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恋人遊戯
恋人遊戯<155>
しおりを挟む「……あ、待って! それまだ捨てちゃだめ……!! ね、私にちょうだい?♡♡」
――――彼女が避妊具を持った手をがっちり掴んできたのは。見るからに非力そうな彼女のどこからそんな力が出ているのかと思うほど強い力だ。彼女は捨てるなと迫っているが、その弾みで危うく取り落としてしまうところだった。
「え? それってこれのことだよね? ……ただのゴミだよ?」
「私にとってはゴミじゃないよ!! 千尋くんが私の膣内で気持ちよくなってくれた証拠だもん♡♡ 用が済んだらちゃんと捨てて、千尋くんの相手するから……♡♡」
指が離れてもゴミ箱に落下しないよう少しだけ位置をずらして確認したところ、彼女が目一杯手を伸ばして催促してきた。
(『千尋くんの相手』って♡ 誘い方のバリエーション何通りあるわけ?♡♡ というか、言い方ひとつでこんなに変わるもんなのか♡♡ つくづく俺の心を擽る天才だよ、紗世ちゃんは――♡)
「ね?♡ お願い……♡♡」
身体を起こした彼女が四つん這いで寄ってきた。
「……なるほど? 約束を守ってもらうのは当然として――。念のため訊かせてほしいんだけど、こんなもの何に使うのさ?」
胸の谷間に視線が行かないように格闘しつつ、俺にとってはゴミでしかないそれを欲している理由を尋ねた。
「使うとかじゃないの♡♡ 出たばっかりの精液見せてほしいだけ…………♡♡」
「…………そういうことならいいけど」
彼女はすでに避妊具に溜まった白濁に釘付けになっているが、気になるものを近くで見たい気持ちは理解出来る。
「ありがと♡♡」
両手で作ったお椀の上に手にしていたそれを載せてやると、彼女はひときわ目を輝かせた。
(そんなもの見て何になるんだか。ゴムの中の精液なんて排泄物でしかないだろ。……まあ、使用済みゴムいじくってる紗世ちゃんはエロくていいと思うけど)
受け取ったものを持ち上げて観察したり指で潰したりしている彼女を眺める時間は、率直に言って悪くなかった。
(でも、紗世ちゃんが無言なんて珍しいな。大体何かしらは――……)
「……ふふ♡ この中にいっぱいおたまじゃくしさんいるんだよね♡♡ 千尋くんのおたまじゃくしさん、早く私のお腹の中で飼いたいなあ……♡ なんか私もイっちゃいそう♡♡」
ぺたんと女の子座りになった彼女は、もじもじしながら手に持ったものではなく俺を見てのたまった。
「――――は?」
射精のあとだからか、あるいはあまりに幸福そうな彼女に引っ張られたのか、微睡みに落ちかけていた意識が一気に覚醒した。
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