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DESTINY CHAIN
DESTINY CHAIN<CVII>
「君の言うことだったら、わたしはなんでも聞くと…………ううん、少しだけ言い方を変えたほうがいいのかも。……『会長の命令は絶対』だと思った?」
角度がつきすぎた上目遣いは、『可愛い』から『怖い』へと悲しき変貌を遂げる。
目だけで横着するのではなく、首ごと上を向いたのはいつもの癖に加えて、そういう理由あってのことだった。
「そんなことないよ。いまは生徒会の業務中でもないし、プライベートに学校での権力関係を持ち込もうなんて、最初から思っちゃいないよ。これまでだってそうだったよね? 俺がきみと恋人として一緒にいるとき、生徒会長の権限を利用しようとしたことなんてあった?」
ひと呼吸置いたのち、彼が口を開いた。口元以外はほとんど動いていなかった。
「ううん、なかった。きっとこの先もないと思う。君が男社会にいがちな、権力を笠に着て自分勝手な要求を無理に通すようなつまらなくてくだらない人じゃないって、わたしは知ってるから」
わたしが口を閉じた直後、答えを耳にした彼の頬の強張りが解け、安堵の感情が広がっていった。
「…………でも、わたしのことを誤解してるところは……絶対にある……と思う。わたしは君が考えてるようないい子じゃないよ……。君の言うことなら疑問を持たないで従う子でも、君からの要求ならなんでも呑める子でもない。嫌なことははっきり嫌だって拒否するよ。……いまみたいに」
「え? それは別に構わないんだけど…………。えっと、つまり……どういうこと?」
彼は大きな瞳を瞬き、安堵の奥から疑問を覗かせた。
「このまま挿れたりしないって約束するから……直接舐めさせて…………?♡♡ わたし、おちんちん舐めるのうまくないから……ゴムの上からだと何時間舐めても君のこと気持ちよくできないと思うの。それに、わたしはゴムを舐めたいわけじゃないもん……。君のおちんちんの凸凹とか体温とか味とかにおいとか……直接知りたいの……♡♡」
普段の大人びた彼ではなく、いくつも年が下の少年のごとき雰囲気を纏った彼にときめいた心を隠せない。
痴女のように――『ように』ではなくそのものかもしれないが――欲に塗れた本音を吐露したのち、瞳を閉じて、避妊具の上から先端に口付けた。
「!」
唇につっかかる感触以上に、いかにも工業系の素材らしい臭いが、わたしの胎の底に潜伏する情欲を刺激した。
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