天寿を全う出来なかったブラック企業戦士は美少女閻魔ちゃんに異世界転生を薦められました。スローライフを送りたい主人公は変態ゴーレム召喚師に

第七章 公爵の異世界生活

お掃除ゴーレム

家事はしません。
って、させてもらえません。
貴族ですから、しかも、最高位の公爵、デューク久慈です。
健康に良い歩き方は知りません。

家事はミラとハイトンがしてくれてます。
炊事洗濯裁縫はミラ。
掃除や風呂の仕度などはハイトンがしてます。
ミラが買い出しや所用で出掛けるとハイトンがしてくれます。

ありがたい。
家事に加えて畑仕事までしてくれてますから。
俺は、出来ないわけでも、やらないわけでもないのです。
やらしてもらえないのです。
貴族はやらないのが一般的な考えらしく、奴隷として家臣としてのプライドがあるらしいです。
畑仕事は俺が生成するダイヤモンド製美少女ゴーレムも行っています。
ゴーレムは使役させるものだから良いそうです。

家、増築してからはやはり二人は忙しそう。
せめて掃除くらいはとモップを持とうとするとダッシュで取られます。
わかりましたよ、こう言うときこそゴーレムですよね。

ダイヤモンド製美少女ゴーレム・150センチバージョン・石炭ブルマー着用型を２体生成してモップ掃除をさせてます。
良い眺めだな。
妹カフェにでも来た気分。
蔑みの目線を感じました。
ミラです。
美少女ゴーレムは諦めたけど服装が許せないらしく、

「どうにかなりませんか？変態御主人様！」

最近、ミラは私を変態御主人様と呼びます。
ダイヤモンド製美少女ゴーレム・巨人バージョン・スクール水着着用型の馬車を引かせるのを目撃してからでしょうか、でも、笑いながら言うのでちょっと嬉しいです。はい、Mかもしれません。

掃除をさせているゴーレムにメイド服をミラが着せました。
ポニーテールのゴーレムが優しい色のうすいピンク色のメイド服。
ツインテールのゴーレムが優しい色のうすいブルー色のメイド服。

サイズ的に良いのでこの２体は常時出現させてます。
俺が指示するか、俺が死ぬか、ゴーレムが維持できないほど破損しない限りは消えないので、お気に入りゴーレムは出したままです。
玄関で踊ってる30センチゴーレムや、結界センサーの太鼓を叩く美少女ゴーレムもそれです。

ポニーテール清掃ゴーレムをサクラ、ツインテール清掃ゴーレムをウメと名付けました。
ただ、もくもくと掃除しているので家は綺麗です。

実験をかねて、また、動物型ゴーレムを試してみました。
モップのような毛足の長い犬をイメージして、生成したら毛虫の巨大なのが出来てしまいました。
またまた、気持ち悪い。
空気中の炭素を組み上げるのが俺のゴーレムなので基本的にダイヤモンドか石炭製です。
はい、床が傷つきました。
ハイトンごめんなさい。修理ありがとう。
巨大な毛虫ゴーレムには帰ってもらい、空気中の水を組み上げてスライム状のゴーレムを試してみました。
繊細な形を必要としなかったので、500ミリペットボトルの大きさ程のスライムが出来、床のゴミを体内に取り込むように掃除をしてくれます。
ウミウシが地面を這いずりまわっているような。

自動お掃除ゴーレム。

お！美少女ゴーレムじゃないのが成功した！と思っていたら、体内に溜め込んだゴミをウンチをするかのように、ボロボロボロと出す姿を見て帰ってもらいました。
部屋の中では不適切です。

「政宗ちゃん、普通に人雇いなさいよ」

遊びに来ていたプルートー先生に常識的な指摘を受けてしまいました。
そうですよね～。
今後、考えましょう。