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生き残っていた帝国
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龍之介の海外戦略により数々の帝国は滅ぼされる、もしくは形を変えていた中、ロシア帝国は領土の三分の二を大日本合衆国に差し出し降伏したサンクトペテルブルグ講和条約により、存続していた。
平和維持連合にも強制的に加盟させられていた。
ロシア帝国皇帝ミハイル・ロマノフは領土奪還を虎視眈々と狙っていた。
そんな中、大日本合衆国、平和維持連合本部、平潟城に送られていた大使から連絡が入った。
「関白の消息不明、平潟城にもおらず、平和維持連合本部会議並びに梅祭りにも参加なし」
と、ロシア帝国皇帝ミハイル・ロマノフは連絡を受けた。
「関白は死んだか?」
「確認は取れません。しかし、昨年末ごろより見た者はいないようです」
「よし、このような時の為に育てておいた貴族の娘を我が養女として征夷大将軍正長に側室として送れ」
「はっ、すぐに手配いたします」
「にっくき関白がいなくなれば、攻め込む機会もあるというもの」
「戦力は大日本合衆国、飛行船艦艦隊への対処だけが難題でしたが対抗手段が完成できました」
「飛行船艦艦隊さえどうにかすれば勝機はある」
「あとは、あの非常識な強さの関白さえいなければどうにかなるというもので御座いますね」
「もう、六十になるのだから病に倒れていてもおかしくあるまい、その死を小童の正長が諸葛孔明の死を隠すような姑息な真似をしているかもしれるからな」
「では、正長の側室と一緒に、関白の貢物を大使に持たせて拝謁を願い出ましょう」
「いや、関白にも女を送れ、あの女好き健在なら必ず受け取るはず、それを受け取らねば必ず何かしらあるに違いない」
「流石、皇帝陛下、その通りに御座います」
ロシア帝国皇帝ミハイル・ロマノフはグラスに注いだウォッカを飲み干していた。
そうして、ほどなくして茨城城にロシア帝国からの大使が、皇帝の二人の養女を連れて拝謁を願い出た。
正長は、側室の願い出であったため無下に断ることもできず拝謁を許した。
「遠路はるばるようこそおいで下さった」
「急な御拝謁申し訳ありません。この度は、我が主が大日本合衆国とのわだかまりを解消したく、関白殿下、正長様に我が主の縁戚の娘二人を養女に致しましので側室として御傍においていただきたくお願いに申し出たしだいに御座います」
「ん、そうであるか、貴国とは、昔一線を交えているな」
「はい、もうあのようなことがない様に、この度は縁を結びたく願い出た次第に御座います」
「言い分、あいわかった。しかし、今すぐには返事は出来ぬ、人をもらい受けるからには犬猫をもらい受けるのとは訳が違う。それが国家と国家の間ならなおさらの事、こちらとしても協議をしなくてはならぬ、城下に宿を用意するそちらで暫し待たれよ」
「良い御言葉をお待ちしております」
ロシア帝国大使と養女二人は茨城城城下に用意される最も格式高い宿が用意されそこに通された。
正長は茨城城城内の茶室で、大老、柳生宗矩と二人っきりになっていた。
「父上様の御不在時にこの様な事決めて良いのだろうか?」
「関白殿下なら美少女なら二つ返事でもらい受けていましょう。例えそれが刺客でも」
「はははっ、確かにそうであるな、ロシア帝国にも思惑もあるだろう刺客である可能性も高いが、この際、側室としてもらい受けて動向を見てみようではないか」
「では、警戒は裏柳生で。しかし、関白殿下の許しよりもお方様の御許しを願わなければならないのでは?」
「う、うん・・・・・・やはりそうでるな」
どの時代においても正室が恐いのは世の常であった。
正長は正室の和宮を呼び出した。
「何でございますか、改まって呼び出すなど」
「ロシア帝国からの側室の話が来ておる、この話を受けようと思っている」
「国と国が結びつきが深くなれば戦も起きぬと存じます。私もこれでも大日本合衆国をお預かりしている正長様の正室、そのくらいのことは心得ております、どうかお気にせずお受け下さい」
「そうか、すまぬな」
「たまには私も・・・・・・夜伽を・・・お申し付けください」
「勿論だとも」
こうしてロシア帝国からの側室をもらい受ける事が決まった。
執務の間をみて三日ほどしてロシア帝国の使者を茨城城に呼び出した。
「側室を受け入れる事を了承した、しかし、父上様は現在、鹿島神宮で自らを高めるべく籠っておられる、御目通りは叶わぬ」
「それは残念、いかほどで御目通り出来ましょうか?」
「わからぬ、明日かもしれぬし数年先かもしれぬ、政治の事は私が代行を命じられておる、父上様が自らお決めになった事である」
「では、この度連れてきた養女二人は正長様の側室にお願いいたします。関白殿下には御目通りが叶う日が来ましたら別の養女を側室に致します」
「そうか、一度に二人の側室か、しかし、返すのも娘子の面目もあろう、申し出を受け入れ二人を側室に致す、城に連れて来るが良い」
「既に別室に待たせてあります、ご見聞のほどを」
「拝謁を許す」
二人の娘が拝謁の間に通された。
平和維持連合にも強制的に加盟させられていた。
ロシア帝国皇帝ミハイル・ロマノフは領土奪還を虎視眈々と狙っていた。
そんな中、大日本合衆国、平和維持連合本部、平潟城に送られていた大使から連絡が入った。
「関白の消息不明、平潟城にもおらず、平和維持連合本部会議並びに梅祭りにも参加なし」
と、ロシア帝国皇帝ミハイル・ロマノフは連絡を受けた。
「関白は死んだか?」
「確認は取れません。しかし、昨年末ごろより見た者はいないようです」
「よし、このような時の為に育てておいた貴族の娘を我が養女として征夷大将軍正長に側室として送れ」
「はっ、すぐに手配いたします」
「にっくき関白がいなくなれば、攻め込む機会もあるというもの」
「戦力は大日本合衆国、飛行船艦艦隊への対処だけが難題でしたが対抗手段が完成できました」
「飛行船艦艦隊さえどうにかすれば勝機はある」
「あとは、あの非常識な強さの関白さえいなければどうにかなるというもので御座いますね」
「もう、六十になるのだから病に倒れていてもおかしくあるまい、その死を小童の正長が諸葛孔明の死を隠すような姑息な真似をしているかもしれるからな」
「では、正長の側室と一緒に、関白の貢物を大使に持たせて拝謁を願い出ましょう」
「いや、関白にも女を送れ、あの女好き健在なら必ず受け取るはず、それを受け取らねば必ず何かしらあるに違いない」
「流石、皇帝陛下、その通りに御座います」
ロシア帝国皇帝ミハイル・ロマノフはグラスに注いだウォッカを飲み干していた。
そうして、ほどなくして茨城城にロシア帝国からの大使が、皇帝の二人の養女を連れて拝謁を願い出た。
正長は、側室の願い出であったため無下に断ることもできず拝謁を許した。
「遠路はるばるようこそおいで下さった」
「急な御拝謁申し訳ありません。この度は、我が主が大日本合衆国とのわだかまりを解消したく、関白殿下、正長様に我が主の縁戚の娘二人を養女に致しましので側室として御傍においていただきたくお願いに申し出たしだいに御座います」
「ん、そうであるか、貴国とは、昔一線を交えているな」
「はい、もうあのようなことがない様に、この度は縁を結びたく願い出た次第に御座います」
「言い分、あいわかった。しかし、今すぐには返事は出来ぬ、人をもらい受けるからには犬猫をもらい受けるのとは訳が違う。それが国家と国家の間ならなおさらの事、こちらとしても協議をしなくてはならぬ、城下に宿を用意するそちらで暫し待たれよ」
「良い御言葉をお待ちしております」
ロシア帝国大使と養女二人は茨城城城下に用意される最も格式高い宿が用意されそこに通された。
正長は茨城城城内の茶室で、大老、柳生宗矩と二人っきりになっていた。
「父上様の御不在時にこの様な事決めて良いのだろうか?」
「関白殿下なら美少女なら二つ返事でもらい受けていましょう。例えそれが刺客でも」
「はははっ、確かにそうであるな、ロシア帝国にも思惑もあるだろう刺客である可能性も高いが、この際、側室としてもらい受けて動向を見てみようではないか」
「では、警戒は裏柳生で。しかし、関白殿下の許しよりもお方様の御許しを願わなければならないのでは?」
「う、うん・・・・・・やはりそうでるな」
どの時代においても正室が恐いのは世の常であった。
正長は正室の和宮を呼び出した。
「何でございますか、改まって呼び出すなど」
「ロシア帝国からの側室の話が来ておる、この話を受けようと思っている」
「国と国が結びつきが深くなれば戦も起きぬと存じます。私もこれでも大日本合衆国をお預かりしている正長様の正室、そのくらいのことは心得ております、どうかお気にせずお受け下さい」
「そうか、すまぬな」
「たまには私も・・・・・・夜伽を・・・お申し付けください」
「勿論だとも」
こうしてロシア帝国からの側室をもらい受ける事が決まった。
執務の間をみて三日ほどしてロシア帝国の使者を茨城城に呼び出した。
「側室を受け入れる事を了承した、しかし、父上様は現在、鹿島神宮で自らを高めるべく籠っておられる、御目通りは叶わぬ」
「それは残念、いかほどで御目通り出来ましょうか?」
「わからぬ、明日かもしれぬし数年先かもしれぬ、政治の事は私が代行を命じられておる、父上様が自らお決めになった事である」
「では、この度連れてきた養女二人は正長様の側室にお願いいたします。関白殿下には御目通りが叶う日が来ましたら別の養女を側室に致します」
「そうか、一度に二人の側室か、しかし、返すのも娘子の面目もあろう、申し出を受け入れ二人を側室に致す、城に連れて来るが良い」
「既に別室に待たせてあります、ご見聞のほどを」
「拝謁を許す」
二人の娘が拝謁の間に通された。
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