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仮初恋人遊戯
仮初恋人遊戯<27>
猥談を切り上げた俺たちは、ようやくゲームをスタートさせたわけだけど――――。
「ぴええええ!! こっちこないで……! ゾンビ! ノー、ゾンビ!!」
開始早々、彼女はゾンビを怖がって悲鳴を上げている。こんなに取り乱すことあるんだ。
怖がるふりとか酔っちゃったふりとかするタイプじゃないし、意外だし新鮮……ってだけじゃなくて、カタコトでゾンビを拒絶するさまに、まんまと庇護欲をそそられてしまった。
人前で抱き着くのは照れ屋さんな性格からして難しそうだけど、隣にいるんだし、正式じゃないとはいえ彼氏なんだし、もっと俺のこと頼ってくれていいのにな。
元々、そういうリアクションを期待して誘ったんじゃないかって?
…………さあ、どうでしょう?♡♡
「あー……。このゲームのゾンビ、リアルだし迫力あるよね。数も多いし」
「そう! そうなの……!!」
俺自身はゾンビ映画を鑑賞しながら飲食出来るタイプだし、そういうのが怖いって感覚には共感してあげられないけど、たぶんそのあたりが怖いんだろうなってことを挙げたら、ものすごい勢いで同意された。
「このゾンビさんたちは、なんで集団で行動してるの!? 小学生の女の子でもないのに!」
恐怖のあまり独特な怒り方しちゃってるな。でも、なんだかんだ逃げないで立ち向かうところが彼女らしいかも。
「せ…………正々堂々、ひとりずつかかってこーい!!」
言いたいことはわかるけど、難易度ノーマルでもゾンビがひとりずつしか襲ってこないってなると、たぶんヌルゲーすぎてクレームきちゃうと思うんだよね。
初心者の彼女と経験者の俺で間を取ってノーマルに決めちゃったけど、ほんとのほんとに未経験なんだもんね。イージーにするべきだったかな?
それはそうとして、何この可愛い子。絶対に俺が守護らなきゃ。この役目は他の誰にも譲れないし譲らない。
「ひ……っ! ひとりずつって! お願い! してる、のにい……!!」
俺がこっそり決意を固めている間にも、涙目の紗世ちゃんはゾンビをなるべく直視しないようにしながら頑張って倒そうと奮闘中だった。
こういうところでも頑張り屋さんなの、好感度高いなあ♡♡
…………って、いけないいけない。和んでる場合じゃなかった。
彼女のショットは全部スカ……ってわけじゃないけど、当たっても手足の末端部(たまにまぐれで心臓とかにも当たってる。筋は悪くなさそうなんだけど、ゾンビを直視できないのが致命的)って感じで、どれも有効打とはいえない。
さすがにかわいそうだから……というか、心臓に毛生えてる俺でも好きな子に薄情で変態などうしようもない男だとは思われるのは御免だから、彼女の選んだプレイヤーキャラに襲い掛かってきたゾンビに一発お見舞いしてあげることにした。
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