yours-夢の罪過-

恋人遊戯

恋人遊戯＜265＞

「あー……、聞かれてた内容ってあれか。『右だけじゃなくて、左も動かしてたほうが俺にとってもいいんじゃないか』みたいな感じだったよな？」

「そう♡♡ 絶対両方のがいいよね？♡」

（ちゃっかり指先で穴塞いでくれちゃって♡♡）

　細い指先で白濁が噴き出す穴を塞ぐ彼女は、操作中のレバーみたいにソレを握っており、一向に離す気配を見せない。

「…………いや、今は右だけでよろしく。紗世ちゃんが触ろうとしてるとこ、たぶんもうすぐ着くと思うし。左手は――出来るだけ動かさないでくれるとありがたいかな。紗世ちゃんだって、両手同時に全然違う動かし方しなきゃならないの大変だろうしね。……単純にどっちが好きかって話なら、圧倒的に左しゅこしゅこされたりぺろぺろしてもらったりするほうが好きなんだけど、今じゃないほうがいいというか……♡♡」

「気が散っちゃうから？♡♡ 千尋くんのおちんちん、気持ちいいのにすっごく弱いよね？♡♡ 昔から『チャットの返信爆速だなあ。仕事出来る男って感じでかっこいい♡』って思ってたけど、もしかしたらチャットの返信より早いかも♡♡ ……私がなにしても絶対いい反応返してくれて可愛い♡♡」

（そりゃ好きなコからの連絡は即レス基本だろ♡♡ 押して引くとか俺には無理♡♡ でも、そんな風に思ってくれてたなら直接褒めてくれればいいのに♡）

　そればかりか、彼女は穴の付近を撫で回し始めた。おそらく無意識だ。

「そりゃ…………♡♡ 思い出せる範囲でいいから、思い出してみなよ。……弱くない男、いなかっただろ？」

「うーん……？　たぶんいなかったと思うけど、千尋くんがこんな風になっちゃってるのは、私のテクニックのおかげかもしれないなあと思って♡♡」

「なにそれ♡♡ どっから来てるのさ、その自信♡♡ 俺が紗世ちゃんのこと大好きだから――みたいなこと？♡♡」

「強いて言うなら、千尋くんの反応？♡ 軽く握ってるだけでもたまにお返事するみたいにぴくってするし、膣内ナカにいるときはどんどんおっきくなっちゃってすごかったから♡♡ 最初からギリギリ入るくらいの直径だったのに、途中からはメリメリってして、私のおまんこ、千尋くんのおちんちんに拡げられちゃってた……♡♡ 中から拡げられてる感覚初めてだったんだけど、めちゃめちゃよかった…………♡♡」

「俺のカタチを覚えてくれるのはすごく嬉しいけど、紗世ちゃんがだんだん拡げられる感覚感じなくなってくのはちょっと残念な気もするね？♡」

「私のこと気にしてくれてるの？♡♡ ……私は回数重ねて、だんだん馴染むまでの時間が短くなってくのも好きだよ？♡ 私たち、最初から少しも違和感なかったのに、これからどうなっちゃうんだろうね……♡♡ ほんとに離れられなくなっちゃったりして♡♡」

　彼女がくすりと微笑むが早いか、掘削中の指が今までとは明らかに様子の異なる箇所に辿り着いたのがわかった。