くず異世界勇者~こんなくそ世界でも勇者してやるよ~

和紗かをる

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第6章 戦力が少ない方が防衛作戦をする時は、殴られる前に殴るが正解だよな

6-3

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 むくつけき筋骨隆々の男2人を先導にして砦の内部へ。
 構想と設計は指示したけど、こうして出来上がっている実物を見ると感動とまでは行かないが、心に響く物がある。この世界の建築技術からして、結構頑張った造りなんだろうな。細かいところとか判らんが、ちゃんと砦になっている。
 幾人かの騎士や、従僕等、これも男で、半分以上が俺より年上のおっさんとすれ違うが、皆一様に驚いた顔をしつつ、目線を逸らす。
 なんだ?俺が勇者で、勇者に睨まれたら呪われると思っての事だろうか?とか考えていたら答えはすぐ近くにあった。
 驚いた対象は俺ではなく、姉姫様。考えてみればこんな男の巣みたいなところに、十代半ばの可愛いお嬢さんが訪問しているんだ。それは驚くな。その上で目線を逸らしたと言う事は、敗戦にも関わらずその日の晩に、騎士団長が羨まけしからん事をするために、姉姫様を呼んだ。こんな若くて商売女とも見えないいたいけな少女を。そう思われていたのだ。
「では、こちらだ、茶などはその内持ってくるだろうが、口に合う茶菓子は期待せんでくれ、戦陣なんでな、そのような用意もないのだ」
「仕方がありませんわ、元から急な訪問でしたもの、それよりもちょっと気にかかる事をお伝えし忘れていましたけれど、さきほどそちらの陣の鼻先で、豚を1頭蹴ってしまいましたの、勇者様が優しく蹴っただけですので、死んではいないと思うのですが、もしあの場で気絶などして、魔物の餌にでもなったら事だと思いまして」
 俺も忘れていた。あの豚、大丈夫かなぁ、魔物の餌となっていたら群れを呼んで砦にとって害になるしな。
「はて豚ですか?アーサー、我が陣に豚などいたか?家畜を連れ歩いての遠征は今回許した覚えはないが」
「豚ですか・・、一応私の知る限り豚を連れていた者は騎士団、従僕たちの中には居なかったはずです、まあ豚の様な御仁はいたかもしれませんが?」
「豚の様な御仁・・・ああっ、ああそうか、そう言えばいたな、厄介者の豚の様な地区長が」
「ええっと、良く判りませんが、もしこちらの不手際でしたら申し訳ありませんわ、どなたか見てきた頂ければ安心なのですけど」
「承知いたしました、おいアーサー」
「はっ、後ほど確認に向かいます」
「それはありがとうございます騎士団長殿、お付きの方、それともしよろしければあなたの背後で殺気ムンムンされている方をご紹介いただけると幸いなのですけれど、少し勇者様相手にご無礼がある様に思えまして・・・」
「ん、背後?」
 騎士団長が振り返るより早く、殺気の主が剣を抜く方が早かった。その斬撃が過たず騎士団長の頸動脈をえぐる軌道を描いている。
 キシィン。
 しかし、その剣が騎士団長の頸動脈をえぐるよりも速く、俺の投擲ナイフが相手の手首の内側を狙い、姉姫様の細い剣が相手の剣を弾いていた。
 えっと、まぁ姉姫さんが相手の剣を弾いたせいで、俺の投擲ナイフが目標を失って壁に刺さったのは仕方ないか・・・。そうしなきゃ停戦交渉の相手が死んでいたからな。
「で、きみ誰?」
 姉姫様に剣を弾かれたと同時に、その剣の動きに逆らわず距離を空ける男。
  白い全身を覆うローブに赤いラインが入っていて、まるでどこぞの幻影ナイトみたいな格好だが、彼ら程は無茶苦茶な存在じゃないと思いたい。彼らは人間の枠を超えたサイボーグみたいなやつらだから、戦えば俺はともかく姉姫様や騎士団長、ついでにお付きの人っぽいのも生存は難しい。
「これは流石に勇者様ですね、わたくしめはこれでも・・・」
「教皇庁の最奥を守る四つ葉の騎士?!なんでそんな大物が!」
 あ~、せっかく格好よく名乗りを上げようとしていた四つ葉の騎士さんのセリフを、お付きの人っぽいのが遮っちゃった。言い出すタイミングを外されて、四つ葉の騎士さんがバッとローブを脱ぐ動作と共に、暗器である針をお付きの人っぽいのに投げる。
 うん、誰も反応が出来ていないから、仕方ないから俺の投擲ナイフが仕事をする。さっき見せ場を取られたのは俺も同じだからな。
「はぁ、んで、その四つ葉の騎士さんがなんでここにいるんだい?まさか俺のファンとか?サイン欲しくて空でも飛んできたのか?」
「んなわけあるかっ!正直勇者様とやりあうのは御免こうむりたいけど、それでも教皇庁直属の俺らに拒否権は無い、反逆の姫巫女の情報をくれれば今日は見流す事も出来るけど、どうする?」
 ローブの中から出て来たのは、きっちり金色の前髪を揃えたおかっぱって言うよりも大きいシイタケみたいな頭の男だった。
 これで顔の造りが不細工であれば、やられキャラの王道なんだけど、顔の造りはイケメンだったりする。シイタケ頭にイケメン顔とか、意味がわからん。どうしてそんなスタイルになったんだ?もしかして教皇庁ではシイタケを崇めていたりするのか?
 確かに栄養価は満点で、生でも干しもて良い食材であるシイタケさんは、食卓の影の狙撃手ともいえるけれど、それで髪型までシイタケにするってのは、俺はヤダな。
「勇者様お気を付けください、この男、かなりの実力者です」
 姉姫様が俺をかばう様にシイタケ男との間に立とうとするのを、俺は片手で突き飛ばす。
「あっ、えへへ、ありがとうございます」
 予想していなかった俺からの突き飛ばしに、騎士団長、お付きの人っぽいのと一緒に壁に飛ばされる姉暇様。しかしどんな時でも、性癖を忘れない姉姫様であった。ある意味すごいなこの姉姫様。
「なんか、うだうだとなんか喋ってるみたいだけど、俺の仲間に手を出して、それではいさようならって言う程、俺は寛容なお大尽様じゃないんでね、とりあえず剣を向けて来たなら、その結果は覚悟しておくといい」
 目の端で、姉姫様が俺の仲間と言う言葉に身悶えしているが、放置でいいだろう。それもご褒美?になるのか・・・。
「ちょっと待てよ、手を出したってか、こっちが手を出されたって言う方が正解じゃないか?こっちは身内である騎士団長を粛清してからゆっくり勇者様と交渉しようとしただけさ」
 俺とシイタケ男との間には、会議でも出来るくらいのテーブルとその上に銀で作られたぴかぴかの皿、乱雑に置かれた椅子が数脚。必殺の距離ではないが、攻撃できない距離でもない。
「だ~か~ら~ごちゃごちゃうるさいって、判らないかな~俺の前で俺の行動を、剣を持って邪魔したんだから、それくらい判れよ?教皇庁って場所は独善的自己中人間しかいないのか?」
「くっ話にならん、百花!」
 う~ん、言葉を祈りに変えて神に語り掛け、その教えを信徒に、言葉で伝道していくのが聖職者じゃないのか?どうも俺の認識とこの世界の宗教的な考え方が一致しない。
 話にならんって、そっちから諦めたら試合終わっちゃうよ?
 ころ試合なんだけどさ。
「それで、何がしたいんだお前は?」
 シイタケ男が百花と叫びスキルを発動。自らの剣筋を一つではなくかなりの速度で複数に分裂させ相手を幻惑して攻撃を通りやすくする技だ。だが別に実体のある分身や魔手等の術式を使った物理攻撃力を持つ剣筋ではない。実体は常に1つ!とか、イケボな小学生に叫ばれてしまうくらい陳腐な技だ。初見殺し的な要素と、この距離で発動出来たこと自体は素晴らしいが、相手が悪い。
 いっぱいに見えても、それが実は1つであるのならば、その1つを抑えれば事足りる。
「初見で見切るとは・・・」
 シイタケ男の剣は、俺の指に摘ままれて動きを止めた。正直リハビリ具合も確認したかったので、わざわざ指でつまんだのだ。あの凶悪ななんちゃらの輪っかを嵌められていた時は、指先が思う様に動かなかったもんな。
 だが流石に2年と言う月日を回復に費やしただけある。
 ちゃんと動く。ちゃんと動くと言う事が、少しうれしくなってしまう。
「ちょっと、もしかして勇者かどうか試したとか?ころ試合じゃなくて、こっちをテストしていたとか、ちょっとイラっと来るんだが」
「くそっ、繚乱!」
 摘まんでいた剣をシイタケ男は素早く引く。日本刀とは造りが違うので引きながら斬ると言うわけではなさそうだ。勇者スキル全開だったら摘まんだ場所から剣を砕くことも出来たけど、今の俺にはそこまでは出来ない。力比べをするのも億劫なんで、力を緩めて相手の剣を自由にしてやる。シイタケ男が発動したスキルは、今度は実体のある剣筋を数十放つという技だった。さっきの百花に比べればその数は少ないが、今回は放たれた剣筋のすべてが本物であるので、先ほどの攻撃の失敗を学習している。
 だが、それでも百花がかなりの速度であったのに比べ、繚乱の速度は少しゆっくりとしている。常人であればどちらも速いという評価になるだろうが、勇者スキル持ちの俺からしたら格段に違う。
「面倒だ!えいっ」
 複数の剣筋を投擲用ナイフで一閃。
まとめて叩き落す。
「なっ!」
「はいはいテンプレ、テンプレ、実力が上の相手に翻弄されて、ガラスの自信が砕けたって感じかよ、逃げるなら追わないからとっとと退場退場、帰って教皇様にでも泣きつけ、勇者様は怖かった~とか言えば?」
「馬鹿にするなっ」
 これもテンプレ、テンプレ。馬鹿にされて激高、後先も実力差も考えずに奥の手を出すってところだろう。なんか四つ葉の騎士とかって偉そうに言ってたし・・・いや、言われてたしか?
 教皇庁でも実力者の枠に入る男なんだろうけれど、所詮人の枠の内の人間だ。
「魔剣ユースティア!一撃をもって粉砕せよ!」
 術式が膨らみ、折られた剣を捨てたシイタケ男が、懐から出した短剣に魔力が集まる。
 うん、なかなかの術式だ。精度といい、構築速度と言い騎士としては超有能だ。
 ただし、それは騎士としてはだ。おれはもっと精度が高く、速度も速く、なおかつ威力も高い魔法少女を知っている。
 シイタケ男の構築した術式は短剣の中に吸い込まれ、輝きを持って一気に放たれる。
 所謂レーザー光線の様な物だと思う。
 速度はヤバい位に速い。勇者スキル20%を発動させても、なんとなく動きが判るくらいの速さ。反応するには少し無理が必要だ。
「ふっ」
 右肩と右肘の人体に亀裂が入るが、その痛みの信号が脳に届く前に目的を達する。会議用みたいなテーブルの上にあった銀色の皿を持って、放たれたレーザー光線を反射させる。
 靭帯が断裂していなければ、シイタケ男に直撃を与える事が出来たんだろうが、残念ながら、俺が反射させた光線は、シイタケ頭の毛髪を焼いて消えた。
「あらあら、それってカツラでしたのね、お若いのに、毛髪に嫌われてしまってお可哀そうに・・・」
 傍観者として黙って勇者の活躍を脳内にとどめるのに必死かと思っていたら、姉姫様から容赦のない口撃がさく裂した。
 俺は禿げたことが幸いないけれど、知り合いの兄に10代後半から薄くなり始め、20代で毛髪なんとかシャンプーを使っても、敵の侵攻を止めきれず、30代で見事に禿げあがった人間を知っている。
 10代後半の写真を見たが、かなりのイケメンで、話によるとスポーツマンでもあったようだ。それが30代の今と比べると、もうなんか魂の輝きがくすんだとか、オーラが削り取られたんじゃないかって位に、なんか生きてる感が薄かった。
 たかが毛髪、されど毛髪。
 体のあるべき場所に、あるべき物が無くなっていく感覚は、それはきつい物なのだぞ姉姫様。
 姉姫様へ指を1本立てて、黙る様に促すと、俺はシイタケ男にゆっくり近づく。
 彼は茫然としていて、目の端に水分をためてて、かなりというか、確実に哀れな男となっていた。
 俺も前の世界で後15年もたっていたら、どうなっていた事か・・・。
「気にするなとは言わないが、隠すからダメなんだと俺は思うぞ、禿は遺伝って話もあるくらいだし、誰のせいでもないんだ、落ち込むなよ・・・」
 前の世界の某国では、異性だけでなく同性にもやってしまったらハラスメントを覚悟しなければならない肩ポンポンをして慰める。
 ハラスメント被害は俺の時代ではすでに、その言葉の前に逆と言う言葉がつく地位のある人間を追い込むための武器とかしていた・・・。あれで辞めさせられた部長とか議員とかいたな~。
「うるさいっ、俺のは禿げじゃねえ、神への忠誠の為に剃っているだけだ!」
俺の優しい慰めポンポンの手を振り払い、元シイタケ男は自身の後ろにある窓から外に飛び出していった。
 騎士団長殿がその後を追おうと窓枠に取りつくが、すぐに首を横に振った。
 俺が今できるのは短距離の転移だけだが、どうやら元シイタケ男か、彼が属する四つ葉の騎士は長距離転移が出来るようだ。
 これは用心しなければ。
 長距離転移で、寝ている場所に噴霧系の毒でも散布されたら被害甚大だ。
「さて、邪魔者はいなくなりましたし、少し部屋は荒れた様ですけれど、交渉、いたしませんこと?」
 やっぱり姉姫様、こいつはすげぇ。
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