“Boo”t!full Nightmare

Happyyy Halloweeeen!

Happyyy Halloweeeen!【16】

「『さて、人間に復讐を企てたゴミたちの話に戻りましょう。美しくなった彼らは、再び人間の世界に足を踏み入れました。……すると、どうでしょう。汚いゴミに過ぎなかった頃は、忌み嫌われ、文字通り使い捨てにされ、踏みつけられていたのが嘘のように容易く人の輪に入り、溶け込み……。目で見えるものばかりを重視する愚かな人間たちの心を見事鷲掴みにしていきました。おめでとう。彼らは人間たちに歓迎されたのです』」

　うわ、すごい悪意に満ちた言い回し……。ちょっとスカッとしちゃったのを後ろめたくなる程度にはエグい。

　『おめでとう。あなたが千人目の亡霊だ』みたいに言われてもさぁ……って考えたら怖さ半減したな。なんでさ。

　必殺『未知の事象を既知の文脈に落とし込むの術』がこんなところで役に立つとは。とか言うとダサい忍者みたいだな。ジャパニーズニンジャ、何から何まで格好良すぎ。

　あ、そうそう。ひとつ注意喚起しとくけど、このお役立ちスキル、感想が全部概念大喜利になる危険性とセットだからね。みんなも、もしそのタイプなら気を付けて。

　スラングやミームとかの画一的な表現って伝わりやすさの点でいえば優れたコミュニケーション方法のひとつだけどね。

　その人にしか出来ない表現っていうのも、どんな人にも多分あるものだと思うし、そういうインスタントでセンセーショナルな文言にばっか頼って、その人固有のらしい表現が消えてっちゃううしなわれてくのは悲しいじゃん。

　伝わりにくくても殺すには忍びない特徴っていうか……いや物騒だな。言ってる事そこまで間違ってないはずなのに、言葉選びが雑いせいでぶち壊しでは？

　でも、いまの話に無理矢理絡めるなら、私のこの不穏なうえに物々しい物言いも個性っちゃ個性だし。

　こらそこ、『物騒な発言は作者のせい』は禁句。なぜならそれもひとつの真実なので。
　
　……色々言っちゃったけど、正直どれもどの口どの面案件だよね。申し訳ない。
　
　言い訳をさせてもらうなら、これはそっち方面に振り切ったエンターテインメント作品って事でひとつ。

　こんな感じで、大分苦しいけど本題に戻るね。
　
　いままでのあれそれを継ぎ接ぎして考えた結果、トレンドワード世界一位くらいの勢いでギュンッッて店長黒幕説が急浮上してきたんだけど、どう思う？

　なんか、いまので大分考察するタイプのオタクが普段どういう手順踏んでるのか体感できた気がする。これが毎回とか偉大すぎ頭良すぎ尊敬しかない。

　別に意識してやってるわけじゃなくて気付いたら点と点が繋がって線になってるとかだったら頭の構造違いすぎて。

　詳しく話すと長くなりすぎるからショートカット気味で行くけど、『見目麗しい人間に生まれ変わった元ゴミたちに力を貸す冥界の主』と『みんなの衣装を毎年見立ててる店長』って、なんか重なるじゃん。

　『対象を着飾る』ってところで言うと、『シンデレラ』のフェアリーゴッドマザーが一番わかりやすいんじゃないかと思うけど……悔しいかな、この説はまだこじつけの域を出ない。