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HONEYDEW RAIN
HONEYDEW RAIN<LXXV>
しおりを挟む「きみからキスしてもらえるとは思わなかったなぁ♡♡ しかも情熱的に何回も何回も♡♡ 『大好きだよ♡』って言ってもらってるみたいですごく嬉しかったから、俺からもお返しさせて♡♡」
脳髄がストロベリージャムのように甘く蕩けてしまったので、やむなくキスを中断すると、彼がその続きを引き受けるように閉じ切っていない口を塞いできた。
「…………んむっ♡ ……ふ、ぁ……♡♡」
唇を食まれ、ふわふわしたいい気分に浸っていたら、舌が忍び込んできて咥内を隈なく愛撫されてしまった。
「いまの……お返しとかそういうの絶対超えてたよ……♡♡」
脳と舌に甘い痺れを感じながら、キスの感想を伝える。
「ごめんごめん♡♡ 好きが溢れちゃったみたい♡」
つい先ほどまで触れ合わせていた唇からは、その言葉どおりに愛が溢れ出した。
「ずるいなぁ。そんなこと言われたら怒れない……♡」
「怒れないようにしたんだよ♡ もうちょっとだけこうしてたいところだけど、せっかく探してきてくれたんだし先に着替えちゃいたいな。きみも服着てからでよかったのに、優しいんだから♡」
彼の手にはわたしが持ってきた着替えが渡っていた。渡したおぼえはないので、抱き留めてくれたときに一緒に受け止めてくれたのだろう。
「……あ、そうだった! 『早く届けないと』って必死で忘れてたんだ。部屋行って着替えてくるね!」
「服着る前に全身保湿しちゃいなね♡♡ 多少時間かかっても覗きに行かないでちゃんとここで待ってるから♡」
わたしが身体を起こすと、彼も肘をついて少しだけ身体を起こした。
「教えてもらったばっかりなのに、そっちも忘れちゃってた……! まだ着替える前でちょうどよかったかも。ありがとう♡ それじゃ、またあとで――……ぅわぁ!」
立ち上がるときにタオルがずれそうになり、前屈みになって胸元を押さえた。
「危なかったね。きみは外側の端っこを内側に仕舞って留めてるけどさ、いま合わせてるとこあるでしょ? ここ重ねて持ったまま外側にくるんって出しちゃったほうが落ちにくいよ。タオル巻く前に教えてあげればよかったな。ごめんね」
彼は髪を拭くのに使ったタオルで実演してくれた。
「そうなんだ!? 知らなかった……! 今度試してみるね。ありがとう!」
「うん、そうしなよ。そのほうが胸も苦しくないと思うしね。きみくらい大きいと、さっきの巻き方じゃ苦しかったんじゃない?」
「…………見えちゃった?」
見えてしまっていたのなら無意味だけれど、両腕で胸元をガードしながらひそひそと尋ねる。
「見えてないし見てないよ! ……だけど、つい目が行っちゃうというかさ♡ 俺も男だから、好きな子のカラダは舐め回すように見たい…………というか普段から見てるし、服の上からでもある程度大きさはわかるから♡♡」
「まだわからないよ?」
「またまた謙遜しちゃって♡♡」
長い腕が伸びてくる。タオル越しに触られてしまうかと思ったけれど、彼は肩にタオルを掛けてくれただけでなにもしてはこなかった。
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