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第二の試練
第二の試練<17>
(昼間、外で俺の名前呼んでるって事実だけでも『あ、もうそっちモードね?』って感じだけど、完全に気持ちよすぎてなにがなんだかわからなくなっちゃってるときの声だったよな♡♡ スイッチ入っちゃった?♡ ――いや、俺が入れちゃったのか♡♡ でも、そんな風に呼ばれると、俺も家まで我慢出来なくなっちゃいそう……♡)
軽く抱き込まれた腕には、あまり胸が当たらなくなっていた。
――――というのに、俺の身体の中心部は数時間先の予定に向けてウォーミングアップを始めていた。気持ちはわかるけど、気が早いって。
「ええ~?♡ 俺も、紗世ちゃんに寄せて出来るだけロマンティックに聞こえるように言ったよ?♡ 勝手に連想して思い出した挙げ句、恥ずかしくなっちゃったのは紗世ちゃんでしょ?♡♡ ベッドの中でしか呼ばない名前まで呼んじゃってさあ……♡♡ 待ちきれないのバレバレ♡ ……まあ、俺も紗世ちゃんと同じかそれ以上に待ちきれないけどね♡ 二人っきりの気分じゃなくて、完全に二人っきりになれる時間が♡」
「! …………そ、それよりさっきの答え! まだ聞かせてもらってないよ? 合ってるのか間違ってたのか教えてくれない?♡」
自身の犯した重大なミス――もちろん名前呼びに飢えている俺の名前を人前で呼んだことだ――を指摘された彼女は、猫目をさらに猫目にした。
「ああ、このあとの予定のことね。大正解だよ♡♡ 立ったまんまじゃ、紗世ちゃんは俺にキスしたりTシャツ着せたりするのも大変だし、お互い手繋ぐのもひと苦労だけど、ベッドインしちゃえば、身長差なんて気にしなくてよくなるよね――ってことを言いたかったの♡」
「…………そうとも言い切れないと思うけどなあ。……身長差あるとキスしにくかったり体……勢が限定されたりするし……」
(今、『体位』って言おうとしてやめた?♡ そのくらいなら、別に人前で言ってもいいんじゃないかと思うけど♡)
「それよりも、か……買ったもののお話しようよ♡ このあとの予定は…………車の中で二人になってから話したいな……♡♡ ダメ……?♡」
ぼそぼそ呟く彼女をにやにや眺めていたら、再び腕をぎゅっと抱き込まれ、必殺の上目遣いが繰り出された。
「車の中でなら、もっと具体的な名称とか出しながら詰められるもんね?♡♡ いいよ、さっきの話の続きに戻ろっか♡ 買ったものの話っていうのは?」
「あ、うん。話――――ていうか、質問なんだけど……」
彼女は、下りてきていた左サイドの髪を左手で耳に掛け直した。クロスなんてさせなくても女っぽい仕草に、喉が大袈裟に上下するのがわかった。
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