かな沈黙。視線の揺らぎ。口を開く前の、ほんの数秒。
言葉にはならないその“間”が、今のふたりのあいだにある。
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