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86.凶刃
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レンヤが竜人と会っている間、シーナとネネはトレイル王国の洋服店や雑貨店で買い物に勤しんでいた。
「これなんてどうかしらネネ?」
「良い香りですね、シーナ様」
あまりにもレンヤが自分達に興味を示さないので、何か変えなくてはいけないなと思い、シーナとネネはとりあえずは香りを変えてみましょう、と言うことで雑貨店に来ている。
色とりどりの香水が置かれている店は見ているだけで楽しいので、来てよかったと二人は思う。
「レンヤさんはどんな香りが好みなのでしょう?」
あまりキツイ匂いは殿方は嫌がると、シーナは昔に侍女長が言っていたことを思い出す。
ほんのり香るぐらいがちょうどいいらしいので、それを念頭にシーナは探していく。
レンヤとしては別に二人に興味が無い訳ではない。
むしろ好意を寄せているし、大切にしたいパートナーなので自制しているに過ぎない。
きっかけがあればどうなってしまうか分からないとレンヤは常々思っている。
そんなことを知らない二人は魅力が足りないと真剣に思っているから始末が悪い。
これではレンヤの理性がいつまでもつか分からない。
嫁候補であるシーナとネネは実は『ハコニワ』によりこっそりと生活を管理されている。
それは随所にみられ健康と美容が保たれているのを二人は知らない。
就寝時によるケアは特に大きく、外部からの音の調整に始まり温度湿度管理、老廃物の排出効果アップ、基礎代謝の促進、嗅覚管理によるリラックス効果、睡眠サイクルの管理等、多岐に渡る恩恵を受けている。
「レンヤさんに会ってから何だか身体が軽いですわ」
「そうですね。城にいた時より随分と私も楽です」
二人は精神的に解放されたからかな、と思っているようだけど、実際のところ『ハコニワ』により心も体もケアされ軽くなり、美貌を高められ保っているというのが真実だ。
これは嫁候補である女性限定であり誰でも恩恵を受けられる訳ではない。
『ハコニワ』としてはレンヤの子孫を残せる対象者なのかどうかの判断であり、そんなことをしているとはレンヤ自身も知らない。
「これにしますわ」
「はい。レンヤさんが気に入るといいですね」
お気に入りの香が見つかった二人は笑顔で店を後にする。
元々が美少女なシーナとネネが『ハコニワ』により魅力がアップされているので、男達が放っておく訳がない。
運悪く冒険者くずれの盗賊に見つかり声をかけられる。
「お姉さんたち俺達の相手をしてくれよ」
欲望をたぎらせた目で男たちはシーナとネネを見つめる。
「用事があるので貴方達の相手をしている暇はありません!」
ネネは、はっきりと拒絶してシーナを庇う位置取りをする。
「おお、気が強い女は俺は好きだぜ」
「二人共、凄い上物だな」
「ああ、たまらないな」
歩いて振り切ろうとするけど、男達はしつこく付いてくる。
「おい、どうしたお前ら」
前から来た男達も仲間の盗賊でありシーナとネネは挟まれた形となった。
いつもの女をさらう手口で定期的にここら辺を物色している。
「この二人を俺達のアジトに連れて行こうと思ってな」
「ほう、いいな」
男達の中でそれは確定事項となっているようだ。
勝手な言い分にシーナとネネは不快感が増す。
「警告しますわ。これ以上わたくしたちの邪魔をするなら排除しますわ」
「おお、怖い怖い」
シーナが最後通告をするも男達は真剣に受け止めない。
全員がニヤニヤと嫌な笑みを浮かべる。
「どうしようって言うんだお嬢さんたち?」
「ゲヘヘ」
地面に向けてシーナは『光弾』を撃ち込む。
バシュっと地面が弾ける。
「「「!?」」」
「お前魔法を使うのか!」
男達は元冒険者であり魔獣とも戦っていた。
まさか自分たちがこんな可愛らしい女性に負けるなど露程も思っていない。
だが魔法を使った事実は少し男達の警戒心を上げた。
「いいから大人しくしろ! 怪我をしたくなかったらな」
男たちは武器を取り出し二人を脅す。
「はっ!」
ネネは『風纏』で魔力を高める。
周りにいた男達を吹き飛ばす。
「「「なっ!」」」
男達は驚くも武器を構え態勢を整える。
魔獣とも戦いそれなりの経験値があるので怯まない。
「少し痛めつけてやれ!」
しかしその実力差に男達は驚愕する。
攻撃は難なく躱され手足に魔法を撃ち込まれいく。
殺さず無力化されている。
明らかに手加減されているのが分かってしまう行為だ。
「ふざけんな!」
しかしその時、炎に包まれた10メートルほどの岩が落ちて来るのが全員の目に映る。
「「「!?」」」
こんなものが街に落ちたら大変なことになるのは誰も目にも明らかだ。
「ネネ! 『斬撃』で切り裂いて! 残りはわたくしが魔法で打ち落としますわ!」
「はい。了解しました!」
焦りながらも二人は対処する。
ネネは『斬撃』を岩に繰り返し打ち込む。
「はあああああ!」
シーナは細かくなった岩を両手を伸ばし『光槍』で消し飛ばしていく。
徐々に小さくなる炎の岩。
「も、もう少しですわネネ!」
「はい!」
その時、突然シーナの背後に現れた人物が声をかける。
「やっと隙を見せたな、シーナ姫」
「えっ!」
何気なくシーナの方を振り返ったネネは、シーナの背後いる人物が上段に剣を構え、まさに今振り下ろそうとしている所を目撃する。
「くっ!」
シーナに向かい全力で飛び出すも、頭では間に合わないことを理解してしまう。
「シ、シーナさまああああ!」
辺りにネネの叫び声が響く。
無防備なシーナの背中に刃が振り下ろされた。
「これなんてどうかしらネネ?」
「良い香りですね、シーナ様」
あまりにもレンヤが自分達に興味を示さないので、何か変えなくてはいけないなと思い、シーナとネネはとりあえずは香りを変えてみましょう、と言うことで雑貨店に来ている。
色とりどりの香水が置かれている店は見ているだけで楽しいので、来てよかったと二人は思う。
「レンヤさんはどんな香りが好みなのでしょう?」
あまりキツイ匂いは殿方は嫌がると、シーナは昔に侍女長が言っていたことを思い出す。
ほんのり香るぐらいがちょうどいいらしいので、それを念頭にシーナは探していく。
レンヤとしては別に二人に興味が無い訳ではない。
むしろ好意を寄せているし、大切にしたいパートナーなので自制しているに過ぎない。
きっかけがあればどうなってしまうか分からないとレンヤは常々思っている。
そんなことを知らない二人は魅力が足りないと真剣に思っているから始末が悪い。
これではレンヤの理性がいつまでもつか分からない。
嫁候補であるシーナとネネは実は『ハコニワ』によりこっそりと生活を管理されている。
それは随所にみられ健康と美容が保たれているのを二人は知らない。
就寝時によるケアは特に大きく、外部からの音の調整に始まり温度湿度管理、老廃物の排出効果アップ、基礎代謝の促進、嗅覚管理によるリラックス効果、睡眠サイクルの管理等、多岐に渡る恩恵を受けている。
「レンヤさんに会ってから何だか身体が軽いですわ」
「そうですね。城にいた時より随分と私も楽です」
二人は精神的に解放されたからかな、と思っているようだけど、実際のところ『ハコニワ』により心も体もケアされ軽くなり、美貌を高められ保っているというのが真実だ。
これは嫁候補である女性限定であり誰でも恩恵を受けられる訳ではない。
『ハコニワ』としてはレンヤの子孫を残せる対象者なのかどうかの判断であり、そんなことをしているとはレンヤ自身も知らない。
「これにしますわ」
「はい。レンヤさんが気に入るといいですね」
お気に入りの香が見つかった二人は笑顔で店を後にする。
元々が美少女なシーナとネネが『ハコニワ』により魅力がアップされているので、男達が放っておく訳がない。
運悪く冒険者くずれの盗賊に見つかり声をかけられる。
「お姉さんたち俺達の相手をしてくれよ」
欲望をたぎらせた目で男たちはシーナとネネを見つめる。
「用事があるので貴方達の相手をしている暇はありません!」
ネネは、はっきりと拒絶してシーナを庇う位置取りをする。
「おお、気が強い女は俺は好きだぜ」
「二人共、凄い上物だな」
「ああ、たまらないな」
歩いて振り切ろうとするけど、男達はしつこく付いてくる。
「おい、どうしたお前ら」
前から来た男達も仲間の盗賊でありシーナとネネは挟まれた形となった。
いつもの女をさらう手口で定期的にここら辺を物色している。
「この二人を俺達のアジトに連れて行こうと思ってな」
「ほう、いいな」
男達の中でそれは確定事項となっているようだ。
勝手な言い分にシーナとネネは不快感が増す。
「警告しますわ。これ以上わたくしたちの邪魔をするなら排除しますわ」
「おお、怖い怖い」
シーナが最後通告をするも男達は真剣に受け止めない。
全員がニヤニヤと嫌な笑みを浮かべる。
「どうしようって言うんだお嬢さんたち?」
「ゲヘヘ」
地面に向けてシーナは『光弾』を撃ち込む。
バシュっと地面が弾ける。
「「「!?」」」
「お前魔法を使うのか!」
男達は元冒険者であり魔獣とも戦っていた。
まさか自分たちがこんな可愛らしい女性に負けるなど露程も思っていない。
だが魔法を使った事実は少し男達の警戒心を上げた。
「いいから大人しくしろ! 怪我をしたくなかったらな」
男たちは武器を取り出し二人を脅す。
「はっ!」
ネネは『風纏』で魔力を高める。
周りにいた男達を吹き飛ばす。
「「「なっ!」」」
男達は驚くも武器を構え態勢を整える。
魔獣とも戦いそれなりの経験値があるので怯まない。
「少し痛めつけてやれ!」
しかしその実力差に男達は驚愕する。
攻撃は難なく躱され手足に魔法を撃ち込まれいく。
殺さず無力化されている。
明らかに手加減されているのが分かってしまう行為だ。
「ふざけんな!」
しかしその時、炎に包まれた10メートルほどの岩が落ちて来るのが全員の目に映る。
「「「!?」」」
こんなものが街に落ちたら大変なことになるのは誰も目にも明らかだ。
「ネネ! 『斬撃』で切り裂いて! 残りはわたくしが魔法で打ち落としますわ!」
「はい。了解しました!」
焦りながらも二人は対処する。
ネネは『斬撃』を岩に繰り返し打ち込む。
「はあああああ!」
シーナは細かくなった岩を両手を伸ばし『光槍』で消し飛ばしていく。
徐々に小さくなる炎の岩。
「も、もう少しですわネネ!」
「はい!」
その時、突然シーナの背後に現れた人物が声をかける。
「やっと隙を見せたな、シーナ姫」
「えっ!」
何気なくシーナの方を振り返ったネネは、シーナの背後いる人物が上段に剣を構え、まさに今振り下ろそうとしている所を目撃する。
「くっ!」
シーナに向かい全力で飛び出すも、頭では間に合わないことを理解してしまう。
「シ、シーナさまああああ!」
辺りにネネの叫び声が響く。
無防備なシーナの背中に刃が振り下ろされた。
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