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プロローグ

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この物語は架空戦記である。

時代というものは語り継がれる物語だけが真実なのだろうか?
今、我々の生きている時間軸とは違う物語も存在してもおかしくはない。
宇宙が一つだけと考えられる時代はもう古い考えであるのと同時に、
時間軸が一つとして進む考えも古いとする価値観が定説となる時が来るだろう。
そうなれば語れ継がれる歴史だけが真実なのだろうか?
真実と言うより私たちが知っている一つの時間軸の話にしか過ぎない。
それは物語と一緒である。

織田信長は本当に第六天魔王と恐れられる人物だったのだろうか?
豊臣秀吉は本当に猿に似ていたのだろうか?
徳川家康はうんこを漏らしたのだろうか?

語り継がれし英雄達に台風の荒ぶる向かい風が吹き時代の流れからはみ出させようとする。
歴史に隠れる者達に暖かな春の追い風が吹き背中を押す、そんな異空次元の異なる時間線。

架空歴史時代物語が、ここに語りだされる。



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