1 / 8
なぜなんだ!『白木荘』のSSR美少女たちが《俺》と《僕》を狙ってくる!
しおりを挟む
人間には表の顔と裏の顔がある。
総じてそれらは通常、目には映らない
人間の内面のことを指す。
しかし、ここでの表の顔と裏の顔は
その名の通り、外面のことを指す。
◇◆◇
俺はジュニアーズのアイドル
『蒼乃 佐伯(あおの さえき)』だ。
そして僕は普段モブキャラの陰キャ
『佐伯 蒼(さえき あお)』だ。
表の顔と裏の顔は僕と俺で使い分けている。
俺の時はもちろんイケメンで爽やか。それ相応のファンもついてる。だがアイドルになりたくてアイドルをやっているわけではない。
女手一つで俺を育ててくれているママの家計を助けるためだ。本当はファンとも絡みたくないし、誰とも絡みたくない。それが俺の本音だ。
だから僕はアイドル活動以外の時にはモブキャラを演じている。だから僕がアイドルだと誰も気付かない。
ボサボサ頭に牛乳瓶の底のようなメガネ、さらに終始マスクの完全防備。誰からも話しかけられないし、僕からも一切話しかけない。
なのになんでこんな風になったんだろうか.........
▽▼▽
「佐伯くんて何してるひと?」
「ぜんぜんわからないの。この学校、すごく個人情報に厳しいから先生も教えてくれないのよね」
「でもこの学校に入学してるってことは何かしら芸能関係でしょ?」
「あの身なりだから小説家とかじゃない?」
「いつも髪ボサボサで牛乳瓶の底みたいなメガネにマスクって、昭和の漫画家か小説家か?って感じだよね」
僕の耳には女子たちのやりとりが聞こえてくる。僕は全く気にはならない。なぜなら僕は学校内では誰とも関わりを持つつもりがないからだ。だからいつも僕はクラスの席では一人ぼっちだ。誰も話しかけてこない。
いや、1人だけ例外がいる。隣の席のやつだ。お笑い芸人の紫尊 倫太郎(しそん りんたろう)くんだ。芸人だけあって陽キャな彼は僕に対しても分け隔てなく接してくる。
「佐伯くんてさ、何してる人なの?みーんな気になってるよ」
「僕はみんなのこと気にならないから、誰が何してるか知らないし、どーでもいい」
「ほんと、佐伯くんて俺以外が話しかけてるの見たことないね」
「紫尊くんも無理して僕に話しかけなくていいよ。僕はぼっちで全然いいからさ」
「そんなこと言うなよ。俺は佐伯くんが気になってるのさ。佐伯くんはまったく媚びないからね。俺は中学生でM…1決勝まで行ってからは媚びてくる大人や同年代の奴らばっかりで、もううんざりなんだよ。その点、佐伯くんはまったくそんなことないからね。
これでも俺は佐伯くんを1番信頼してるのさ」
「勝手にすればいいよ」
僕は友達を作るつもりはない。
僕がこの学校に入ったのは母親を楽にさせてあげたいからだ。女手一つで僕を育ててくれている母親を経済的に助けてあげたい。
だから僕は事務所の社長に「もっと稼ぎたいならこの学校に入りなさい」と言われるままにこの学校に入学をした。
この学校は芸能関係者しか入れない。入れるのは推薦入学のみだ。ここの生徒は必ず何かしらの一芸に秀でている。
アイドル、女優、小説家、俳優、芸人、歌舞伎役者、インフルエンサー、コスプレイヤー、YouTuberなど多岐にわたる。
僕もまさにその1人だ。
だが誰も僕の一芸を知っている人はいない。
知っているのはここの理事と校長だけだろう。理事とは会ったことないので実質知ってるのは1人だけだ。
総じてそれらは通常、目には映らない
人間の内面のことを指す。
しかし、ここでの表の顔と裏の顔は
その名の通り、外面のことを指す。
◇◆◇
俺はジュニアーズのアイドル
『蒼乃 佐伯(あおの さえき)』だ。
そして僕は普段モブキャラの陰キャ
『佐伯 蒼(さえき あお)』だ。
表の顔と裏の顔は僕と俺で使い分けている。
俺の時はもちろんイケメンで爽やか。それ相応のファンもついてる。だがアイドルになりたくてアイドルをやっているわけではない。
女手一つで俺を育ててくれているママの家計を助けるためだ。本当はファンとも絡みたくないし、誰とも絡みたくない。それが俺の本音だ。
だから僕はアイドル活動以外の時にはモブキャラを演じている。だから僕がアイドルだと誰も気付かない。
ボサボサ頭に牛乳瓶の底のようなメガネ、さらに終始マスクの完全防備。誰からも話しかけられないし、僕からも一切話しかけない。
なのになんでこんな風になったんだろうか.........
▽▼▽
「佐伯くんて何してるひと?」
「ぜんぜんわからないの。この学校、すごく個人情報に厳しいから先生も教えてくれないのよね」
「でもこの学校に入学してるってことは何かしら芸能関係でしょ?」
「あの身なりだから小説家とかじゃない?」
「いつも髪ボサボサで牛乳瓶の底みたいなメガネにマスクって、昭和の漫画家か小説家か?って感じだよね」
僕の耳には女子たちのやりとりが聞こえてくる。僕は全く気にはならない。なぜなら僕は学校内では誰とも関わりを持つつもりがないからだ。だからいつも僕はクラスの席では一人ぼっちだ。誰も話しかけてこない。
いや、1人だけ例外がいる。隣の席のやつだ。お笑い芸人の紫尊 倫太郎(しそん りんたろう)くんだ。芸人だけあって陽キャな彼は僕に対しても分け隔てなく接してくる。
「佐伯くんてさ、何してる人なの?みーんな気になってるよ」
「僕はみんなのこと気にならないから、誰が何してるか知らないし、どーでもいい」
「ほんと、佐伯くんて俺以外が話しかけてるの見たことないね」
「紫尊くんも無理して僕に話しかけなくていいよ。僕はぼっちで全然いいからさ」
「そんなこと言うなよ。俺は佐伯くんが気になってるのさ。佐伯くんはまったく媚びないからね。俺は中学生でM…1決勝まで行ってからは媚びてくる大人や同年代の奴らばっかりで、もううんざりなんだよ。その点、佐伯くんはまったくそんなことないからね。
これでも俺は佐伯くんを1番信頼してるのさ」
「勝手にすればいいよ」
僕は友達を作るつもりはない。
僕がこの学校に入ったのは母親を楽にさせてあげたいからだ。女手一つで僕を育ててくれている母親を経済的に助けてあげたい。
だから僕は事務所の社長に「もっと稼ぎたいならこの学校に入りなさい」と言われるままにこの学校に入学をした。
この学校は芸能関係者しか入れない。入れるのは推薦入学のみだ。ここの生徒は必ず何かしらの一芸に秀でている。
アイドル、女優、小説家、俳優、芸人、歌舞伎役者、インフルエンサー、コスプレイヤー、YouTuberなど多岐にわたる。
僕もまさにその1人だ。
だが誰も僕の一芸を知っている人はいない。
知っているのはここの理事と校長だけだろう。理事とは会ったことないので実質知ってるのは1人だけだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
女子ばっかりの中で孤軍奮闘のユウトくん
菊宮える
恋愛
高校生ユウトが始めたバイト、そこは女子ばかりの一見ハーレム?な店だったが、その中身は男子の思い描くモノとはぜ~んぜん違っていた?? その違いは読んで頂ければ、だんだん判ってきちゃうかもですよ~(*^-^*)
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。
とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。
ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。
お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2025.12.18)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる