yours-夢の罪過-

“mellow time”～いつか夢で～

“mellow time”～いつか夢で～＜41＞

（……まあ、『生』って名前につくもの全部、ちょっとやらしい感じに聞こえなくもないか♡♡ 頭の中がそっちモードに切り替わっちゃってるときなんかは特にエロく感じちゃうかもね♡ ちょうど今の俺と同じで♡）

　恥じらう姿は、先週拝んだ姿態に匹敵するんじゃないかなってくらいシコリティが高い――のはまあいいとして、わりと本気で知りたいんだけど。

　何を……って、もし紗世ちゃんが俺・の・想・像・通・り・の・ス・ラ・ン・グ・を連想してた場合の――知・識・の・入・手・経・路・、的な？
　
　国籍や人種で人を差別しないのは素晴らしいことだと思うけど、博愛精神と節操のなさって、案外紙一重なんじゃないかって俺は思うんだよね♡ 
　
　ひと言に集約すればかんたんにいえば、『気に食わない』ってこと。せいぜい考えすぎであることを祈るよ。
　
　――――俺？　俺は博愛の逆かな♡♡ 悪く言えば排他的かのじょいがいは、よく言えば一途どうでもいいの。彼女は俺のこの一点特化型の偏愛をどう解釈するうけとるんだろう。

「…………まあ、まだいじってないんだったら泡立ってないとうめいだろうし、証明にはなるんじゃない？♡ 喜んで観察させてもらうよ♡♡」　

「その宣言、いらないから……♡」

　ぷるぷる震えて泣き出しそうな顔の彼女は、小動物みたいだけど小動物より圧倒的に愛らしい。矛盾してるとは思うけど、フィーリングとニュアンスで汲み取って♡

「ヤバいな♡♡ 想像しただけなのにドキドキで心臓すっごい暴れてる♡ 紗世ちゃんもまだドキドキしてたら、お揃いだね♡♡」

　出来るだけにこやかにさわやかに、いつもの俺を意識して笑いかけたけど、興奮は隠せてないだろうな。まあ、怖がらせてなければそれだけでいい。

「鏑木くんのエッチ♡♡ ……ていうか、それ、私のドキドキと種類違う気がするんだけどなあ……！」

　唇を突き出した彼女は、ガードの緩い胸元を隠した。
　
　今更隠したところで、俺の目に焼き付いちゃってるんだけど、危機感持てて偉いなあ♡♡ 出来れば、そんな胸元ガバガバな服は俺の前でだけ着てほしいけど♡♡ ……紙防御にも程があるんだよ、まったく。
　
　――――よし、決めた。今度、今日着てる以上に胸元開いてる服着てきたら、問答無用で俺のフーディー被せちゃおう。

　そのために、車にも何着か積んでおかないとだな。その時々のコーデに最低限合わせた色味にはしてあげたいしね。