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第5話 チート能力選び放題です。

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「チートスキル設定ですか?」

「そうよ、例えば陰陽道が使えたり、魔法が使えたり伝説の武具を装備しても良いわね」

チート、所謂ズルい能力や設定、RPGゲームをやらなくてもそれぐらいの知識はある。

なんせ、ラノベ作家(仮)なのだから。

俺は歴史シュミレーションゲームならそこそこやる、武将の設定値を変えてチート大名で日本地図の大半が豊臣秀吉なのを一気に倒すのはスカッとする。

チート大名だと内政能力、外交能力そして戦闘能力をMAXにするのだが、自らの能力をチートにせよ、と言われると困る。

スポーツの才能?スポーツ苦手運動音痴の俺がスポーツ万能?考えられない、音痴が出てきてウンチになってしまう勢いで腹に力が入りそう。

学力チートってIQ300とかになるのか?そんなに頭フル活用したら脳みそ熱持って、発酵して文字通り脳味噌になってしまうのでは?脳味噌、濃厚な味噌汁が出来そうだな、あんこう鍋だな、うん、鍋は今は違うな。

それとも巨大脳の生物か?

伝説の武具ってやっぱりエクスカリバー?天叢雲剣?草薙の剣?ロンギヌスの槍?神の杖?神の杖は兵器か?ライトセイバーは憧れだ。

ライトセイバーは版権的に問題多そう。

悩む悩む悩む・・・・・・考えたくない。

「龍矢ちゃん思考停止してる?悪いけどそんなに時間ないのよ、次の死者も対応待ってるから早くしないと私、残業になっちゃうの、残業になっちゃうと、愛する旦那様の龍之介ちゃんとお風呂入れないの、だから悪いけど早くして」

龍之介ちゃん、って誰だ~旦那か?こんな美少女の旦那羨ましいな、俺だって最後ぐらい娘と風呂に入りたかったよ。

それはどうでも良くても残業は避けてあげたい、残業なんてするもんじゃない、残業させるなら人雇え~、慌てて考えた事を口に出す。

「魔法と剣は使いたいですね」

「大賢者設定MAXと、剣聖設定MAX、はい、後ひと~つ」

今、なんか明らかなチートスキルが聞こえたが、そこを深く掘り下げると閻魔ちゃんの勤務時間に関わるからやめておこう。

剣を使えるようにした以上やはり剣は必要となると、エクスカリバー?ライトサーベル?いや、西洋刀より日本刀のが良い、好みだ、でも、日本刀の伝説の刀って何だ?正宗?同田貫正国?村雨?村正?鵺斬りの太刀どれも鉄、そんなのが悪魔を斬れるのか?

斬れたとしても維持するのが大変だ。

刃を研がなければどんな名刀でも錆びて斬れなくなってしまう。

閻魔ちゃん腕時計で時間気にしてるみたいだし早く答えたいとなると、こうなったらやけくそ、

「オリハルコン製日本刀はできますか?」

浄瑠璃鏡で時間を気にしていたはずの閻魔ちゃんはピクリとした驚いた反応を示した。

「良いわね~オリハルコンなんて。なかなか良いとこに目を付けたわね~、最近なかなかいないのよねぇ~オリハルコン言う人、流行が終わったのかしら?そんなことより、可能よ、ふふふふふふ、オリハルコンの剣を帯剣するとなれば転生する世界は、ふふふふふふ」

なんだろうなんか、嫌な予感がするぞ、取り消そう

「あの~オリハルコンの剣は」

何もない草原のはずなのにまるで会社の社内放送のようにチャイムが聞こえてきた。


ピンポンパンポン


『定時30分前、定時30分前です。本日もすっきり快便、残糞感ないようにしてお腹爽快、気分爽快にしてってて失礼しました。本日もすっきり仕事を終わらし定刻退勤できるように心がけましょう』


ピンポンパンポン


言えない、これ以上俺に時間を使わせるわけにはいかない、うん、転生先でひっそりと暮らせばきっと大丈夫、そう信じて転生しよう。

ん?やはりフラッグ立った?

「では、決まったので転生してもらいます。目を閉じて龍矢ちゃん」

目をぎゅっと閉じて閻魔ちゃんと言う神を信じのんびり異世界ライフをおくれると願おう。

「久慈川龍矢の魂を新たな地へと導きたまえ、チートを獲得した勇気ある魂は混沌の闇に光を与えるだろう、転生すべき地の勇者とならんことを、さあ行け希望の光よ」


ぬわーーーーー~

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