30 / 49
第29話 家は二条城でした。
しおりを挟む
馬車に乗り病院から30分ほど進むと、小高い丘に、舞浜にあるような中世ヨーロッパのような城が見えてきた。
中世ヨーロッパと昭和の日本が混ざり合った世界。
俺の目には異質な物に見えてしまうが、異世界のすべてが中世ヨーロッパとは限らない。
このように混ざり合った世界の異世界もありだな。
と、勝手に納得していると、城の正門があと300メートルの距離で馬車は止まった。
「着きました。こちらが、御主人様の家」
と、馬車を降りるアリエッタ。
俺も外に出る。
・・・・・・はっ!
城は中世ヨーロッパ。
見える城壁は高い石垣・・・・・・。
だが、今、俺の目の前にあるのは・・・・・・二条城?
純和風の二条城の二の丸御殿にうり二つの建物。
周りを見ると、他は、煉瓦作りの教会のような西洋式の家々が並ぶ中、一見だけ異質。
「うっ、なんでここだけ和風?」
と、言うと、
「これは、御主人様の能力『妄想の具現化』で、建てられた家なんですよ。王女様から屋敷を賜ることになったときに御主人様は土地だけをくれと言って、空いていたこの土地に、魔法でお建てになられたのです」
・・・・・・うん。間違いなく俺の趣味。
日本の城に住みたいと思っていた。
天守閣は、住む場所としては不適当。
元々、住むための物ではないから当たり前なのだが。
そうなると、城に付随している御殿に住みたい。
平成で残る御殿で有名で、一度修学旅行で見ている城・・・・・・二条城。
俺がチート能力でこれを具現化する?ほんと、冒険していた俺の記憶戻らないかな・・・・・・。
ここまで運んでくれたケロロンは、伏せをして尻尾を軽く振り休んでいる。
三つの頭を撫でて褒めてあげると、尻尾の揺れは激しく、砂埃が舞った。
ハイトンが手綱を外すと、ケロロンは庭の方に行った。
場違いな建物、二条城に入ると、鴬張り床まである間違いなく二条城と同じ作り。
大小様々な畳の部屋がある。
アリエッタの案内で奥に進むと上段の間がある、大政奉還で有名な部屋に入った。
「御主人様は、この部屋をよく使っていました」
と、言う。
落ち着かないが取り敢えず座布団に座る。
廊下の木戸が開かれると外は純和風の庭園。
庭の池の水を飲むケロロン。
なんともがな?と、言う景色だった。
中世ヨーロッパと昭和の日本が混ざり合った世界。
俺の目には異質な物に見えてしまうが、異世界のすべてが中世ヨーロッパとは限らない。
このように混ざり合った世界の異世界もありだな。
と、勝手に納得していると、城の正門があと300メートルの距離で馬車は止まった。
「着きました。こちらが、御主人様の家」
と、馬車を降りるアリエッタ。
俺も外に出る。
・・・・・・はっ!
城は中世ヨーロッパ。
見える城壁は高い石垣・・・・・・。
だが、今、俺の目の前にあるのは・・・・・・二条城?
純和風の二条城の二の丸御殿にうり二つの建物。
周りを見ると、他は、煉瓦作りの教会のような西洋式の家々が並ぶ中、一見だけ異質。
「うっ、なんでここだけ和風?」
と、言うと、
「これは、御主人様の能力『妄想の具現化』で、建てられた家なんですよ。王女様から屋敷を賜ることになったときに御主人様は土地だけをくれと言って、空いていたこの土地に、魔法でお建てになられたのです」
・・・・・・うん。間違いなく俺の趣味。
日本の城に住みたいと思っていた。
天守閣は、住む場所としては不適当。
元々、住むための物ではないから当たり前なのだが。
そうなると、城に付随している御殿に住みたい。
平成で残る御殿で有名で、一度修学旅行で見ている城・・・・・・二条城。
俺がチート能力でこれを具現化する?ほんと、冒険していた俺の記憶戻らないかな・・・・・・。
ここまで運んでくれたケロロンは、伏せをして尻尾を軽く振り休んでいる。
三つの頭を撫でて褒めてあげると、尻尾の揺れは激しく、砂埃が舞った。
ハイトンが手綱を外すと、ケロロンは庭の方に行った。
場違いな建物、二条城に入ると、鴬張り床まである間違いなく二条城と同じ作り。
大小様々な畳の部屋がある。
アリエッタの案内で奥に進むと上段の間がある、大政奉還で有名な部屋に入った。
「御主人様は、この部屋をよく使っていました」
と、言う。
落ち着かないが取り敢えず座布団に座る。
廊下の木戸が開かれると外は純和風の庭園。
庭の池の水を飲むケロロン。
なんともがな?と、言う景色だった。
0
あなたにおすすめの小説
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる