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犀花が、白夜狐に剣を向ける時
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願いを叶えるべく、白夜狐が全ての霊力を不死の神に捧げようとした時に、宙から降って来たのは、他でもない犀花だった。宙は、水面を表し、その中から、突然、飛び出してきた。
「辞めて!」
犀花の放った剣が、不死の神の手元を掠める。
「過去を振り返るのは、止めて」
犀花の手から放たれた剣は、弧を描き、犀花の手元に戻ってきた。
白夜狐は、うっすらと目を開け、不死の神を顔を歪めた。
「また、お前か。何度も邪魔するな」
「何をしようとしているの?」
犀花は、白夜狐をなじる。
「あなたが、そう出るとは、思わなかった。」
「僕も、そう言われるとは、思わなかったよ」
白夜狐は、ため息をついた。
「君は、あの時の神女とは、違う。やっぱり、違うんだ」
「結局、遠くを見ているのね」
遠い記憶のない犀花にとっては、過去に起きた事は、ただ、側から物語を見ていたに過ぎない。白夜狐への過去の感情は、遠く、消え去ってしまっていた。
「君の中に、遠い日の記憶はあるとしても、結局、別の人でしかない」
白夜狐は、自分の中に、過去の恋人の姿を見ていたのか?犀花は、ほんの少しだけ、白夜狐に惹かれていた為、少し、悲しくなった。
「確かに、そうね」
神女の魂は、転生を繰り返すうちに、純粋な神女の魂だけではなくなていた。転生を重ねるうちに、霊力は、高まっていったが、全く、別の人格が育っていった。
「私は、確かに、あの過去で見てきた神女ではない。けど・・・」
犀花は、言葉を呑んだ。けど・・今、自分は、何て言おうとしたのだろう?
「犀花。よく言うだろう?起きた事は仕方がないって。でも、僕は、仕方がないって、思えないんだ」
白夜狐は、宙に右手をかざす。
「僕の邪魔は、させない。誰にも」
白夜狐の掌には、細長い剣が握られていた。眷属達が、太古から守り抜いた宝剣だった。現在、犀花が見つめる白夜狐に、両目はない。真実の姿だった。白夜狐の霊力が、失った目を補い、彼を動かしていた。
「白夜狐・・・。私も知ってしまった以上、引けない。この地の人達に、高天原は必要なの。何かをして欲しいんじゃなくて、支えてして、失くす事はできない。あなたにとって、憎むべき相手だとしても・・・」
白夜狐の正面に、剣を持って、立つと手が震えた。勝てる訳がない。白夜狐は、本気だ。一体何年、復讐の思いを募らせていたのか。目が見えなくても、犀花は、相手にもならないだろう。だからと言って、このまま、暴走する白夜狐を止める訳には、いかない。
「お願い。聖女様。力を貸して・・・このまま、負ける訳にも、勝つ訳にもいかない。白夜狐を倒す事は、私にはできない」
犀花の左胸から、青白く輝く光が、細く右手を伝い剣の表面を幾筋にも流れていく。
「ごめん」
犀花の持つ剣から、細く、一筋の光が走っていった。
「辞めて!」
犀花の放った剣が、不死の神の手元を掠める。
「過去を振り返るのは、止めて」
犀花の手から放たれた剣は、弧を描き、犀花の手元に戻ってきた。
白夜狐は、うっすらと目を開け、不死の神を顔を歪めた。
「また、お前か。何度も邪魔するな」
「何をしようとしているの?」
犀花は、白夜狐をなじる。
「あなたが、そう出るとは、思わなかった。」
「僕も、そう言われるとは、思わなかったよ」
白夜狐は、ため息をついた。
「君は、あの時の神女とは、違う。やっぱり、違うんだ」
「結局、遠くを見ているのね」
遠い記憶のない犀花にとっては、過去に起きた事は、ただ、側から物語を見ていたに過ぎない。白夜狐への過去の感情は、遠く、消え去ってしまっていた。
「君の中に、遠い日の記憶はあるとしても、結局、別の人でしかない」
白夜狐は、自分の中に、過去の恋人の姿を見ていたのか?犀花は、ほんの少しだけ、白夜狐に惹かれていた為、少し、悲しくなった。
「確かに、そうね」
神女の魂は、転生を繰り返すうちに、純粋な神女の魂だけではなくなていた。転生を重ねるうちに、霊力は、高まっていったが、全く、別の人格が育っていった。
「私は、確かに、あの過去で見てきた神女ではない。けど・・・」
犀花は、言葉を呑んだ。けど・・今、自分は、何て言おうとしたのだろう?
「犀花。よく言うだろう?起きた事は仕方がないって。でも、僕は、仕方がないって、思えないんだ」
白夜狐は、宙に右手をかざす。
「僕の邪魔は、させない。誰にも」
白夜狐の掌には、細長い剣が握られていた。眷属達が、太古から守り抜いた宝剣だった。現在、犀花が見つめる白夜狐に、両目はない。真実の姿だった。白夜狐の霊力が、失った目を補い、彼を動かしていた。
「白夜狐・・・。私も知ってしまった以上、引けない。この地の人達に、高天原は必要なの。何かをして欲しいんじゃなくて、支えてして、失くす事はできない。あなたにとって、憎むべき相手だとしても・・・」
白夜狐の正面に、剣を持って、立つと手が震えた。勝てる訳がない。白夜狐は、本気だ。一体何年、復讐の思いを募らせていたのか。目が見えなくても、犀花は、相手にもならないだろう。だからと言って、このまま、暴走する白夜狐を止める訳には、いかない。
「お願い。聖女様。力を貸して・・・このまま、負ける訳にも、勝つ訳にもいかない。白夜狐を倒す事は、私にはできない」
犀花の左胸から、青白く輝く光が、細く右手を伝い剣の表面を幾筋にも流れていく。
「ごめん」
犀花の持つ剣から、細く、一筋の光が走っていった。
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