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第八章 仲間と異世界生活

ケンタウルス、ケンちゃん

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ミラの話を聞いた翌朝はハイトンが作ったパンケーキに塩漬け菜っ葉に干し肉を挟んだ朝食を食べた。
あまじょっぱくなかなか、面白い味。
不味くはない、美味しいけど違和感があるってやつです。
ガレットを思い出す。

朝食を食べたあと、俺が命を吹き込んだゴーレム、ユニコーンが引く神輿形馬車に三人で乗車、家を出た。

『パラリラ、パラリラ、パラリラ、パラリラ』

なぜかケンタウルスのケンちゃんが先頭を走っている。 
パラリラ、パラリラは品がないので、『わっしょい』と言うように指示した。

『ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ、ショイ、ワッショイ、ワッショイ、ワ、ショイ、ショイ、ワッショイ、ショイ、ドケドケ、テヤンデー、バーヤローメー、』

うん、なんで変な言葉になる?
何故に江戸っ子?
しかも、速い速い。
う~酔う気持ち悪い。

我が領地、イバラキ州を抜けると関所があったが、

『バーヤローメー!こっちとら~デューク久慈様の先達だー!関所を開けろー、バーヤローメー!』

うん、生成しなおさないと駄目かな。

4時間かかる道を2時間で走り抜いた、我がゴーレム、ケンタウルスケンちゃんとスピコーンは余裕綽々の顔で、王都セルシーの街に入った。
流石に最後の関所は、俺が顔を出して公爵の証のブローチを翳したけどね。
途中の関所の役人、ちゃんと仕事しなよ。
こんな、ケンタウルス通しちゃダメだよ。ダメダメ!
イジメ~ダメ。

そう今日の目的はイジメと勘違いにより傷ついている、シュルリー王女だ。
宮廷の前に着いた神輿形馬車から俺は、飛び出し・・・吐いた。

「おえぇぇぇぇぇ~。」

ヒロインが吐く作品は名作って聞いたことあるけど、ごめんなさい。
中身はオッサン主人公の俺が吐きました。

隣で美少年も吐いてます。

「おげぇぇぇぇぇぇ~。」

「大丈夫ですか?」

ミラは平気なようで、馬車から降りるとケンタウルスのケンちゃんを撫でてました。
ミラは慣れていたのね。
再生成はミラが残念がるだろうから諦めます。

「HEY、baby」

赤ん坊はいません。

主人公よりイケメンが現れました。
マタザ衛士隊長でした。
ミッチーと呼びたい。

「こんな、所で吐いちゃダメだよ」

「お、お~、申し訳ない」

「こりゃ~珍しい、珍客、チンチン客だね~、はははっ」

今は気持ち悪いから静かにして。

「デューク久慈、君が現れたってことは、シュルリー王女に用だね、すぐに面談の予約するから応接間で休みたまえ」

と、光輝く金色の鎧を着たマタザは宮廷の奥に消えていきました。
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