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Happyyy Halloweeeen!
Happyyy Halloweeeen!【15】
しおりを挟む「『人間の命を刈り取る事など彼にとっては朝飯前ですが、直接的な復讐は禁忌とされていました。神と人との力の差は歴然なので、仕方のない事です。……そうは言っても、それでは彼の腹の虫は収まりません。では、少しでも溜飲を下げるために何が出来るのか? ……そこで思いついたのは悪戯でした。彼は考えます。なるべく多くの者を巻き込む大掛かりな悪戯とはなんだろう、と』」
『悪戯』。この言葉から連想されるのは、『かまってほしい小さい子が身近な大人に(仕)掛ける可愛い迷惑』ってとこ?
笑い事で済む程度のものっていっても迷惑行為なのは事実。だけど、赦免の余地がある場合がほとんどだと思う。
そういう一般的な悪戯だったらまだいいよ。取り返しのつかない事態になんて発展しようがないから。
でも、悪戯するのって人間の子供だけじゃないじゃん?
そのへんの感覚、人間と人外存在じゃ相当違ってくるから厄介なんだよなぁ……。
生きてる年数か平均寿命の長さかに比例して、やらかしのスケールが大きくなる法則。名前ついててもいまさら驚かないレベルでフィクションにおけるド定番だけど。
人間の大人でも悪知恵が働くタイプとか常軌を逸した真正かまってちゃんとかの考えって、予想の斜め上どころじゃ済まないさんなわけよ。
まして、神様が企てる大掛かりな悪戯なんて、そりゃもうとんでもない事になるはずで……つまり、神性かまってちゃん……ってコト!?
すんません、そろそろ黙ります。無礼で不敬な私でも神罰なんて御免だからね。
某神風怪盗みたいに無敵に素敵だったら良かったのに、とかぼやいてみる。
「そうして彼は思いつきました。『元はゴミだった彼らのように具体性を欠く絵空事ではなく、彼らを生み出してしまった側の人間だけを痛めつける現実的な筋書きを。彼は憎しみと怒りで見境のなくなっている彼らとは違い、すべての人間が彼らの復讐の対象になるわけではない事をきちんと理解していました。……ですが、その大部分は彼の腹の中。他の誰にも知らされないまま、恙なく進行していきます』」
…………えーと。すでにえらいこっちゃな情報量なんだけど、ひと段落つく気配は……ないか。うん、全然ない。まいったな。
これなんてストーリービヨンド? 色んな意味で想像の何倍も重いが?
てか、さっきから冥界の主サイドの話ばっかで全体像が掴めないな。ゴミ側の動向はどうなってるんだろ。復讐を誓ってる以上、黒幕暗躍中になにもしてなかったはずないし。
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