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第六章 美少女プリンセスと異世界生活

爵位・階級

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ミラに改めて聞くと、この国の爵位は世襲と貢献度から与えられる二種類があった。
どうやら俺は後者のようだ。
階級は七階級に分かれている。それぞれを星の数がブローチに付いている。

一ツ星★士爵・ナイト

二ツ星★★准男爵・バロネット

三ツ星★★★男爵・バロン

四ツ星★★★★子爵・ヴァイカウント

五ツ星★★★★★伯爵・ア―ル

六ツ星★★★★★★侯爵・マ-キス

七ツ星★★★★★★★公爵・デュ―ク

俺のブローチは、七ツ星、公爵だ。
知らないうちになっていたと言うのが適切だ。
静かな半農半漁スロー異世界生活を送りたい俺には迷惑な話だ。
断ろう。
城に戻る為に歩き始めると今更ながら気が付いた。
みんな、頭下げるんですよ。
混雑している道でも横に避けてくれるし、だから歩きやすくて眼鏡屋にもすぐに着いたのですね。
城に戻ると、門番もフリ-パスでした。
シュルリ―王女に会えないかと言うと、

「すぐに確認いたします、こちらでお待ちください」

と、金の装飾で派手な応接間に通れた。

「用は、なによ、この私に予約もなしに会いたいなんて」

勢いよく入ってきたシュルリ―王女。

「これ、返却したいのですが」

と、ブローチを外して机に差し出した。

「無理よ」

「えっ?」

「すでに号令は発布したわよ、街の広場で広報官が読み上げているころよ。『久慈政宗、法王の命を救った救世主、功績は偉大なり、北斗七星神器に祝福されし人物につき公爵の爵位を授与し我が王国の貴族とするものなり』ってね」

断りたい、静かに暮らしたい。
平リーマンが一夜にして取締役上席執行役員になりました感はなんなの?

「男爵くらいにでもしようとは思ったのだけど、あなたの家臣が問題なのよ、だって末の孫とはいえハイトン殿はリュウリュウ国の王族よ、そんな人をドラゴンを家臣にしているなら主には最高の爵位でなければ私の国の常識が疑われるは、黙って受け取りなさい、静かな暮らしって望みだけは聞いてあげて特に仕事を命じる予定はないから、あなたの子種を・・・・・・それは、後でいいか、とにかく四の五の言わないでそれ、胸につけてなさい、外すなんて私が許さないんだから」

何なんだろう、この無理にでも褒美を渡したい感は。

「はぁ~~~」

と、大きくため息が出た。

「それと、公爵としてそれなりに領地を受け取ってもらうは、あなたが今、住んでいる家は名もない私の直轄地だったのだからそこの領主よ、代官はそのまま置いといてあげるから、あなたは何もしなくて良いのよ、静かな暮らしはでしょ、良いわね、私は忙しいなだから」

そう言って自分が言いたいことだけを言って立ち去って行った。
頭をポリポリかくとミラと、ハイトンが苦笑いをしていた。
このあと、シュルリ―王女のメルヘンチックな馬車で家に帰れた。
ピンク色のイチゴの装飾は止めて欲しい。



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